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剣と魔法のアクションファンタジー!『チェインクロニクル 〜ヘクセイタスの閃〜』工藤昌史×山下大輝スペシャル対談全文掲載

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総ダウンロード数500万人を超える大人気RPG『チェインクロニクル』。2016年11月にはゲーム第3部の配信がスタートし、今なお進化を続けている伝説のスマホゲームをアニメ化した『チェインクロニクル 〜ヘクセイタスの閃〜』が、昨年12月からの全3章でのイベント上映を皮切りに、いよいよ2017年1月からテレビ放送スタート。そこで今回は、キャラクターデザインも務める工藤昌史監督とアニメ版の主人公アラムを演じる山下大輝さんに、作品の見どころなどを伺ったスペシャル対談の模様をお届けします!

ワクワクドキドキが詰まっていて、少年心をくすぐる作品

──本作は人気スマホRPGのアニメ化作品となりますが、まずは『チェインクロニクル』という作品の印象について教えてください。

工藤今回のアニメ化の話を頂いてからゲームを始めました。キャラクター一人ひとりにちゃんとストーリーが用意されているところがRPGらしいというか、ソーシャルゲームというよりも進んだ感じがして非常に面白かったです。今回のアニメ化で苦労しているところでもあるんですけど、キャラクターの数がすごく多い(笑)。一人ひとりのストーリーがありつつ、さらに、そのキャラクターとまた別のキャラクターとの絡みがある。そこが物語を深くしているな、と感じました。

山下すごく“王道のファンタジー”という感じがしました。僕自身、小さい頃からファンタジーの世界に憧れがあったので、妖精が登場したり、様々な種族が登場したり、観ていてすごくそそられます。ワクワクドキドキがすごく詰まっている“剣と魔法の世界”というところが少年心をくすぐる作品です。

──壮大な物語が独特の世界観で展開される本作ですが、どんなところに作品としての魅力を感じますか?

工藤ゲームのファンタジー世界をどのように画で表現していくかを常に考えています。ゲームではキャラクターの背景画面に聖都はこんな場所ですよ、みたいな画があるじゃないですか。アニメではそういうところをさらに膨らませて、こういう建物があるところだったらどういう文化が根付いていて、何を食べているのかなど細かく設定しています。その中で、キャラクターがどんな風に生きているのかが見えてくると、よりファンタジーらしい画が作れるかなと思っていて、そういうところを大切にしていますし、作品の魅力かなって思いますね。

山下新しいキービジュアルの一つ前のビジュアルのキャッチコピーが“絆の物語、始まる──。”だったんですけど、まさにその通りに、物語の中で培われる人と人との関わり合いがすごく大切に描かれているなと感じました。アラムという少年が、ユーリや仲間たちとどのように関係を築いていくのかというところが、本作の見どころになるのかなと思います。例えば、その話数にしか登場しないキャラクターかもしれないですけど、二人がどういう関係なのか一瞬で分かったりする。キャラクターの数が多い中で絆を描くのは大変かもしれないですけど、しっかりと濃く描かれているんだなと、すごく感じられた作品です。

工藤キャラクター同士の関わり合いだとか、絆はもちろん、敵としての因縁というものもありますしね。

異世界の話だけどキャラクターに感情移入できる、それがファンタジーの醍醐味

──工藤監督が監督のオファーを受けた際、本作をアニメ化する上で最初に意識したことは何ですか?

工藤やっぱりゲームの世界観をどう映像化するかというところですね。ファンタジーって自分たちの生きているところとは違う場所でありながらも、そこで扱われているテーマは自分たちにとって身近なものであったりする。そこがファンタジーの醍醐味だと僕は感じています。例えば、ファンタジー作品として有名な『指輪物語』も、異世界の話だけどキャラクターに感情移入できたり、自分の身に置き換えてみても感じるものがあるところが魅力だと思っています。『チェインクロニクル』でもそういう部分を大事にしたいと思っています。

──工藤監督はキャラクターデザインも担当されていますが、アニメ版の主人公アラムはどのようにして生まれたのですか?

工藤ユーリとのダブル主人公ということで、ユーリよりもちょっと子供というところからイメージが出発しています。どれくらいの年齢なのか、どれくらいの身長でどういう身のこなしをするのかというキャラクターの設定を文章化した後にtoi8さんとお会いして、イメージをお伝えしました。それからtoi8さんにラフをあげて頂いて、何度かやりとりをしながら進めていきました。デザインは最初からかなり固まっていたので、最初のものと完成したものとでほとんど変わっていません。そういう意味では、最初の打ち合わせで、しっかりイメージが伝わっていたのかなと思います。

アラムはすごく純粋で、自分の気持ちに素直な男の子

──山下さんはそんなアラムを演じられますが、キャラクターの印象について教えてください。

山下すごくやんちゃな雰囲気が漂うというか、良いところのお坊ちゃんではないなと(笑)。第一印象としては、性格的にすごく純粋で、自分の気持ちに素直な男の子だなと感じました。それは最初から最後まで変わらずにずっとあり続ける彼の良いところだと思います。ただ、辛い過去があるからか、人との関わり合いをあまり持たない、難しいところもあるのかなと。だけど卑屈な感じはしないですね。物語が進んで行く中で気持ちの変化も徐々にあると思いますし、ユーリのように大人にはなりきれていない、まだ子供だなという印象を受けています。

──アラムを演じる上で心掛けていることや、意識していることなどがあれば教えてください。

山下単純に台本のセリフのままの気持ちというか、そこに深い意味とか裏があるとか、そういうことは一切考えずに、その時に感じた感覚のまま、嫌だったら嫌だ、良かったら良いみたいな、そういう気持ちのまま純粋に演じることを意識しています。

工藤真っ直ぐな感じですよね。

山下本当に嫌味が一切ないです。たまには隠せよと思いますけどね(笑)。言動が真っ直ぐ過ぎて嘘がつけないんです。

左から、工藤昌史監督、山下大輝さん(アラム役)

アラムは“少年漫画の少年主人公”というイメージがすごくハマった

──工藤監督は山下さんが演じるアラムを見て、どのように思いましたか?

工藤実は、この作品ではファンタジーでありながらも少年漫画的なところも目指していて、我ながらで恐縮ですけど、“少年漫画の少年主人公”というイメージがすごくハマったなと思います。アラムはずっと叫んでいるキャラクターなんですけど(笑)、そこが良いなという感じがしましたね。

山下僕も演じていて楽しいです。大きい声を出して叫ぶことって普段の生活ではなかなかないので、ストレス解消じゃないですけど、すごく気持ち良いです(笑)。

──本作には多彩なキャラクターが登場しますが、お気に入りのキャラクターがいれば教えてください。

工藤物語を引っ張っていくのは、やっぱりユーリやユリアナだと思うんです。でも、その他にもシュザだったりヴェルナーだったり、各地の長たちがいて、みんなキャラクターが立っているので、なかなか一人には決められないですね。

山下僕はアルドラがタイプです(笑)。あのお姉さま感がすごい好きで。

工藤でも、アラムにはババアって言われていますよ(笑)。

山下年齢的にはかなり上なんでしょうけど、見た目の印象で(笑)。あとは黒の王ですかね。まさにラスボスって感じですよね。大塚(明夫)さんの声からも黒の因子が噴き出ていますよ(笑)。

戦闘シーンは基本全部アドリブなので、演じていてもすごく楽しい

──現在公開されている特報映像の戦闘シーンに圧倒されてしまいました。やはり戦闘シーンについては今回のアニメ化で力を入れているポイントなのですか?

工藤動きもそうですし、エフェクトにも力を入れています。ファンタジーというより、そこは少年漫画寄りで作っている感じです。制作側としては結構大変で(笑)、軍勢などはCGの力を借りないとできないところだったりしますし、本当にスタッフ全員が必死でやっていますね。

山下ひたすら戦うので、意外とセリフもアドリブの部分が多いです。ここで何人斬って、ここで技を受けて、ここで弾き飛ばされてっていうところは基本全部アドリブになっています(笑)。演じていてもすごく楽しいです。

工藤演じる時のバリエーションがいっぱいありますよね。

山下アラムは特にアクロバティックだと思うんですよ。ユーリとはまた違った戦い方というか、彼なりの今まで生き抜いてきた戦い方なので、ちょっと特殊な動きをするんです。アフレコの時には「ここはどういう動きをしているんですか?」って監督によく聞いたりしましたね。「バク転をしながら斬っている」「ここで蹴りを入れている」とか、細かくありました。それくらい凝って凝ってアクションも作っているんだなというのをビシビシ感じています。

──戦闘シーン以外で、こだわられている部分などがあれば教えてください。

工藤世界観をどういう風に見せていくかというところですね。たくさんの国があって、それぞれに特色があるので、ゲームからの情報で得られない部分は自分で考えながら補完していきました。例えば、どういった建物が建っているんだろうとか、現実に置き換えたら12〜13世紀くらいのヨーロッパの建築様式から一世紀くらい経って、少し建築様式が進んだところがここで、遅れているところがここで、みたいなことを考えながら作っていきました。美術はかなりこだわって描いていますし、すごく良い背景に仕上がっていると思います。

戦闘シーンはもちろん、毎話数全てがクライマックス

──アフレコが始まっていますが、収録現場の雰囲気はいかがですか?

山下入れ替わり立ち替わりゲストキャラが登場するので、毎回新鮮な気持ちで臨める現場だなと感じています。大体アニメの現場って、回数を重ねるごとにチームの意識が強くなってくると思うんですけど、そこがまた他の現場とは違う雰囲気で、これも良いなと思いますね。ただ、ユーリやフィーナ、カインとはいつも一緒にいるので、キャストの方たちと世間話もするようになっていて、「実はこの間、親知らずを抜いたんですよ」みたいな(笑)。作品の世界観が分からないと、演じていく上で難しいところがあるので、アフレコの最初の頃は、「町にいる住人はどういう人なんだろう」「この世界でどうやって生きているんだろう」とか、キャストたちみんなでよく話し合っていましたね。テスト収録が終わった後に擦り合わせをしたり、とても良い現場だなと思いましたし、作品への愛がすごく感じられました。あとは、ゲームの時から演じられている方たちはアニメ化されて、本当に嬉しそうだなと感じましたね。

──ここまでの制作作業で大変だったことや苦労されたことは何ですか?

工藤とにかく今、必死で作っているといった感じです(笑)。キャラクターも数が多いですし、世界観の設定の種類がとにかく多いんです。細かいところで言うと、誰がどういう食器で食事をしているのか、その辺も膨大な量になっていて、設定を作るところが本当に大変でした。ファンタジーなので現実にあるものを出して「これです」って説明することができない。例えば、通貨にしてもビジュアルとして描かなければいけないので本当に苦労しましたね。

──本作の見どころや、アラムの“ここを観て欲しい”という注目ポイントを教えてください。

工藤毎話数全てがクライマックスです。戦いで話が転がっていくという作品ですし、それだけに戦闘シーンはもちろん、役者さんたちの息遣いなども含めて見どころですね。その中で、戦闘シーンではないしっとりしたシーンもあって、メリハリがあると思いますし、音楽や効果音が入ったりすると音的なところでも広がりがあって、飽きさせない作りになっていると思います。ゲームのファンだけでなく、アニメファンの方にも楽しんで頂ける作品になっているのではないかと思っています。

山下アラムはアニメのオリジナルキャラクターなので、どんなキャラクターなんだろうとか、どんな風に他のキャラクターと関わっていくんだろうとか、すごく気になっていると思いますけど、作品を観て頂いて、そこで感じたことが全てだと思います。ただ、アラムはまだまだ子供なので、これから仲間たちと関わっていく中で、どういう風に成長していくのか、どういう表情を見せてくれるのか、そういうところをみなさんに早くお見せできたらと思いますし、みなさんも色々と感じて頂ければ嬉しいです。僕がファンタジーを観る際は服装だったり、技だったり、職業で武器は違うのかなっていうのを考えたり、そういうところに注目しながら観ているので、みなさんも気になる注目ポイントを見つけて自由にご覧頂ければと思います。

の付いたインタビューはV-STORAGE online限定の記事です。

PROFILE

工藤昌史(くどうまさし)
キャラクターデザイナー、アニメーション監督。主な監督作品に『ハヤテのごとく! Cuties』、『レーカン!』、『一騎当千 Extravaganza Epoch』などがある。本作では監督とキャラクターデザインを担当している。

PROFILE

山下大輝(やましただいき)
9月7日生まれ、静岡県出身。アーツビジョン所属。主な出演作に『弱虫ペダル』小野田坂道役、『僕のヒーローアカデミア』緑谷出久役、『TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-』小林芳雄役などがある。


<上映情報>
第2章 1月14日(土)~1月27日(金)
第3章 2月11日(土)~2月24日(金)

<放送情報>
2017年1月より全12話で放送開始! ※イベント上映の第1章:第1話〜第4話、第2章:第5話〜第8話、第3章:第9話〜第12話となります。 ■ABC朝日放送:1月7日より毎週土曜26時29分~
■TOKYO MX:1月8日より毎週日曜22時30分~
■テレビ愛知:1月8日より毎週日曜26時35分~
■TVQ:1月10日より毎週火曜26時35分~
■BS11:1月10日より毎週火曜24時00分~
■AT-X:1月8日より毎週日曜24時00分~※リピート放送あり ※放送時間は都合により変更になる場合がございます。 ※ABC朝日放送では、第1話~3話の放送時間が下記の通り変更となります。
第1話 1月7日(土)26時19分~26時49分(10分前倒しとなります)
第2話 1月14日(土)26時59分~27時29分(30分後倒しとなります)
第3話 1月21日(土)26時58分~27時28分(29分後倒しとなります)
第4話以降は、通常の放送時間26時29分~となる予定です。

チェインクロニクル 〜ヘクセイタスの閃〜 公式サイト

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