インタビュー | 二度めの夏、二度と会えない君

『二度めの夏、二度と会えない君』9月1日(金)より全国ロードショー! ガガガ文庫の人気ライトノベルが実写映画化! 村上虹郎×吉田円佳スペシャルインタビュー

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下ネタという概念が存在しない退屈な世界』にて第6回小学館ライトノベル大賞 優秀賞を受賞、同作のアニメ作品も大ヒットした赤城大空の2作目の小説が実写化。主演の村上虹郎さんと吉田円佳さんに本作の舞台裏と意気込みを伺った。

ライトノベルから生まれた真っすぐで不器用な青春賛歌

──原作を読まれましたか?

村上僕が読んだのは、映画の脚本だけです。原作を忠実に実写化するのは、時間的な制約もあって難しいので、脚本から受ける印象を大切に、智という役を演じました。

吉田私は原作も読ませていただきました。原作で個人的に好きなのは、学園祭の闇鍋のくだりですね。

──不治の病を患っている燐と、もう二度と会えないと思っていた彼女との二度めの夏を過ごす智。タイムリープが題材となっている作品ですが、お二人はそれぞれが演じた役をどう捉えましたか?

村上智はどこにでもいる普通の高校生だけど、すごく不器用な子だなと感じました。病床の燐に自分の気持ちを伝えたことで、関係がギクシャクし、そのまま別れを迎えてしまった。それがなぜか燐と出会ったばかりの半年前に時間が巻き戻り、燐との二度目の夏を過ごすことになる訳です。まだ高校生だから、人間としての価値観もまだ熟していないし、恋愛もさほど経験していないから、二度めとはいえ智は自分がどう行動すればいいのか悩む。たぶん自分が同じ状況に置かれたとしても悩むと思うし、正解なんてないと思うから智に共感しました。

吉田私は普段音楽をやっていて、演技はこれが初めてでした。最初は自分で大丈夫なのかなと不安だったんですが、撮影前に演技レッスンをたくさんしていただいたおかげで、なんとか燐を演じることができました。燐は本当に病気なのかな、と思うぐらい普段は元気なんですが、自分の命がもうすぐ終わることを知っているので、言葉に説得力があるんですよね。私自身、考えさせられるセリフがたくさんありました。


左が村上虹郎さん、右が吉田円佳さん

──本作の重要な要素が音楽。悟は燐と一緒にバンドを組むことになりますが、村上さんはギターの経験があったのですか?

村上初めて触ったのは、小学6年生か、中学1年生のときです。仲の良かった同級生がギターを始めたので、自分もやってみようと思って始めました。アコギ(アコースティックギター)だったのですが、今回はエレキ(エレクトリックギター)で、演奏する曲が5曲もあったので、かなり混乱しました(笑)。

──吉田さんは普段“たんこぶちん”というガールズバンドで活動されていますが、男女混合バンドというのは新鮮だったのでは?

吉田そうですね。男女混合の高校生バンドって、“ザ・青春”という感じがしますよね(笑)。私が通っていた高校には軽音楽部が無かったので、そういう“ザ・青春”的なものを映画で疑似体験できたのはうれしかったです。あと、虹郎くんをはじめ、バンドのメンバーと練習するのも楽しかったです。

村上僕はちょっと遅れて練習に参加したんですけど…みんなすごく練習を頑張っていたよね。

吉田ベース担当の山田裕貴さんとドラム担当の金城茉奈ちゃんは、楽器に触るのもこれが初めてだったそうです。それであれだけ演奏できるのは、すごいなと思いました。

村上山田くんのベースもだけど、女の子の金城さんが初めてドラムをやって、あれだけ叩けるのは本当にすごい。僕らはちょっとミスしても、乗り切れる楽器だけど、ドラムは一切ごまかしがきかないから。迫力もあったし、すごくカッコよかった。

──今回が初共演ですがお互いの印象はいかがでしたか?

吉田私は虹郎くんが出ていた『仰げば尊し』というドラマを観ていたんですが、それが不良役だったので、本人もオラオラ系の人だと思い込んでいました。最初はちょっと怖かったです(笑)。

村上だから最初、あまりしゃべらなかったのかぁ。単純にシャイな人なんだと思ってた(笑)。でも、実際に共演すると印象は変わってきて、凛とリンクする部分があるなと。明るいし、普段ボーカルをしているからか、人を引っ張っていく素質がある。僕自身、吉田さんに引っ張ってもらったところがたくさんありました。

PROFILE

村上虹郎(むらかみにじろう)
1997年3月17日生まれ。2014年の映画『2つ目の窓』で初出演&主演後、TVや舞台など幅広く活躍中。

PROFILE

吉田円佳(よしだまどか)
1996年3月24日生まれ。2007年結成のロックバンド「たんこぶちん」ではMADOKA名義でVo.&Gtを担当。女優初挑戦となる本作の演技が話題に。
※森山燐役・吉田円佳1st写真集「MADOKAと円佳」(小学館刊)発売中!
 価格:2,750円(税抜)

 

<上映情報>

二度めの夏、二度と会えない君
9月1日より全国ロードショー

<原作&コミカライズ情報>

「二度めの夏、二度と会えない君」
(小学館「ガガガ文庫」刊)
著:赤城大空 イラスト:ぶーた
価格:611円(税抜)


新装版「二度めの夏、二度と会えない君」
(小学館文庫刊)
著:赤城大空 イラスト:ぶーた
価格:670円(税抜)


コミカライズ「二度めの夏、二度と会えない君 1」
(ゲッサン少年サンデーコミックス連載)
作画:源素水 原作:赤城大空 キャラクター原案:ぶーた
価格:552円(税抜)
※2巻は2017年9月12日発売予定!

<関連書籍情報>

映画ノベライズ版「二度めの夏、二度と会えない君」
(小学館ジュニア文庫刊)
著:時海結以 原作:赤城大空 監督:中西健二 脚本:長谷川康夫
価格:700円(税抜)


映画のヒロイン・吉田円佳1st.写真集「MADOKAと円佳」
(小学館ビジュアルムック刊)
撮影:熊谷 貫
価格:2,750円(税抜)

<CD情報>

8月30日(水)3タイプリリース!
劇中歌集アルバム
たんこぶちん「二度めの夏、二度と会えない君 feat.Primember」
(YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS)
TYPE-A:CD(6曲+ボーナストラック1曲) 価格:¥1,500(税込)
TYPE-B:CD(6曲+ボーナストラック7曲) 価格:¥2,300(税込)
TYPE-C:CD(6曲+ボーナストラック1曲)+DVD 価格:¥2,500(税込)

二度めの夏、二度と会えない君 公式サイト

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