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第三章「純愛篇」10月14日(土)劇場上映!『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』桑島法子インタビュー全文掲載

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羽原信義監督やシリーズ構成の福井晴敏ら、新旧を超えた豪華スタッフ陣が集結したシリーズ最新作『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第三章「純愛篇」が、いよいよ10月14日(土)より全国25館にて3週間限定劇場上映される! そこで今回は、本作のヒロイン・森雪を演じる桑島法子さんに、キャラクターの印象や第三章の見どころなどについて話を伺った。

森雪は理想の女性像が凝縮されている、とてつもないカリスマ的なアイコンですね

──森雪というキャラクターに対して、演じる前はどのような印象をお持ちでしたか?

桑島私自身『宇宙戦艦ヤマト』は世代ではないので、自分の中に確固たるイメージはありませんでした。ただ、他の作品の収録の時に音響監督さんが例として挙げられるくらいなので、みなさんの中に“森雪”は息づいているんだなと思っていました。当時の理想の女性像が凝縮されている、とてつもないカリスマ的なアイコンですね。

──前作『宇宙戦艦ヤマト2199』(以下『2199』)で、実際に森雪を演じられていかがでしたか?

桑島あまりイメージに囚われ過ぎないで演じようと思っていました。どんな作品でもそうですけど、オーディションで選んで頂いたので、スタッフさんの気持ちに応えて演じようと。でも、台本を頂いたらそこにもう雪が存在していました。同時に、現代の『宇宙戦艦ヤマト』を描こうとしているのが伝わってきたので、私の役割はここに描かれている雪を演じていけばいいということだけでした。与えられた状況の中でパッと出てきた雪が割と自然だったので、役作りが大変という感覚はあまりなかったです。こういう憧れの美人なお姉さんが今の時代なら近くにいそうだなって(笑)。アイコンではなくて、より身近でリアルな女性として『2199』の時に私の目の前に降りてきてくれた気がしています。小野(大輔)くん(古代 進役)と話をしていてもそうだったんですけど、お互い旧作のイメージに囚われることなく新しい形で役作りをさせて頂けました。

──本作『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(以下『2202』)は前作から3年後が舞台となりますが、役作りの上で意識したことはありますか。

桑島表情やデザインが少し大人の雰囲気になったなと感じたんですけど、3年老けようとかは特に考えませんでした(笑)。『2199』のアフレコが終わってから『2202』のアフレコが始まるまでの期間がリアルにマッチしていたので、自然な流れに任せてやっています。

──スタッフの方から、アフレコ前に受けた説明などで印象に残っているものがあれば教えてください。

桑島音響監督の吉田(知弘)さんからは「先の展開として、古代と雪はとても辛いことになるから頑張ってね」と言われました(笑)。それで『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』を観たんですが、打ちのめされました。福井(晴敏)さん(シリーズ構成)が「希望のない物語は作りません」と製作発表会の時に仰っていたので、大丈夫かなと思っていますが、周りの人たちの言葉に翻弄されています(笑)。本作のテーマは「愛」なので、古代と雪の関係性がこの先きっと試されていくのかなと漠然と思いつつも、今はその中で台本に書かれている一言一言を繋げていくという感覚ですね。あと、ちょうど第三章のアフレコの時に、福井さんが「第九話は天王山だから」と仰っていたのが印象に残っています。第九話で雪があることをするんです。どちらかというと大変なのは古代くんの方ですけどね(笑)。

アフレコ現場のスタッフはほとんどが男性の方なので、
女心の相談をできる人がなかなかいなくて悩ましいです(笑)

──本作には前作から出演されているキャストの方がたくさんいらっしゃいますが、いかがですか?

桑島『2199』の制作過程が“ヤマト”の旅とシンクロし過ぎていて、無事に地球に帰れるのか?(最終話に辿り着けるのか?)という切実な想いを抱えながらやっていました(笑)。アフレコも3年のブランクがありますけど、お馴染みの役者さんが揃うと本当にそこが“ヤマト”の艦橋になるんです。『2199』の時と違うのは、菅生(隆之)さん(沖田十三役)があまりいらっしゃらないところなんですけど、絶対的な存在として、みんなの心の中に菅生さんがいるので、いなくてもいるような感覚でできてしまいますね。この作品の持っている力は現場にも作用しているなと思います。

──アフレコ収録での思い出深いエピソードなどがあれば教えてください。

桑島ベテランから中堅に若手まで揃っている、すごくバランスの良い現場だと思います。先輩方が和やかに楽しく話をされているのを聞いているだけでも、心が温まりますね。そこに参加させて頂けることが宝物のようにありがたいです。

──第一章「嚆矢(こうし)篇」と第二章「発進篇」はどちらも雪の登場シーン自体が少なく、その大半が古代との関係が上手くいかない場面ばかりでした。そういった難しい状況を演じられていかがでしたか?

桑島女性として見れば、雪に対しての古代くんの言葉や態度は、かなりフラストレーションが溜まるものでしたね。島くんのように後からフォローしてくれる人たちのおかげで、何とか雪も頑張れるのかなと思うくらい言いたいことは胸に秘めたままでした。ヤマトが発進して、アフレコを4話分お休みしたんですけど、そんなに休むとは思っていなかったのですごくビックリしてしまいました。雪がヤマトに乗艦していたことがすぐにバレると思っていたのに、意外とバレなかったんですよね。小野くんも「雪が出てきませんね。みんな心配していますよ」って言ってくれて、思わず「やっぱりそうだよね、ちょっと長すぎるよね。そのうちいなくても大丈夫になっちゃうんじゃないかな」なんて話を裏ではしていました。第八話の古代くんと再会するシーンで、最初に少し感情を乗せてセリフを言ったら、スタッフに「怖いです…」と言われてしまって(笑)。抑えた演技で録り直しましたが、雪は古代くんに対してあまり本音をぶつけないですし、セリフ自体がそんなに多くないので、感情的なシーンを演じるのは難しいですね。『2199』の航海を乗り越えて愛を確かめ合った二人だけど、雪はそれ以前の記憶がない上にテレサも見えなかったので余裕がないはずなんですよね。日常の中に戦闘や命の危機があるので、通常の男女の恋愛を超えているところがあると思います。その中で、黙ってヤマトに乗ってしまうところが非常に雪らしいなと。それも一つの愛の形なのかなと思いますし、古代くんのためというよりは自分のためという側面もありますね。繊細で揺れ動くものを内に秘めながら出し過ぎないというか。アフレコ現場のスタッフはほとんどが男性の方なので、女心の相談をできる人がなかなかいなくて悩ましいです(笑)。

誰もが認めるカップルなので、古代くんには雪しかいないし、雪には古代くんしかいない

──第三章のキービジュアルでは、ヤマトをバックに抱き合う古代と雪の姿が描かれています。第三章の「純愛篇」というサブタイトルも含め、ご覧になった感想は?

桑島第三章って、こんな話だったかなって素直に驚きました。自分の中では思ってもみなかった言葉でしたし、「純愛篇」というタイトルにもビックリしました。でも、それで先程言った福井さんの天王山という言葉が、ここに繋がるんだなと思いました。

──第三章は「純愛篇」という名の通り、全編を通して古代と雪だけでなく様々な愛に貫かれていました。桑島さん自身は古代のような不器用な男性をどう思いますか?

桑島不器用なのは決して悪いことではないと思います。古代くんはちょっと天然というか、女性目線からすると“おやおや”と思ってしまうところが正直あります(笑)。顔が良くて、責任のあるポストに就いていて、スター性もあるので、それはモテますよね。でも、周りにすごくいい顔をする人って、一人の恋人に対してはどうなのかって思ってしまいます。心配が絶えず付き合ったら大変そうな気がするので、私自身は身を引いてしまいますね。でも、そこは森雪ですから。誰もが認めるカップルなので、古代くんには雪しかいないし、雪には古代くんしかいない。そう信じて演じていく以外にないですね!

──第三章では雪が重要な役割を担っていますが、お気に入りのシーンなどがあれば教えてください。

桑島第八話の雪の登場シーンは、髪型やコスチュームも含めてポイントですね。それと、声は発していないんですけど、実は第七話に一瞬だけ雪が映っていますので、どのシーンなのか探してみてください(笑)。

──ご自身のキャラクターに関係なく、第三章の見どころやオススメポイントを教えてください。

桑島斉藤さんが頑張っていましたね。古代くんに対して、真っ向から違う意見を言える人はそんなに多くないので、そういう意味でも斉藤さんは存在感がありました。あと、徐々にガトランティスの素性と思惑が明らかになっていったり、相変わらず透子さんが謎めいていたり、その辺りにも注目して欲しいですね。

ここから雪の旅が始まるのかなと。もうヤマトからは降りません!(笑)

──第四章以降も非常に気になりますが、桑島さんが今後の展開に期待することは?

桑島ヤマト女子部のスピンオフ的なものですかね(笑)。『2199』の時は、お風呂で悩みを聞いたりしていたので、そういうホッとするようなシーンがあれば嬉しいです。それは本編でなく特典ドラマCDなどでもいいですね。本編の敵が強すぎてこの先ヤマトがどうやって戦っていくのかすごく心配で、ずっと緊張しているので。あと、土方さんのセリフにいつもグッときてしまいます。そういうところからもヤマトの魂を感じられてすごく好きですし、観ている方も期待されているんじゃないでしょうか。それと、楽曲面もすごく楽しみです。

──桑島さんにとって『宇宙戦艦ヤマト』という作品はどのような存在ですか?

桑島今まで声優としていろんなキャラクターをやらせて頂いた中での経験値を総動員して臨まなければいけない役、そして作品だと思っています。そういう気概を持って取り組まないと負けてしまうほどの作品ですし、間違いなく代表作として今後も掲げていきたいです。ヤマトという作品に関わらせて頂ける限り、真摯にセリフと向き合って、一言一言を悔いのないように演じたいという想いで日々アフレコに臨んでいます。その想いが少しでも作品に魂として乗ってくれたらいいですね。

──では最後に、第三章の上映を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

桑島第一章や第二章の時に、「旧作を知っているけど、すごく入り込んでしまいました」といった嬉しい感想を目にする機会があり、第一章より第二章、第二章より第三章と期待を高めてくださる方がいらっしゃるんだなと思いました。第三章は、旧作をなぞってきた『2202』の道筋が変化していく章だと思いますし、古代くんと雪にとっての試練の序章のような気がしています。やっと姿を見せることができましたし、ここから雪の旅が始まるのかなと思います。もうヤマトからは降りません!(笑)

PROFILE

桑島法子(くわしまほうこ)
12月12日生まれ、岩手県出身。青二プロダクション属。代表作に『機動戦艦ナデシコ』ミスマル・ユリカ役、『神風怪盗ジャンヌ』日下部まろん役/怪盗ジャンヌ役、『犬夜叉』珊瑚役などがある。

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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第三章 純愛篇 3週間限定劇場上映&特別限定版Blu-ray先行販売&デジタルセル版先行配信 2017年10月14日(土)同時スタート!

2017年10月14日(土)より全国25館にて劇場上映【3週間限定】

【劇場上映館】

[東京]新宿ピカデリー/シネマサンシャイン池袋/MOVIX亀有/MOVIX昭島
[神奈川]横浜ブルク13/川崎チネチッタ/MOVIX橋本/TOHOシネマズ海老名
[千葉]MOVIX柏の葉
[埼玉]MOVIXさいたま/ユナイテッド・シネマわかば
[栃木]MOVIX宇都宮
[群馬]MOVIX伊勢崎
[静岡]MOVIX清水
[宮城]MOVIX仙台
[北海道]札幌シネマフロンティア
[大阪]なんばパークスシネマ/大阪ステーションシティシネマ
[京都]MOVIX京都
[兵庫]神戸国際松竹
[愛知]ミッドランドスクエアシネマ/MOVIX三好
[岡山]MOVIX倉敷
[広島]広島バルト11
[福岡]T・ジョイ博多

バンダイビジュアルクラブ・上映劇場にてBlu-ray特別限定版 発売!!

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち3 Blu-ray 【特別限定版】 ≪初回限定生産≫ Blu-ray ¥11,000 (税込)
◆上映劇場にて10月14日(土)最速先行販売開始!

※先行販売は数に限りがございます。無くなり次第終了となりますので予めご了承ください。

◆バンダイビジュアル公式通販サイト バンダイビジュアルクラブ(BVC)にて10月21日(土)発売!

特設サイト: https://bvc.bandaivisual.co.jp/feature/199/
プレミアムバンダイ支店: https://p-bandai.jp/item/item-1000106949/

※本商品は、上映を実施する劇場ならびに、バンダイビジュアルクラブ、BVCプレミアムバンダイ支店以外での販売は予定しておりません。
※本商品は、初回限定生産になります。バンダイビジュアルクラブの予約締切日(9月20日(水))以降については、ご注文をお受けできない場合がございますのであらかじめご了承ください。

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【特別限定版 特典】

・第十話絵コンテ集(新規描き下ろし表紙[結城信輝])
・第十話シナリオ集

【特別限定版・通常版Blu-ray&DVD共通特典・仕様】
■特典
・特製記録集
■映像特典
・第二章 発進篇 ダイジェスト
・ノンテロップエンディング
・第三章 純愛篇 特報・劇場予告編・CM
■音声特典
・第八話オーディオコメンタリー[出演:東地宏樹・福井晴敏・羽原信義]
・第九話オーディオコメンタリー[出演:吉田知弘・福井晴敏・羽原信義]
■仕様
・新規描き下ろしジャケット[結城信輝(キャラクター)/麻宮騎亜(メカニック)]
・新規描き下ろし特製スリーブ[小林 誠]

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』3 Blu-ray & DVD 11月24日(金)一般発売!!

◆Blu-ray Disc

BCXA-1206/ ¥8,800(税抜)/4話収録/(予)110分(本編約100分+映像特典約10分)/リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G/16:9<1080p High Definition>

◆DVD

BCBA-4819/¥7,800(税抜)/4話収録/(予)110分(本編約100分+映像特典約10分)/ドルビーデジタル(ステレオ)/片面2層/16:9(スクイーズ)/ビスタサイズ

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【通常版Blu-ray&DVD特典・仕様】

[特典]特製記録集 [映像特典] 第二章 発進篇 ダイジェスト/ノンテロップエンディング/第三章 純愛篇 特報・劇場予告編・CM
[音声特典]第八話オーディオコメンタリー[出演:東地宏樹・福井晴敏・羽原信義]/第九話オーディオコメンタリー[出演:吉田知弘・福井晴敏・羽原信義]
[他、仕様特典]新規描き下ろしジャケット[結城信輝(キャラクター)/麻宮騎亜(メカニック)]
[初回特典]新規描き下ろし特製スリーブ[小林 誠]

※仕様等は予告なく変更する場合がございます。
※Blu-ray通常版の本編DiscはBlu-ray特別限定版と同一のものです。

デジタルセル版 劇場上映と同時配信決定!

■デジタルセル版&長期レンタル版:10月14日(土) 正午12時より先行配信スタート

<デジタルセル版>
販売価格:3,600円(消費税等別)
配信サービス:Amazonビデオ、TSUTAYA TV、ひかりTV、PlayStationTMVideo、楽天ショウタイム (順不同)

<長期レンタル版(視聴期間:60日間)>
販売価格:3,600円(消費税等別)
GYAO!ストア、dアニメストア、DMM.com、バンダイチャンネル(※2017年12月12日(火)販売終了予定)

■レンタル版:12月13日(水)0時よりレンタル版 配信スタート

配信サービス:バンダイチャンネル ほか

※デジタルセル版...視聴期間・視聴回数に制限のない購入型配信サービス
※レンタル版...視聴期限のある従来のレンタル型配信サービス
※販売開始日程・配信期間・配信価格は配信サービスによって異なる場合があります。詳しくは取扱いの配信サービスにてご確認ください。

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 公式サイト

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