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シリーズ初! 兄弟で変身!! ウルトラマンTVシリーズ最新作『ウルトラマンR/B(ルーブ)』武居正能監督 × 平田雄也 × 小池亮介スペシャル鼎談

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ウルトラマンシリーズ初となる兄弟主人公で話題の最新作『ウルトラマンR/B』。メイン監督を務めた武居正能さん、ウルトラマンロッソ/湊カツミ役の平田雄也さん、ウルトラマンブル/湊イサミ役の小池亮介さんに、絶賛撮影中の現場でのエピソードや、ウルトラマンを演じることが決まった時のお気持ちなどを伺った。

兄弟のキャラクターの違いから生まれるドラマの魅力

――今回、兄弟という設定にしたことで利点になったところや難しかったところはありますか?

武居まず利点からお話すると、兄弟で同じ運命を背負わせることで、それを2人で分かち合えるストーリーを作れるというところですね。一方で、ある程度均等に物語を背負わせていって、その中でエピソードによってはカツミのほうが出たり、イサミのほうが出たり。そういったバランスのとり方という部分は、難しいところの一つですね。

――カツミとイサミ。それぞれのキャラクターの違いが如実に出ていますね。

武居まず台本を作る時に、去年の『ウルトラマンジード』でいうと、リクという主人公がガツンといて、(ウルトラマン)ゼロがある程度サブという状況でいましたけど、今回は初めから兄弟が同時に変身します。ですので、脚本の段階からできるだけ分かりやすく、兄と弟にキャラクター性を持たせました。漫才でいうところのボケとツッコミの役割です(笑)。兄弟のやりとりに面白味を出そうと。よくカツミがつっこんでいたりしますけど(笑)。ですので、台本を作る際にも、口調とかをオーバーにしているところはありますね。

武居正能監督

――そのあたりを前提に、お二人をキャスティングされたのですか?

武居本人たちを前にして言うのはあれですけど(笑)。初めに重要視したのは、ウルトラマンの主役=”ヒーロー”としてふさわしいかどうかが一番の選出ポイントでしたね。キャラクター性はあとからお芝居でも足していけると思ったので。そういう点でお二人は、オーディションの時からハマっている感じがありました。

――監督から選出理由を聞かれていかがですか?

平田僕は(オーディション合格を聞いた時)ちょうどカフェのトイレにいたんです(笑)。トイレでマネージャーさんからの電話をもらって、もちろん嬉しくて興奮しました。でもすぐ、ハッと冷静になったんです。嬉しい、でもウルトラマンになるとはどういうことか、でもやっぱり嬉しい、みたいなことを繰り返していました。

ウルトラマンロッソ/湊カツミ役:平田雄也さん

小池僕はウルトラマンがすっごく好きだったのでとびきり嬉しかったです。そういえば、僕が最初オーディションを受けた時、監督に「(兄と弟)どっちがやりやすい?」って聞かれて。僕は「お兄ちゃんがやりやすい」って言ったんですよ(笑)。

武居覚えてる覚えてる(笑)。

小池それで(合格の連絡がきて)「やったー!ちなみにどっちの役ですか?」って聞いたら弟だったと(笑)。まぁ実際に僕は弟なので、そういうふうに見えるんだなぁと。嬉しかったし、ある程度の覚悟もしましたが、ウルトラマンになるということがどのくらい大きな責任を伴うのかということにそのときはまだわからなかったですね。ただ、やっていくなかでその責任の重さに少しずつ気付いていきました。

ウルトラマンブル/湊イサミ役:小池亮介さん

ドラマ進行とともに成長していく主人公と主演陣

――現場での武居監督とのエピソードがあれば教えてください。

平田武居監督がメイン監督としていらして、また話数ごとに各話監督の方がそれぞれいらっしゃいますが、もちろんみなさん愛があってすごく熱いんですけど、武居さんはさらにそれを凌駕していくような(笑)。序盤の1話、2話、3話を撮ったあと、別の監督が(以降の話数を)撮られて、また武居監督に戻っていく感じなんですが、「この熱さだ、久々に!」っていうのを感じるくらい武居監督はすごい、熱量があるんです(笑)。

武居そう?(笑)。

平田そうですよ、ハッとするというか(笑)。もちろん、どの現場でもずっと気を引き締めてやっていますが、改めて気を引き締めないとって感じになるのでありがたいです。

小池武居監督からは”熱”、感じますね。(笑)。久しぶりに会ったときに「この感じ、この感じ!帰ってきたなー!」みたいな。楽しかったです。

武居私も、そういう気持ちは2人に対してもあるんだよね。自分の撮影回に戻ってきた時(2人の芝居を見て)「あーそうきたか!」って。

平田時間が空いた分、変化していたっていうことですか?

武居本を読んで、話も進んで、2人が自分の中でもっと進化したというか、2人の中に役が浸透してきているんだなと感じたんだよね。だから、「今度はもっと演出をこうしよう」と、こっちも変化していきました。

――それは起用時に感じていた可能性の選択肢が広がっていたということですか?

武居そうですね、やっぱりどんどん膨らんでいくんですよ。(撮影が)進んでいけばキャラクター性ももっと盛り込まれて、深みも出てきますし。それぞれ演じていく中で、ストーリーにもっと深く入っていけると思うので、それは監督自身もそうだと思います。まぁそういう意味で要求度が高くなっているのかもしれないですね(笑)。

――家族、絆がテーマということで、従来のウルトラマンシリーズ作品と比べて、ドラマ性に重きが置かれる分、役者への要求度も高くなりますか?

武居そうですね。特にコメディ的なお芝居の作り方は難しいなと思いました。シリアスなお芝居は、台本に台詞があって、表情をつければある程度できちゃうんです。でも笑いって違うじゃないですか。会話の間であったりとか。ですので、どんなにシリアスな展開でも、合間にちょっと笑える部分を挟んだり、難しい芝居に挑戦してもらっているので求めるものは高くなりますね。

――その要求に応えるため、お二人で撮影前に合わせたりしているのですか?

平田していますね。撮影の合間にちょっとやっとこうみたいな感じで。

小池気になるところは要所要所でやりますね。毎回ではないですけど。

平田脚本もいろんな方が書かれるじゃないですか。自分たちも演じていくなかで、「このニュアンスよりこっちのほうがいいんじゃないか?」みたいなことも言い合えるようになってきましたね。「こっちの方がカツミっぽいよね」とか、「逆にイサミっぽいよね」とか。

武居現場で話して台詞を変えることは多いですね。撮影していくうちに、どんどんキャラクターが成熟して変わっていくので、そのキャラクター性に合わせた言い方であったり、その時のテンションに合わせたり。違和感があるからやっぱりやめようか、みたいなことはよくありますね。

――本作は伏線の張り方がすごいと感じるのですが。お母さんの話とか、いろいろと今後のドラマ展開が気になります。

武居楽しみにしていてください。まだ序の口ですからね(笑)。

平田そうなんですよ~。この前、ひとつの戦いの佳境の撮影を迎えたんですが、(展開が)キツいんです(笑)。純粋にその敵を倒すために全力を尽くさないといけないけど、それが辛いしキツいしみたいな。でも負けるわけにはいかないので(笑)。

小池すごい量のギミックがあってね。でも、変身バンクの撮影もハードルが高いです。派手ですけど繊細。少しでもずれたらカッコよく決まらないので、あれは神経を使いますね。でも一番カッコよくなくちゃだめですからね。すごく大変なお芝居の一つです(笑)。

PROFILE

武居正能(たけすえまさよし)
1978年生まれ、山口県出身。ドラマ『TAXMEN』(10)『宇宙犬作戦』(10)の演出を経て、『ウルトラマンオーブ』(16)の各話監督に。代表作『ウルトラマンジード』(17)。

PROFILE

平田雄也(ひらたゆうや)
1993年6月20日生まれ、神奈川県出身。2014年に舞台『WILD HALF 〜奇跡の確率〜』で俳優デビュー。映画『人狼ゲーム ラヴァーズ』(2017年)、舞台『おおきく振りかぶって』(2018年)や日本テレビ『ZIP!』、静岡第一テレビ『まるごと』にレギュラー出演中。

PROFILE

小池亮介(こいけりょうすけ)
1995年11月17日生まれ、静岡県出身。2010年、ミュージカル『エア・ギア』で俳優デビュー後、舞台『毛皮のマリー』、劇団☆新感線『髑髏城の七人Season月・下弦』などに出演。

<放送情報>

7月7日から
毎週土曜あさ9時〜テレビ東京系6局ネットにて放送スタート!

ウルトラマンR/B 公式サイト

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