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Blu-ray BOX発売記念!『牙狼<GARO>』雨宮慶太×小西遼生×肘井美佳×藤田玲スペシャル座談会(前編)全文掲載

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ハイクオリティな特撮映像技術と徹底的に構成されたストーリーが融合! 従来にない独特の世界観で観る者を釘付けにし、今なお圧倒的な人気を誇る『牙狼<GARO>』のファーストTVシリーズと『牙狼<GARO>スペシャル〜白夜の魔獣〜』が、最新のデジタル技術でHD化され最高画質のBlu-ray BOXで登場! そこで今回は、牙狼<GARO>シリーズ10周年プロジェクトのラストを飾るファン大注目のアイテムの発売を記念して実現した、雨宮慶太総監督とメインキャストたちが集結したスペシャル座談会の模様を、前後編の2回に分けてお届けする。
※尚、この座談会の模様は“牙狼<GARO>HDリマスター 魔界同窓会”として12/22発売のBlu-ray BOXにも
一部映像特典として収録されています。

怒られることの良さって絶対あって、あんなに怒られたことは後にも先にもないですよ(笑)

──10年経った今だからこそ言える、監督陣への文句は?

小西これは玲くんに代表して言ってもらおうかな。

藤田何で僕なんですか(笑)。

小西でも、文句って別にないよね。感謝しかないですよ(笑)。

藤田言った後にカメラを探すな(笑)。

雨宮横山(誠監督)に水を飲むなって怒られたとか。

藤田そんなこともありましたね。

肘井でも、飲めると思ってなかったよね。

小西何も知らなかったので、言うこと全部聞いてましたから。

肘井文句を言える立場じゃなかったんだよね。

小西ようやく言える立場になったんだよ(笑)。

肘井え〜、そうなの?

小西権利を得たんだよ。今日は無礼講ですよね?

雨宮無礼講っていうか、言えばいいじゃん。

藤田出た、怖いやつ(笑)。

小西梶(研吾)監督…。

藤田おっ!

小西懐かしいですね。

藤田それ文句とかじゃないよね(笑)。

小西文句が本当に出てこない、ビックリするくらい。

藤田もう10年も経ってますからね。文句がパッと出てきたとしたら、相当根に持ってるってことですからね(笑)。

雨宮何かあるみたいだよ。

藤田ないです、ないです(笑)。

小西もし一人挙げるとしたら、誰に文句ある?

雨宮今、頭に浮かんでいる顔(笑)。

藤田浮かんでないですよ(笑)。

雨宮稲川淳二さんかな?

藤田似ている人、金田(龍)監督しかいないじゃないですか(笑)。

小西ああ、金田監督ね。

藤田だから違うって(笑)。金田監督には感謝しかないです。

雨宮アハハハハ。

小西そう言えば、僕は金田監督に文句ありますよ。

肘井えっ、何?

小西途中から玲くんのことばかり撮ってるんですよ。

藤田でも、10年前は違くない?

小西一番最初の時は撮ってくれたのに、そこから先ずっと玲くんのことばかり撮ってる。

肘井ちょっと玲くん担当みたいな時があったよね。

雨宮ああ。『牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜』の時とか。

小西僕としては、もう一度一緒にやりたいっていう想いがずっとあるのに、ファーストシリーズ以降は撮ってもらっていることがほとんどないんです。

雨宮確かに、何かそうなっちゃったな。『牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜』の手紙の回って、実は最初のシナリオでは零じゃなくて鋼牙の話だったんだよ。でも、スケジュールの問題とか、ボリュームとか、色々と考えた結果、零のエピソードの方が合うかなと思って書き直したんだよね。それで久し振りに自信満々な顔をして来て、金田監督に歩きがなってないって最初に怒られて、いきなり怒号が飛び交うみたいな(笑)。

藤田あれ? 手紙の回の時、僕は怒られたイメージないですよ。

雨宮怒られなかったっけ?

藤田たぶん、僕が歩けてないって怒られたのはファーストシリーズの海のシーンです。

肘井波止場のシーンの時だよね。

藤田あの時はむしろ「お前歩けるようになったんだ、すげえな」って褒められたんですよ(笑)。

小西僕が思うに怒られることの良さっていうのが絶対あって。あんなに人に叫ばれたり、怒られたことは後にも先にもないですよ(笑)。そこまで言う?っていうくらい常に怒られ続けていて、でも、それってすごく大切なことですよね。雨宮監督はその最たるもので、最も怖い人のイメージでしたから。だから、金田監督への文句は、その後一緒になかなか撮れないということと、あとは僕の中で怖い存在でずっといて欲しかったんですけど、最近は面白キャラになっていて(笑)、一緒に焼き肉とかを食べに行くことがあるんですけど、すごいひょうきんなんですよ。

雨宮根はおちゃめだからね。

小西そうなんですよ。だから、一度静かな金田監督に戻って頂いて、一緒に仕事がしたいですね。

雨宮素敵な文句だね。

左から、雨宮慶太監督、藤田玲さん、小西遼生さん、肘井美佳さん

知らない人と話すのが苦手だったけど、『牙狼<GARO>』をやって人を信じられるようになった

──10年前は難しかったが、今ならすぐにできることは?

肘井たくさんあるよ。だって、10年前は何もできなかったもん。

藤田いやいや、僕らよりアクションできてましたよ。

小西間違いなく(笑)。この10年、色んなことを相当勉強してるでしょ。

肘井10年前なんて本当に基本的なことが全くなってなかったから怒られてたじゃん。まず立ち位置に入れないとか、カメラを意識できてないとか。

藤田確かに、めちゃくちゃ怒られた。

肘井もちろん、それ以外の部分が大事だとは思うけど、そういうこともできるようにならなきゃいけないと思って、できるようにはなったよね。ちゃんと照明にあたる位置に入れるようになったし、カメラも意識できるし、でも、それによって何か失ったんじゃないかと思ってドキドキしている(笑)。

小西深いな(笑)。

肘井コメンタリーで観返していて、絶対こんなの今はやらないとか、こんな間取らないとか。

藤田それは僕も観ていて、本当に多かった。

肘井でも、それって当たり前だと思うんだよね。あの時は、本気でやっているから。今も同じように、何も気にしないでやってみたいと思った。

藤田あれが今できたら逆に強いかもしれないですね。

肘井本当にそう思う。だから、技術的なことはすごく上がったと思う。あとは英語とカンフーが上手くなった。それと10年前は人を信じてなかったかな。

小西ああ、当時そんなこと言ってたよね。

肘井この『牙狼<GARO>』をやって、人を信じられるようになった。人間関係ができたり、雨宮監督が絶対的に信じてくれたりとか、本当にそれはあるかもしれない。知らない人と話すのがすごく苦手で、すぐ疲れちゃう。でも、今日一日ずっと一緒だったけど、全然疲れてないもん。

小西テンション変わらないもんね。

肘井そういう風に思わせてくれるような人たちと出会えて嬉しい。ありがとう。

藤田いえいえ。

雨宮深い話になっちゃったな。

小西玲くんは何かある?

藤田自分でハーネス(※ワイヤーアクションの際、ワイヤーを固定する安全ベルト)が着られるようになりましたよね(笑)。

小西それはもう10年前の現場の中で、どんどん上手くなっていったよね。

藤田なぜなら着せてくれなくなったから(笑)。

肘井最初は赤ちゃんみたいに着させてもらってたよね。はい右足、はい左足みたいな。

藤田最近の現場になると、アクション監督に何も言われてないのに「着てる?」って聞かれるんですよ。もう着ている前提なんです。あれは、この10年という月日を感じますね。

雨宮俳優さんのやることがすごく多いからね、『牙狼<GARO>』の現場って。

小西僕は舞台をやっていますけど、『牙狼<GARO>』で教わったことと意外と同じなんです、技術的にやらなきゃいけないことが。体で表現して、その画としての表現がお客さんに伝わるっていう。

雨宮怪我をしない工夫とかも役に立ったんじゃない?

小西それはすごくありますね。

雨宮そうやると怪我をするからこういう風にやった方が良いよとか、結構アクションの中で言っていたと思うんだよね。

藤田確かに『牙狼<GARO>』をやってから、舞台で怪我したことないかもしれないです。

小西体の表現の仕方みたいなのは、『牙狼<GARO>』で教わったことは多いですね。ただ、弊害がひとつあって、『牙狼<GARO>』の冴島鋼牙という役をやったことは同業者はみんな知っているんです。それで、舞台で殺陣指導の人がいる時に「お前はもうできるだろ?」って、横山監督と同じような扱いをしてくる人がいるんです。案外放っておかれて教えてもらえないことがあって、全部任すみたいな。その自信はないんですって言いたい時はありますね(笑)。

雨宮確かにできると思われちゃうとね。

肘井思われちゃうと教えてもらえないもんね。

藤田逆に殺陣師の人が「いや、観てましたよ」みたいな感じになっちゃうことは確かにあるかも。

小西アクションを自分たちでやるっていうことが、『牙狼<GARO>』で僕らに課せられていたことでもあったし、それは良かったと思うんです。でも、『牙狼<GARO>』を続けていく中で一番思ったのは、いくら自分たちのレベルが上がってもアクション部の人たちがやっぱりやるべきで。レベルが上がるのはただ土台が上がるだけで、上がれば上がるほど今度はもっと難しいことをやってくれるアクション部がいて、ひとつになるっていうのがどうしてもあるから、任されることが嫌な時もあるんだけど、裏を返せば、自分でできることが増えたのかなっていう風に思うことはありますね。

走って現場に入ったら全部セリフが飛んじゃって、何言ってるか全然分かんなくなっちゃった

──10年経った今だから言える、実は自分ではNGだと思うカットは?

藤田いっぱいある(笑)。

肘井そんなのいっぱいあるよ。

小西もっともっとできたのにみたいなね。

雨宮テロンですか?(笑)。

小西えっ、テロンって何ですか?

肘井テロンの顔?

小西第2話の最後ですか。もう擬音になったんですか(笑)。

雨宮あれはNGじゃないもんね。

藤田今だから言えるというか、僕はずっと言っていますからね。割とNGが多かったですから。

雨宮そうだよな(笑)。

藤田映画『牙狼<GARO>〜蒼哭ノ魔竜〜』ですよね。でも、これ色んなところで言ってるんですよ。

小西髭?

藤田そう。髭の時にすごいテンパっちゃって、久々に雨宮監督に撮ってもらえるっていうのもそうだし、トイレに行っていた時にすごい勢いでスタッフさんが呼びに来て「藤田さん、出番です」みたいな。それまでずっと待ちだったのに、へっ?と思って「すぐ行きます」って言って、走って現場に入ったら全部セリフが飛んじゃって、何言ってるか全然分かんなくなっちゃったんです。

小西それって(中村)織央くんとかと撮ってたシーンだ。

雨宮大体いつも織央があたふたするでしょ。ほぼデビューが『牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜』だったんでしょ? 織央はセリフがきっちり入っていて、堂々としていて上手かったんだよ。もう一人は山本(匠馬)でしょ。めっちゃ滑舌良いのが俺に響いてさ。藤田はそこで疲れて、もう一回。移動のカットだったんだよ、長回しの。

藤田何回もやっていると、何を言っているのか良く分からなくなってくるじゃないですか。でも、その時は監督が「違う!“に”じゃない“の”!」みたいな感じになって(笑)。あれは大変でしたね。

後編へ続く(後編は12月21日UP。お楽しみに!)

の付いたインタビューはV-STORAGE online限定の記事です。

PROFILE

雨宮慶太(あめみやけいた)
1959年生まれ、千葉県出身。有限会社クラウド代表。TVドラマ『鉄甲機ミカヅキ』、映画『ゼイラム2』をはじめ、数多くの特撮作品で原作や監督を務める。2005年に放送を開始した『牙狼<GARO>』シリーズの原作・総監督。

PROFILE

小西遼生(こにしりょうせい)
1982年生まれ、東京都出身。キューブ所属。2005年に特撮TVドラマ『牙狼<GARO>』に、主人公・冴島鋼牙役で出演し、甘いルックスと体当たりのアクションで話題に。映画、舞台をはじめ、特にミュージカルには数多くの作品に出演している。

PROFILE

肘井美佳(ひじいみか)
1982年生まれ、福岡県出身。スターダストプロモーション所属。日本映画界の巨匠・森崎東監督の『ニワトリはハダシだ』で映画初出演にして初主演デビューを果たす。趣味のカンフーを活かし、『牙狼<GARO>』シリーズではアクションシーンも披露。

PROFILE

藤田玲(ふじたれい)
1988年生まれ、東京都出身。ドルチェスター所属。2003年に放送された『仮面ライダー555』で俳優デビュー。『牙狼<GARO>』シリーズでは涼邑零役を好演。零を主人公にした2017年放送予定の『絶狼<ZERO> -DRAGON BLOOD-』への期待も高まっている。


<Blu-ray BOX発売情報>
牙狼<GARO> Blu-ray BOX
2016年12月22日発売
¥35,000(税抜)

牙狼<GARO> 公式サイト

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