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ガルパンと、作品の舞台・大洗町を繋ぐキーマン!  常盤良彦[大洗町回覧板 こちらガルパン出張所]

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『ガールズ&パンツァー』の舞台・大洗で、より作品を身近に感じている方々に、作品と出会ったきっかけやエピソード、作品への思いなどを聞いていく『大洗町めぐり~大洗の今、そしてこれから~』。第1回は大洗まいわい市場・クックファン代表 常盤良彦さんにお話を伺いました。

「『ガルパン』きっかけで根付いた文化を継承し続けたいです」

──常盤さんは『ガールズ&パンツァー劇場版』公開時に杉山プロデューサーと対談をしていただきましたが、その後の大洗町の様子に何か変化はありましたか?

それまでは、どちらかというとお一人で来られる方が多い印象でしたが、劇場公開後はグループで来られる方が徐々に増えました。年齢層も若くなったと思いますし、家族連れや、老夫婦の方もチラホラ見かけるようになりました。

──劇場版公開の影響は大洗にも出ていたわけですね。

それはすぐにわかりました。でも正直言いますと、最初はグループのお客さんが増えることに心配もあったんです。人間ってグループになると気分が高揚すると言うか……悪い言い方をしちゃうとマナーが低下するんじゃないか。たしかに最初の頃、自転車で3列になって走っていたといったクレームが役場に入ったこともありました。でもすぐに元に戻ったんです。あくまで個人の想像ですが、町の人たちからアドバイスがあったのか、あるいは新旧のファンが交流することで町で過ごすマナーが伝わったのもしれません。いずれにせよとても素晴らしいことだと思います。

──ファンの間でもそうしたマナーの意思疎通が行われていたと。

まぁ勝手な想像なんですけどね。そのレンタサイクルも毎日稼働していますが、これまで事故が起きたことはないんですよ。毎年、保険を更新する時も「皆さん、優秀ですね」と言われるくらいです。『ガルパン』ファンは新旧の別なくマナーは良いし、礼儀正しい良い方ばかりです。

──そして昨年12月には『ガールズ&パンツァー 最終章』が公開されましたが、この時期からさらなる変化はありましたか?

来場者数に大きな増減はありません。ただ僕が商工会で2週間に1度やっている「ガルパン相談会」で、商店街の人に「『最終章』のこのシーンを使いたい」と言われることが多くなりました。実は僕もまだ3回しか観ていないので、「そんなシーンあったかな?」と悩んだりしています(笑)。それくらい町のおじちゃん、おばちゃんたちに『ガルパン』への興味が広がったことを感じました。

──ちなみに常盤さんがお好きなキャラクターはいますか?

僕は(五十鈴)華さんですね。子供の頃は『マジンガーZ』と『グレートマジンガー』は観ていましたが、その後のアニメには全然詳しくないのでガルパンと出会った当初は、杉山さんから預かった設定資料で勉強したんですよ。そして気に入ったのが華さんなんです。おとなしめの子が好きなんですよ。もっとも、ただおとなしいだけの子ではありませんでしたが(笑)。あとクックファンが水戸にあるので水戸出身ということも大きいですね。他のキャラクターも全員ちゃんと覚えましたよ。2013年の3月に全員の等身大パネルを作ったじゃないですか。あの言い出しっぺは僕だったのでデータを作るのも自分(笑)。その時にキャラクターの名前をパネルの下部に書き込んだんですよ。同じように劇場版のキャラクターもパネル作りでおぼえました。ただ『最終章』はこれから全員覚ようと思います(笑)。

──今後、大洗町と『ガルパン』の関係についてどのような展望をお持ちですか?

大洗では『ガルパン』という作品はすでに小さな文化として根付き始めています。その文化を壊すことなく継承するにはどうしたら良いかを考える時期だと思います。そのためにも『ガルパン』を1本の木にたとえるなら、それを森の中に隠すことが必要になるでしょうね。「こういうコンテンツがあるから大洗に行きたい」と思わせるものをどう作るかが課題です。もちろんこれからも『ガルパン』で遊ぶことはしていきたいですね。折角仕事以外で、大洗の人とファンが一緒に楽しめるツール(コンテンツ)があるんですもの。だからこそ僕は、今でも「ガルパンで遊ぶためのルール」をこれから遊ぶ人、遊びなれた人にもずっとお話し続けてるんです。ガルパン各種の相談窓口をしていただいている商工会には感謝していますし、必ず相談に来てくれる商店街などの皆さんにも感謝しています。

──ここまで舞台となった町と同調できた作品は珍しいと思います。

それは『ガルパン』自体がめちゃめちゃ素晴らしい作品で、大洗を訪れるファンがとっても良い方ばかりで、町の人たちのノリも良かったからです。とは言え『ガルパン』が永遠に続くわけではありませんし、もし終了してしまったら『ガルパン』だけで遊び続けるのはちょっとおかしいかなと思っています。ただ、これをきっかけに根付いた文化だけは残したいんですよ。そのための企画の一つとして、ホビーに特化した施設を作れないか現在考えているんですよ。たとえばプラモデルを作っても家に飾る場所がないとか、そもそも買って帰っただけでご家族に怒られるとか肩身が狭いとか、そのような経験をしている人達ってけっこう多いんですよね。そういう人たちに間貸しできて、展示も保管も出来るスペースを考えています。

──レンタルスペースのようなものでしょうか?

そうです。広いところでは5m×2.5m、狭くても50cm四方のスペースを提供します。ホビーを置く倉庫にしても良いし、完成品の展示場所にしても良いし、それ自体を作る作業場もゆくゆくは作りたいと考えてます。また展示した完成品を売買する場にしても良いでしょうね。ここからは妄想ですがその際の対価は大洗町で使えるマリンカードに貯めるシステムにするのも良いかなと思ってます。実は「大洗BASE」という名前も既に決まっていて、うまくいけば4月27日にグランドオープンする「大洗シーサイドステーション」の中に作る予定ですし、予定通りに行かなくても必ずやります!これが上手く軌道に乗ってくれれば、隣にレンタルスペースのオーナーたちが語り合えるサロンも作ってみたいですね。

──なるほど、実は自分もプラモデルの置き場がなくて困っている一人なんですよ。

実はクックファン店長である木名瀬も70~80年代のグッズコレクターなんですよ。メンコやソノシート、ブリキ玩具とか、そういうもので自宅の3部屋が埋まっているそうです(笑)。そこで、この企画を思い付いて彼に提案したんですよ。「3部屋分は無理だけど、1部屋分くらいなら無料で展示と保管できる場所を提供するよ。その代わり大洗BASEの広告に協力してくれよ」と。そうしたら奥さんから「これで子供部屋ができる」と感謝されたそうです(笑)。

──それは完成が楽しみですね。他に『ガルパン』関係で企画されていることはありますか?

お焼きの新商品を出します。『ガルパン』らしく戦車の転輪型にすることに決まったのですが、最初はどの戦車のどの部分を使えば良いのか分からなかったんですよ。そこで齋木伸生先生や田村尚也先生にお話を伺い、資料を送ってもらい戦車の構造を勉強しつつ検討しました。そしてIV号戦車とティーガーIの起動輪にすることが決まり、試作品を見ていただいたんです。そうしたら「もっとリアルになりませんか」と言われてしまいましたが、「お焼きでこれ以上はムリです」と謝って納得していただきました(笑)。IV号戦車はあんこうチームなので、大洗名産である芋の餡。ティーガーは黒森峰なので、黒=小倉餡でいこうと思っています。

──全国の『ガルパン』ファンにメッセージをお願いします。

震災後の2012年、大洗の商店街は意気消沈していました。しかし『ガルパン』が放送されたことで、この町にはファンの人達とおじちゃん、おばちゃんが「ただいま」「おかえり」と挨拶を交わす、まるで家族のような商店街が生まれました。今でもファンの皆さんは町の人達を元気にしてくれています。皆さんには感謝の気持ちしかありません。現在、大洗で開催している大きなイベントは「商工会感謝祭」、「大洗春祭り・海楽フェスタ」、「大洗あんこう祭」の3つですが、小さなイベントになると星の数ほどあるんです。僕らが手弁当で始めた行事が今ではこんなにも広がりました。このように大洗はいつ来ていただいても何かしらのイベントをやっています。もしイベントがなくても町をぶらぶら歩くだけでも楽しいはずです。ですから来たくなったらいつでも大洗のエキスを吸いに来てください。

──最後に次のインタビュー相手を指名していただけませんか。

いつも僕らのイベントを手伝ってくれる井堀嘉延君に繋ぎます。キャストが出演するイベントのスケジュール管理、アテンド、セキュリティを務めてくれるKGOというグループのリーダです。とてもいい男なので誰かお嫁さんになってあげてください(笑)。

PROFILE

常盤良彦(ときわよしひこ)
1970年5月生まれ、神奈川県出身。株式会社Oaraiクリエイティブマネジメント代表取締役として、大洗シーサイドステーション(旧・大洗リゾートアウトレット)内で「大洗まいわい市場・大洗ガルパンギャラリー」を運営する他、ガールズ&パンツァー制作時は作品に登場する場所などに許可取得、交渉などをしてきた人物。『ガールズ&パンツァー』関連イベントをはじめ、大洗で開催されるさまざまなイベントに精力的に関わっている。また水戸市内で、とんかつレストランクックファンを経営している。

<上映情報>

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話 
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<Blu-ray&DVD情報>

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話
2018年3月23日発売
Blu-ray特装限定版:¥7,800(税抜)/ DVD:¥5,800(税抜)

ガールズ&パンツァー 最終章 公式サイト

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