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人気アニメシリーズの集大成となる劇場版がBlu-ray&DVD発売!『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』多田俊介監督×小野友樹スペシャル対談全文掲載

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新宿ピカデリー他全国91館にて劇場公開され、興行収入10億円を突破した大ヒット映画『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME』のBlu-ray&DVDが好評発売中! そこで今回は、待望のパッケージ化を記念して、多田俊介監督と火神大我を演じた小野友樹さんのスペシャル対談が実現! 劇場版のもう一人の主役・火神について二人が熱く語り合う!

現場では「火神が主役のつもりで演出しないとダメだからね」っていう話をしていました

──『劇場版 黒子のバスケ LAST GAME(以下『LAST GAME』)』では多くの舞台挨拶に登壇されましたね。

小野舞台挨拶は全部で20回近く登壇させてもらい、その度に多田監督や他のキャストさんたちと語り合ってきたんですけど、ひとつの作品でこんなに何度もお客さんの前で話す機会があることは滅多にないので、本当に僕自身も楽しませて頂きました。

多田僕は公開初日の舞台挨拶に参加して「イベントって、こんなに疲れるものなんだ」と…(笑)。だから、何度もやっているキャストさんたちはすごいなと思いました。でも、そういうところで直にお客さんの反応を見られるというのは、本当に嬉しかったです。僕は意外と真面目な人間のつもりなんですけど、人前で話すと何か笑いをとろうと思っちゃうので…。

小野それ、僕も同じです!(笑)。

多田小ネタを一生懸命探して、面白いことを言えなかった時は、あとで気にしたりしていました(笑)。

小野僕としては、監督が一緒にいたから話せたり笑えたりしたこともたくさんあったので、初日はすごく楽しかったですね。そもそも僕ら声優が監督と一緒にステージで話すというのは、なかなか機会がないですから。

多田音響監督の三間(雅文)さんとのトークショーでは質問コーナーもありましたけど、『黒バス』ファンの方はキャラの掘り下げ部分に情熱のある方が多かったですね。なので、そこに関する情報は、なるべく楽しくお伝えできたらなと思いながら話していました。

──本作は「火神の物語」という側面もありましたが、どのように感じていましたか?

小野『LAST GAME』と題した作品でそこまで描かれた火神を「幸せだな、お前は」と、うらやましく思いつつ、それを僕が演じられることを光栄に思いましたね。でも、本当のラストシーンは旅立つ火神を見送る「キセキの世代」で、あそこで彼らが締めてくれたからこそ『黒子のバスケ』という作品が持つ意味合いも、より強くなった気がします。

多田そうは言いつつも、現場では「火神が主役のつもりで演出しないとダメだからね」っていう話をしていたんですよ。

小野それは嬉しいですね。

多田冒頭とラストの火神のドラマが「とってつけた感」になってはダメだから、そうやって現場では友樹くんへのハードルを上げていたんです。「主役ですよ?」って(笑)。

小野実は収録前に藤巻(忠俊)先生からもプレッシャーがきたんですよ。「友樹さん、頑張りどころですよ」って(笑)。その時はまだ描き下ろしのストーリーを知らなかったので、まさかこんな熱いドラマになるとは…っていう感じでしたけど。

──ラストシーンの収録はいかがでしたか?

小野最初のテイクでは途中から感情がごちゃごちゃして、ちょっと気持ちが先走ってしまい、そこは三間さんにバッチリ指摘されました。もちろん台本で流れはわかっていたんですけど、黒子の前で言葉を発した瞬間に「これで終わりなんだ」という感情があふれてしまったというか、寂しさや悔しさを役者としてではなく小野友樹としてぶつけてしまい、そこを三間さんは見抜いて「違う」と言ってくれたんだと思います。自分の中で整理がつかない感情ってあるんだなと思い、我ながらハッとしましたね。

多田でも、僕はその芝居を聞きながら、これはこれで有りかもなとは思ったんですよ。

小野それは収録を見ていた木村良平くん(黄瀬涼太役)にも、あとで言われました。ただ、ラストに欲しいカタルシス的なものというよりも、若さをぶつけているだけになっていたのかなと思いますね。

多田純粋な感情が乗っかっているのは伝わってきて、その感情を自分も共有すると有りだと思えるんですよ。ただ、そこまで感情を共有していないお客さんに見せるものとしては、ある程度“計算”でやった方がいい部分もあると三間さんは考えたんだと思います。あざとくやるという意味ではなく、感情が高まっていく過程を考えた上で、観る人にわかりやすく伝える芝居も大事だということですね。

火神も幸せな男だけど、俺も負けてねぇぞと。
そのくらい作品と火神との出会いは大きくて、自分にとっての転機だったなと思います

──この機会に、今だからこそお互いに話したいことはありますか?

小野何度も思うことは「僕を火神役に選んでくださってありがとうございました」ということですね。この作品で本当にいろんなことを経験させて頂き、正直、自分の夢が全部叶ったんですよ。初めてラジオ番組もできたし、火神のキャラソンでCDも出せたし、声優を目指すきっかけとなった谷山紀章さんと共演したいという夢も叶いました。火神も幸せな男だけど、俺も負けてねぇぞと。そのくらい作品と火神との出会いは大きくて、自分にとっての転機だったなと思います。

多田黒子と火神のキャスティングに関しては、必ずしも技術的なことだけでなく、僕のイメージを優先させてもらったところもあるんです。そこに友樹くんの火神はドハマりだったんですよ。声質もよかったけど、主に芝居ですね。黒子と最初に勝負しようと突っかかっていくシーンで、友樹くんの芝居は突っかかっても不良みたいな悪役に聞こえなくて、それが一番の決め手でした。がなったり凄(すご)んだりしても、中身は「正義」っていう感じ。相手をやっつけようと思っているのではなく、単純に強い奴と戦いたいっていう気持ちが、友樹くんの芸風にピッタリだったなと。それで、ほかの候補者を押しのけたわけですよ(笑)。

小野僕は無理に凄(すご)んだり迫力を出したりする必要はなく、ストレートに「勝ちたい」って思いをぶつければ、それが火神になったということですね。今、そういうお話を聞けて良かったです。色々なディレクションを受けて技術的なことを駆使するようになってきたからこそ、火神では根っこにあるものが大事だったとわかって、これからの芝居でも初心に戻りつつ、また戦えるような気がします。

──多田監督から小野さんへは?

多田僕からは仕事の話じゃなくて…友樹くん、趣味はなんなの?

小野作品の話を散々した後にそれですか!?(笑) 僕はスウィーツ巡りですね。今日も朝昼はダイエット食品で過ごしたのに、チョコレートと生クリームたっぷりのクレープを食べちゃいました。

多田いいね。僕も甘い物、大好きなんですよ。本当にマジでこれからは個人的にもっと友樹くんと仲良くなりたいなと(笑)。

小野本当ですか!?

多田僕もスイーツ好きだけど、正直一人ではお店に入りづらいので、友樹くんとセットで行けば、甘い物好きマニアなんだなと思ってもらえるかなと(笑)。

小野それなら僕は適任ですよ。一人でもデパ地下でガンガンおやつ買っていきますから。知識だけはデパ地下をエスコートできるほどあります。

多田いいことを聞きました。ただ、お誘いを受けても忙しくて行けないこともあるので、「行く行く詐欺」だと思われるかもしれないんですけど、決してリップサービスで言っているんじゃありませんから。結構真剣にお付き合いしようと思っています(笑)。

小野わかりました、お任せください!

──では最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

小野パッケージでは、劇場でしか観られなかった作品を自宅で独り占めできる快感というのがあるので、すでに劇場で観た方もぜひ買って頂きたいですね。六本木で走っている緑間の手がパーになっているとか、そういう細やかな部分に注目しても楽しめますので(笑)、何度でも観て頂いて、またいつか僕たちが『黒バス』でみなさんとお会いできる機会に繋がればいいなと思います。大切な思い出のひとつにしてください。藤巻先生の特典も乞うご期待です!

多田僕は仕事以外でも、映画では「ここが好き!」っていうところを何度も観ることが多いので、『LAST GAME』のパッケージでもそれを楽しみにしています。僕が一番好きなのは、ナッシュが「魔王の眼(ベリアルアイ)」を発動して火神のブロックをすり抜けてシュートするシーン。あの流れが、めっちゃ好きなんですよ。そこは完全に監督目線ではなく『黒バス』ファンとして楽しんでいます。ぜひみなさんにも、そういう面白さを味わって頂けたらなと思います。

の付いたインタビューはV-STORAGE online限定の記事です。

PROFILE

多田俊介(ただしゅんすけ)
東京都出身。アニメーション監督、演出家。主な監督作は『スタミュ』シリーズ、映画『劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』、OVA『テニスの王子様 Original Video Animation』シリーズなど。

PROFILE

小野友樹(おのゆうき)
静岡県出身。アトミックモンキー所属。主な出演作は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』東方仗助役、『GRANBLUE FANTASY The Animation』グラン役、テレビ東京『おはスタ』メインMCなど。

<Blu-ray&DVD発売情報>

劇場版 黒子のバスケ LAST GAME Blu-ray&DVD
好評発売中
Blu-ray特装限定版:¥8,800(税抜)
DVD特装限定版:¥7,800(税抜)
DVD通常版:¥5,000(税抜)


舞台「黒子のバスケ」OVER-DRIVE Blu-ray&DVD
2017年11月24日発売
Blu-ray:¥8,800(税抜)
DVD:¥7,800(税抜)

黒子のバスケ 公式サイト

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