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衝撃の結末が待ち受けるシリーズ第五章!『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』手塚秀彰×甲斐田裕子キャストインタビュー

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混迷の21世紀に贈る国民的SFアニメのシリーズ最新作『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』。ファン待望の第五章「煉獄篇」が、2018年5月25日(金)より全国の劇場にて大ヒット上映中! そこで今回は、ヤマトの前に立ちはだかる強大な敵・ガトランティスを率いるズォーダー大帝を演じる手塚秀彰さんと、そんなズォーダーに忠誠を尽くす《白銀の巫女》ことサーベラーを演じる甲斐田裕子さんを直撃。ご自身が演じるキャラクターの印象や、思い出深いシーンやセリフ、劇場上映されたばかりの第五章「煉獄篇」の注目ポイントや見どころなど、様々な話を伺ったスペシャルインタビューの模様をお届けする。

透子のような悪女を演じるのって楽しいんですよ(笑)[甲斐田]

──『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(以下『2202』)への出演が決まった際の率直なご感想をお聞かせください。

甲斐田誰もが知っている作品のリメイクに参加できることの喜びが、まずありました。『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(以下『さらば』)でサーベラー役を演じていたのが普段からよくご一緒している小宮和枝さんということを知った衝撃と共に、それを引き継ぐ使命感を感じました。どうやって新しいサーベラーを作っていこうかなと考えつつ、とりあえず頑張ろうと。若干のプレッシャーはありましたけど、みんなと一緒に新たなものを作り上げたいなと思いました。

手塚『さらば』でもズォーダーはかなり重要な役とは伺っていたものの、最初は実感がなかったんですよ。プレッシャーはもちろんありましたけどやるしかないと思って第一話の台本を確認したら、まずズォーダーの語りから始まるので「うわぁ、どうしよう…」と。最初はナレーションっぽくという要望だったので、感情をどのくらい乗せて喋ればいいのか分からなくて。ズォーダーという役をこの世界観の中でどういう風に表現しようかというところから始まりましたね。完成した本編を観た時に身が引き締まった想いがして、どこまで膨らませられるのかという期待もありつつ、そこからさらに本格的にエンジンがかかったような気がしました。

──キャラクターを演じる上で何か意識されていることはありますか?

手塚傲慢で尊大な雰囲気というのは羽原(信義)監督から聞いていたのですが、セリフが腹に落ちないと言えないなと思ったので、自宅で何度も声に出して自分の中に入れていく作業は普段よりも多くやった気がします。ズォーダーはこの作品の中ですごく大きな存在、漠然と大きいと言われてもどうやったらいいんだろうと悩みましたね。気持ちは入れながらも感情的ではない音を出すために、繰り返し声に出していました。あとは、スタジオでみんなの空気を感じたので、他の人が作った雰囲気に乗って自分が登場する流れみたいなものは考えながらやっていました。

甲斐田『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』(以下『星巡る方舟』)の時は結構古い喋り方をしていた気がします。『2202』では最初に羽原監督と福井(晴敏)さんからサーベラーについて「複数体いて、ある大きな過去を持っている、大変だけど重要な役です」というフワッとした予告だけされて、その詳しい内容は教えてもらえず(笑)。台本をもらう度になんか怪しいなって思いながらも、サーベラーや桂木透子本人たちの考えまでは分からなかったので、観た人にそこの含みを感じ取ってもらえるよう意味深な表現を心掛けました。特に桂木透子の方はそうですね。

──甲斐田さんはサーベラーと桂木透子をどのようにして演じ分けていますか?

甲斐田全く別の人間ではないので演じ分けるというつもりはないんですけど、見た目が違うしやっていることも全然違うので、絵や台本から感じ取ったものをもとに演じていました。サーベラーは上から命令することが多くて、透子は会話しながら人を転がそうとしているようなシーンが多いですね。透子のような悪女を演じるのって楽しいんですよ(笑)。キーマンを妖しく誘ったり、山本玲を触発してみたり、面白いなって思いながらやっていました。だから透子の方が演じていて楽しいです(笑)。ただ、シンクロする場面はお互いが動揺して複雑に共鳴し合っているので、そんなに2人の違いは出していないですね。

──ズォーダーとサーベラーは共演する場面が多いと思いますが、お二人の中で何か話し合いはされていますか?

手塚ないですね。以前に『機動戦士ガンダムUC』で共演したことがありますし、信用しています。ストーリーについて雑談することはありますけど、演技について真剣に話し合うことはないですね。

甲斐田お互い発した音や空気で感じ取って芝居をしています。

ズォーダーは意外と不器用な人のような気がするんですよね[手塚]

──アフレコ現場で印象に残っているエピソードは何かありますか?

甲斐田すごい人数とすごい先輩たちの数ですね。おじさんたちの多さ(笑)。

手塚これだけの人が集まるのかっていうくらい、本当に大御所の方たちばかりで。普通だと一つの現場で大体1人か2人ですけど、5、6人いらっしゃいますから。本当にすごいメンバーが集まっています。その顔触れを見ただけで、大作だと分かりますね(笑)。

──本作のテーマである“愛”についてズォーダーはどのように考えていると思いますか?

手塚思っていることはあるけどそれをストレートに伝えられない、彼は意外と不器用な人のような気がするんですよね。ただ悪いとか優しいとかじゃなくて、その狭間で悩んでいる。虚勢を張りながら、自分でも答えを探しているみたいなところはあるんじゃないですかね。第六章、第七章とこれから話が進んでいく中で思うことがきっとあるし、知らないうちにその気持ちをセリフで表現しているような気がします。疑問を持ち否定しながらも探しているような、自分の中で考えが衝突している感じがしますね。

──サーベラーはどのように考えていると思いますか?

甲斐田セリフの中に「愛が人を苦しめる」や「愛を試すゲーム」とか結構出てくるんですけど、それは全てズォーダーたちによって作られたサーベラーのセリフであって、記憶を取り戻した方のサーベラーはなにかもっと違う愛の形を知っているんだろうなと思います。そうやって人の記憶を操作することで愛が人を苦しめることを証明しようとするズォーダーには「おい、コラッ!」って言いたくなるので、サーベラーが記憶を取り戻してズォーダーを叱るシーンが早く出てこないかなって思っているんですけど(笑)。

1話やったら迷いは一切なくなって、自分で作るんだという気持ちになりました[手塚]

──過去作でのサーベラーの演技は意識されましたか?

甲斐田『星巡る方舟』の時はメチャクチャ意識しましたね。和枝姉さんのシーンを何回か観て、いつもの姉さんと違うなと驚きつつ、それをどう自分の中に取り込もうかと考えました。『2202』では性格を含めた設定が大分変わっているような気がしたので、より自分の中で考えることが多くなりましたね。

──小宮さんとは役についてお話をされましたか?

甲斐田怖くてしてないです(笑)。仕事でもプライベートでも機会はたくさんあったんですけどね。次会ったら聞いてみようかな(笑)。

──過去作でのズォーダーの演技は意識されましたか?

手塚演じる前はどういう感じでやればいいかイメージが掴めなかったので、参考として小林修さんが演じられたシーンをまとめて観たことはあります。ただ、入れ込むと自分の中に残っちゃうんじゃないかなと思ったのであまり意識しないようにしました。1話やったらそういう迷いは一切なくなって、自分で作るんだという気持ちになりましたね。

第四章のシンクロするシーンは、サーベラーと透子をより理解するのに1歩、2歩前進できた[甲斐田]

──音楽を担当する宮川彬良さんが作曲された「ズォーダーのテーマ」、そしてサーベラーが演奏するパイプオルガンの曲をお聴きになった感想をそれぞれお聞かせください。

手塚最初の収録の時は音楽がなかったので、第一章の映像を観て衝撃を受けました。次の収録からはやっぱり頭の中にメロディが流れてくるので、演じる上ですごく助けになっていますね。アフレコブースで椅子から立ち上がってマイクへ向かう時にも自分の中であの音楽が流れています(笑)。

甲斐田ガトランティスのテーマと言えるこの曲よりも「ズォーダーのテーマ」の方が女性的な印象を受けたので、逆じゃないんだと思いました。パイプオルガンの宗教的な雰囲気を感じる美しく荘厳な旋律、敵を殲滅するぞというような力強さを感じる曲は好きですね。曲が聞こえてくるということはどこかで弾いているはずですから、「はい、私の出番きました!」という感じです(笑)。

──自身が演じたキャラクターの第一章から第四章までで印象に残っているシーンやセリフがあれば教えてください。

手塚やっぱり「無限に広がる大宇宙」から始まる第一章の冒頭ですね。台本をもらった時も俺の一言で始まるのかと思いましたし、映像を観た時に「やらなきゃ」と身が引き締まりました。ここから始まるんだなという感じで、とにかく印象に残っています。

甲斐田第四章のシンクロするシーンは、サーベラーが突然たくさん喋り始めたことにまず驚いて(笑)、同時に大変そうだなとも思いました。いっぱい喋ることができたので、サーベラーと透子をより理解するのに1歩、2歩前進できたシーンですね。演じるのは大変でしたけど面白かったです。

──手塚さんはサーベラーの印象に残っているシーンはありますか?

手塚ズォーダーがサーベラーの首を絞めるところ(笑)。あの一連の流れがすごく印象にありますね。

──甲斐田さんはそのシーンについてはいかがですか?

甲斐田そうしちゃうのねって。違う未来が次は来て欲しいなと。毎回同じことを繰り返しているわけですからね。コピーで復活して、また素のサーベラーに戻ってしまったのはちょっと物悲しいなと思います。

次はどんな風にもてあそべるのかなって、台本を見ながらワクワクしています[甲斐田]

──演じているそれぞれのキャラクターはヤマトクルーをどのように見ていると思いますか?

手塚あまり意識はしてないですね。自分が仕組んだことの結果がどういう風になっていくのかを面白がっている。そこに対しての感情は持たずに俯瞰で見て笑っているくらいの感じです。

甲斐田相手の何歩も先を読んで悠然としている透子はすごいなと思います。普段の自分はそんなことできないので(笑)。手の平の上でヤマトクルーを遊ばせていて、第五章でも色々と怪しい動きをします。キーマンに命を助けてもらって変わったのかなと思いきや、やっぱり悪女だった(笑)。今後彼女がどうヤマトクルーに悪の手を広げていくのか期待しながら、私自身も楽しんでいます。

──悪女を演じる醍醐味は何でしょうか?

甲斐田そんなに頭の良いことは素の自分ではとてもできないから。台本に書いてあるので、それをさも自分がやったかのようにできてしまう、人を転がす楽しさをアニメの中で体験できる面白さ。多分女優さんはみんな悪女をやるのが好きだと思うんです。普段は律しているけど、実は自分の中にもあるかもしれない感情を出していい場じゃないですか(笑)。ヒロインより悪い女をやっている方が生き生きすると思いますよ。ヒロインの場合は女性の目から見て、「こんな女性はいないよ。それって男の理想像でしょ」って感じる役は年を重ねた私にはハードルが高いので、演じていて楽しいのは悪女ですね。次はどんな風にもてあそべるのかなって、台本を見ながらワクワクしています。

──手塚さんは悪役とヒーローだったらどちらが演じやすいですか?

手塚どちらかといったら悪役を演じることが多いんですけど(笑)。テレビでサラリーマン役をやった時にどうしていいか分からなくて、普通の人を演じるのは難しいなと思いました。悪役は悪役で色々とやらなければならないことがあるので難しいは難しいんですけど、普通の人を演じる時はどうしていいか分からないんですよ。そういう意味で普通の人の役をやりたいなと思うこともありますけどね。ズォーダーは、作品の世界観に合うように表現を繰り返して役を作り上げていって、実際の映像を観て反省するのも含めて楽しいです。

福井さんの脚本には要所要所に甘くない筋の通ったドラマがあります[手塚]

──第五章ではクローン工場やサーベラーのコピーなどガトランティスの核に触れる重要なシーンが出てきますが、台本をご覧になった感想をお聞かせください。

甲斐田第五章後半の台本しか私たちは持っていなかったんですよ。

手塚いつの間にかこんな話になっているんだと驚きました。全体を観た時に、デスラーやキーマンの人間ドラマが動いてより一層濃くなった感じがして、本当に面白いなと思いました。

甲斐田前半の話がとても好きです。今回は現場ではなく完成した本編を観て初めて全体を知ったので、一視聴者としてのワクワク感が大きかったですね。それと、回想シーンがちょっと違うタッチで描かれているんですけど、あの絵のタッチがすごく好きです。元々デスラーは不思議な魅力を持っていましたけど、あの新しい設定が加わることでより深まった気がします。もうちょっと深くデスラーを知りたいなと思いました。新しい情報がいっぱいあるので、元々『ヤマト』を知っている人も楽しめる、より理解が深まるお話になっていると思います。

──第五章の見どころ、ここに注目して欲しいというポイントがあれば教えてください。

手塚キーマンとデスラーの部分ですね。

甲斐田あとは、私の好きな透子のセリフ「ようこそ、地獄へ」ですね(笑)。セリフを言っていて楽しかったです。第三章でズォーダーが古代に決断を迫るシーンと同じようなことを透子は加藤に求めていて、命の選択をするということですね。

手塚第三章でズォーダーが「お前の信じる愛で選べ!」と古代に言いますけど、確かにそうですね。透子と加藤のあの一連のシーンの流れがいいですね。自分の立場になってそれぞれの愛について考えさせられますよね。福井さんの脚本には要所要所に甘くない筋の通ったドラマがありますが、それが第五章ではより濃く出ている感じがします。

──それでは最後に、ヤマトファンへメッセージをお願いします。

手塚いつも応援して頂きありがとうございます。今後の展開を楽しみにしていてください、絶対に面白いです。よろしくお願いします。

甲斐田第五章は冒頭から本当に面白いので、一視聴者として私も楽しんでいます。毎回台本をもらう度に面白いなと思いながら先の展開が気になっています。今回は山寺(宏一)さん大活躍です(笑)。後半部分はまた新たな戦いへ向けて色んな思惑が蠢いて、そしてここで終わるのかという場面で終わりますけど(笑)。前半の盛り上がりと、後半の次へ向けての新たな出発が見逃せないので、ぜひ大画面で観てください。

PROFILE

手塚秀彰(てづかひであき)
1954年生まれ、栃木県出身。劇団青年座所属。舞台やTVドラマなどに出演。声優としての主な出演作は『NARUTO -ナルト- 疾風伝』エー役、『機動戦士ガンダムUC』スベロア・ジンネマン役、洋画ではサミュエル・L・ジャクソンの吹き替えなど。

PROFILE

甲斐田裕子(かいだゆうこ)
1980年生まれ、神奈川県出身。賢プロダクション所属。洋画の吹き替えや舞台を中心に活躍。アニメにも『TIGER & BUNNY』アニエス・ジュベール役や、『機動戦士ガンダムUC』マリーダ・クルス役など数多くの作品に出演している。

<上映情報>

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章「煉獄れんごく篇」
大ヒット上映中!
※特別限定版Blu-ray 劇場先行販売中&デジタルセル版配信中!

<Blu-ray&DVD発売情報>

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 特別限定版
Blu-ray第5巻【BVC限定/数量限定生産】
2018年6月1日発売
¥11,000(税込)
※上映劇場にて最速先行販売中!
※先行販売は数に限りがございます。無くなり次第終了となりますので予めご了承ください。



宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray&DVD第5巻
2018年6月22日一般発売
Blu-ray:¥8,800(税抜)
DVD:¥7,800(税抜)

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち【BVC限定】特設サイト

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 公式サイト

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