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激闘の第2シーズン好評配信中!『機動戦士ガンダム サンダーボルト』古川由利奈インタビュー全文掲載

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累計発行部数200万部突破の大人気コミックをアニメ化した『機動戦士ガンダム サンダーボルト』。ついに本日14日正午より緊迫の第8話が配信スタート! 一年戦争が終結して八ヵ月。イオとの死闘を制したダリルは、ジオン残党軍の一員として地球へ降り、南洋同盟を探る諜報任務に就いていた。一方のイオもまた地球へ。ジオン、地球連邦、南洋同盟、三つ巴のモビルスーツ戦が幕を開ける! そこで今回は、イオと息の合ったコンビネーションを見せるビアンカを演じ、彼女と共に奮闘する古川由利奈さんにプレスコ現場の様子や作品について話を伺った。

素のままでぶつかっていいキャラクターなんだという認識に変わって、
そこからは演じやすくなりましたね

──第5話はビアンカのシーンから始まるんですよね。

古川台本を頂いてチェックしたときに、びっくりしました。「わぁ、しょっぱなだぁ」と(笑)。しかも戦闘シーンだったので、これは最初にビアンカの強さをしっかり表現しないといけないなと感じました。戦闘だと、ものすごいG(重力)で体に負担がかかるのを必死に耐えながら戦いますよね。私はそんな経験はないので、どんな感じかと思って、いろんなジェットコースターに乗りました(笑)。それとゲームセンターにあるコクピットタイプの大型筐体にも座ってみました。コクピットの広さや「あのジェットコースターの何倍のGがかかるんだろう?」と想像しながらプレイしました。第5話はいろいろ準備して臨んだんですよ。

──収録では松尾(衡)監督とビアンカについて何か話されたりはしたのでしょうか?

古川ビアンカは強いパイロットなんですけど、「強すぎるのとは違うんだ」と松尾監督から伺いました。「ジオンとの戦いで一人生き残ってきたパイロットだけど、チャーミングで可愛らしさがある女性」だと言われていたんです。けれど、「強さ、可愛らしさを前面に出そうとあまり意識して欲しくない」ともおっしゃっていました。それで、等身大の私でいいんだな、と思ったんです。作り込んで演じるというより、私が一生懸命に敵とぶつかって叫んでいる必死さだったり、強さみたいなものを出せばいい。素のままでぶつかっていいキャラクターなんだという認識に変わって、そこからは演じやすくなりましたね。

──第6話で、全身に部隊エンブレムのタトゥーを入れている理由が死んだ仲間のことを忘れないために、というところも彼女らしさなのかなと感じました。

古川それは私もすごく思いました。変にしんみりした空気を作るのではなくて、普段は「大丈夫だよ」と言っている。けど内面ではやっぱり仲間のことをすごく大事にしていて、ビアンカは仲間の死をきちんと受け止めている人なんだと、第6話のシーンで私も理解しました。でもその悲しさを表に出したくなかったんです。悲しみを抱えているけど、そこを乗り越えている人なんですね。

収録現場はベテランの方々ばかりなので、
皆さんの胸を借りるつもりでぶつかっていこうと思って臨みました

──『サンダーボルト』の収録はプレスコ方式ですが、プレスコは今回が初めてだったんですよね。

古川はい。この作品が初めてでしたね。アフレコだと、(キャラ名をワクで囲んだ)ボールドが画面に表示されるんです。“この時間でしゃべってください”という印なんですが、プレスコだと絵とタイムだけなので、最初は不安でいっぱいだったんです。でも、しっかり自分で演技のイメージをして、その上で相手の役者さんと実際にマイクの前に立ってベストを尽くすだけ、と覚悟しました。収録現場はベテランの方々ばかりなので、皆さんの胸を借りるつもりでぶつかっていこうと思って臨みました。

──収録で特に苦労されたところはありますか?

古川戦闘シーンが大変だった印象がありますね。ずっと叫んでいるのも違いますし、戦闘の状況をイメージするのが難しかったのを覚えています。あと、第5話でスパルタンが大気圏に再突入する際にビアンカがベルトを外して移動していたら、艦が揺れてコケるシーンがあるんです。そこを家で練習しました。実際に四つん這いになって、台本ではヒザをぶつけていたので「どういう感じで“あ!イテッ!”って出るんだろう?」と、ひたすら家で転んでいました(笑)。

──何でも一度は体験してみるタイプなんですね。

古川そうですね。できることはなるべく自分で試していますね。やっぱりイメージだけだと、実際は違っていたりすることもありますから。

愛があるから、こだわりも強いし、中途半端なことはしない

──収録では松尾監督からアドバイスを受けたり、いろいろお話もされているようですが、古川さんから見て監督はどんな方ですか?

古川ご自分の作品に対してすごく愛情を注がれる方だなと思います。愛があるから、こだわりも強いし、中途半端なことはしない。役者さんに求められるクオリティも高いです。松尾監督とは『サンダーボルト』でご一緒させていただく前に一度、プライベートで挨拶をさせていただいたんです。その時は、なんてフレンドリーな監督さんなんだろうと思いました。でも仕事の現場ではパチッとスイッチが入る方なんですよ。私みたいな新人声優でも一対一で、ひとりの役者とひとりの監督として接してくださるんです。それゆえに甘えは許さない方でもあると感じました。松尾監督からお話を伺うことで、私自身も役者として持つべき意識や自分が甘かった部分に気づくことができたので、足を向けて寝られないですね(笑)。

──松尾監督は演技にも確固たるイメージをお持ちなんですね。

古川松尾監督は、モブ(群衆)にも妥協されないんです。テストが終わった後に、毎回ブースの中に入ってこられて、役者さん一人一人にしっかり説明をします。逆にメインの役者さんよりも時間を割かれているときもありますね。これは私の失敗談なんですが、第6話で「グルーヴィー・デュエル」という曲名がセリフの中で出てくるんです。その「デュエル」が言えなくて、NGを連発してしまったんです。私が焦り気味になっていたときに、松尾監督がブースの中に入ってきて、私の緊張を解きほぐしてくださったこともありましたね。

──厳しいところはありつつ、気遣いも忘れない方ですね。

古川松尾監督はキャラクターに関して、役者に任せてくださっている部分もあります。第6話でイオが「このロブスター野郎!」と叫ぶシーンがあるんです。そこのテストが終わった後、イオ役の中村悠一さんに「イオならどんな感じですかね?」と逆に相談をされていたんですね。そういう言葉遣いや、キャラクターに関しては「役者が一番わかっているだろうから、そこに関しては任せている」とおっしゃっていました。『サンダーボルト』では、いろんなことを勉強させていただいています。

皆さんの期待を裏切らない第8話になっていると思います

──ショート番組の「さんぼるCHANNEL」ではサポートメンバーの応援隊長になって活躍されていますが、任命されたときは本当に驚かれていましたよね(笑)。

古川いきなりでしたね。応援隊長の任命もミッションも、本当に収録当日に言われました。びっくりしました(笑)。

──「さんぼるCHANNEL」では色々と活躍されてますが、ムチャ振りにも対応されていますよね。番組の締めの言葉とか。

古川「私のサンダーボルト、お見舞いしちゃうぞ!」ですね(笑)。最初はホビージャパン取材レポートの回で3D原型師の美環(みかん)さんが言われていたんです。それがなぜか私にも振られてしまって。「おっと!」と思いながら、「わかりました!」と勢いでやっていたらいつの間にか定番化してしまいました(笑)。

──笑いをとるのがお好きなんですね。

古川みんなが笑って楽しめる空間が大好きなので、イベントでも笑いを取りにいって、行き過ぎて怒られます(笑)。

──「さんぼるCHANNEL」はほどよいユルさですが、本編は間もなく緊迫の第8話が配信されます。

古川第7話がすごくいいところで終わっているので、第8話を楽しみにしてくださっている方が多いと思います。皆さんの期待を裏切らない第8話になっていると思いますので、ぜひ配信を楽しみにしてください。7月16日のクライマックス上映&トークイベントでは司会も頑張ります! いらっしゃる方は温かい目で見守っていただけたらなと思います(笑)。「さんぼるCHANNEL」の応援隊長でも引き続きミッションを頑張ります。『サンダーボルト』を応援してくれないと、私のサンダーボルト、お見舞いしちゃうぞ(笑)!

の付いたインタビューはV-STORAGE online限定の記事です。

PROFILE

古川由利奈(ふるかわゆりな)
3月4日生まれ。Ability Soul Pro.所属。『干物妹!うまるちゃん』の橘・シルフィンフォード役などアニメ、ゲーム作品に出演の他、声優ガールズユニット「Twinkle☆Girls」でも活動中。

第8話本日14日正午より配信スタート!


<ストーリー>
スパルタンの行く手を阻む南洋同盟国境守備隊の隊長が、死んだと思っていたクローディアだった。第8話では、彼女の真意を確かめようと、イオがジム改陸戦型に乗り込み、ビアンカと連携して空中戦を繰り広げる。
<配信情報>
機動戦士ガンダム サンダーボルト
第2シーズン(第5話〜第8話)有料配信中!
●デジタルセル配信(EST配信)
価格:¥800(税抜)
配信サービス:Amazonビデオ、TSUTAYA TV、ひかりTV、
PlayStation™Video、楽天ショウタイム(順不同)
●レンタル配信(TVOD配信)
価格:¥400(税抜)
配信サービス:ガンダムファンクラブ、バンダイチャンネル 他


YouTubeより視聴可能
詳しくはこちら

機動戦士ガンダム サンダーボルト 公式サイト

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