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豪華特典満載のBlu-ray BOXが発売!『ウルトラマンオーブ』後藤正行スタッフインタビュー全文掲載

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歴代ウルトラ戦士のパワーをかりてフュージョンアップ(変身)する光の戦士ウルトラマンオーブと、次々に甦る魔王獣との戦いを描くウルトラマンTVシリーズ最新作『ウルトラマンオーブ』のBlu-ray BOXが、豪華特典を満載して遂に登場! そこで今回は、キャラクターデザイナーを務める後藤正行さんにインタビューを敢行。ウルトラマンゼロ以降のウルトラマンをデザインしてきた後藤さんの本作に対するこだわりとは?

新しいものを作らないといけないし、自分自身作りたいという思いがある

──ウルトラマンをデザインすることにプレッシャーは?

後藤僕が最初にデザインしたのはウルトラマンゼロなんですけど、それ以前のウルトラマンのデザインの蓄積もあり、結構デザインの幅が出来上がっているなと感じていました。なので、プレッシャーというよりも、どうやって新しいデザインを生み出すかを考えていました。ただ、ウルトラマンというコンテンツの大きさ故に、デザインに関しては、社外・社内問わず、いろんな意見が寄せられます。そして、それが必ずしも、肯定的なものばかりではありません。全員が「いいね」と肯くデザインに持っていくのは大変です(笑)。それはなぜかというと、みんなのイメージには初代ウルトラマンやウルトラセブンがあるからなんです。無意識の中で、あのデザインが共通認識としてあって、そこから逸脱したものを作ると、少なからず反発を受けます。ただ新しいものを作らないといけないし、自分自身作りたいという思いがある。シンプルでいいならウルトラマンを模倣したデザインに落ち着いてしまいますから。違うアプローチをしていくしかないんです。だから逆にプレッシャーはありませんでした。

──ウルトラマンオーブの設定を聞かれてどうでした?

後藤そんなに驚きはありませんでした。ウルトラマンXにしてもそうですけど、他の怪獣の力を借りていたので当然あり得るなとは思いました。ただ、最初の企画書では2体のウルトラマンが出てきて合体するというだけの設定だったんですよ。例えばウルトラマンとウルトラマンティガが合体…本作では「フュージョンアップ」と呼んでるんですけど、フュージョンアップしてスペシウムゼペリオンになります。その場合、軸になるウルトラマンはどっちなのか、子どもたちは気になると思うんです。ウルトラマン? ティガ? 今戦っているヒーローは、どっちのウルトラマンの意思をもっているの?って。あと主役が存在しなくなってしまうという思いもあったし、何種類も(オーブを)出したいという話だったので、そうなると主人公としての統一性がなくなってしまうなと思ったんです。だから中心になるキャラクター(クレナイ ガイ)を設けて、彼を中心にフュージョンアップさせる形がいいんじゃないかという話になったんです。

──フュージョンアップした4種類のオーブをデザインされましたが、お気に入りは?

後藤どれかな…バーンマイトは結構好きですね。角が生えていて、わかりやすいキャラクターなので。ウルトラマンギンガSでも、ウルトラマンタロウの要素が入って、途中からデザインが変わるんですけど、実は最初のデザインでは角をつけて提案していたんです。だけど「これはないんじゃない」と却下されてしまって(笑)。だから今回はリベンジみたいなものです。角つけますからって(笑)。わかりやすいデザインのほうが、子どもも好きだと思いますし。

筋肉を感じるプロポーションに…僕はマッチョなキャラクターが好きなんです

──今回の一番の挑戦は?

後藤サンダーブレスターかな。プロポーションから変えたいというのがあったので。僕はマッチョなキャラクターが好きなんです。ベリアルもそうだったんですけど、筋肉を感じるプロポーションにしたかったんです。だから、サンダーブレスターにベリアルの要素を入れるのであれば、他の3体とはプロポーションから変えようと。それと頭の造型も、サンダーブレスターだけはスペシウムゼぺリオンなど他の形態とは微妙に違っているんです。目も最初はもっとウルトラマン寄りのデザインでしたけど、それだとベリアル感がでないので、変えたほうがいいだろうと思ってベリアルチックにしました。目がきつくて、小さいほうが好きなんですよ。歴代のウルトラマンと並べてみるとわかるんですけど、僕がやりはじめたゼロ以降から目が小さくなっているんです。その辺は意識して、造型の方にもやってもらっているので並べて顔をみると目のサイズが全然違います。今までのウルトラマンはもっと目が出っ張ってるんですけど、それもなるべく抑えて。目が小さいほうが僕は精悍な感じがするんです。ヒーローって目つきが悪いくらいな方が好きなんです。ウルトラマンの基本的な考え方からはちょっとはずれているのかもしれないですけど、怖いぐらいの顔の方がヒーローとしては頼りがいがあるというか、強いだろうなって気がするので。だからそういうデザインに極力引っ張っていこうとするんですけど、造型チェックの時にもうちょっとウルトラマンっぽくとか、せめぎあいがあって、最終的に良い感じに落ち着きます(笑)。


ウルトラマンオーブ サンダーブレスター(ゾフィー×ウルトラマンベリアル)
身長:55メートル 体重:5.5万トン 必殺技:ゼットシウム光線

──デザインとして好きなウルトラマンは何ですか?

後藤ウルトラマンレオが好きですね。一番変わっているデザインだと思います。実は、毎回新作の企画でプレゼンするときには、レオっぽいのを1体入れているんです(笑)。レオのデザインって当時すごくチャレンジだったと思います。あの作品がなければ、今、レオのデザインを出しても通らないんじゃないかな。だけど、かっこいいデザインですよね。当時の子どもも熱狂していたみたいですし。だとしたら、今もアレンジの仕方によっては通用するんじゃないなかなって。ある意味、レオはウルトラマンのデザインの可能性の幅を一番広げたと思います。すごく斬新なのに、ウルトラマンに見えますから。

──後藤さんがデザインされたウルトラマンは、スタイルのメリハリが強い気がします。

後藤それは造型的な進歩もあります。ゼロでは型押しして腹筋を付けてもらいました。それまでは腹筋の形を強調したウルトラマンはいませんでしたから、メリハリが強い印象はあると思います。あと肩に肉がついているような、マッシブな感じが好きなんですよね。たぶん絵でかっこよく描こうとすると、ああいうプロポーションになるんじゃないですかね。実は人間の体型をなぞって描いてもかっこよくならないですから。なので意識してはいなかったのですが、自分がかっこいいと思うフォルムで絵を描いて、それを現実(スーツ)に落とし込みたいと思っているのかもしれないですね。

自分の中で意識したことは要素を足してもウルトラマンに見えること

──今回こだわった点は?

後藤ちょっとしたこだわりなんですけど、毎回新しいことをやりたいなと思っていて。今回で言うと(スペシウムゼペリオンのデザイン画を見て)、ここにちょっとした色(膝のカラーリングの小さな赤い先端部を指差す)が入っているのわかります? これが実は今までにないデザインパターンなんです。造型の人からは「これナシでもいいですか?」って言われたんですけどね(笑)。


ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン(ウルトラマン×ウルトラマンティガ)
身長:50メートル 体重:5万トン 必殺技:スペリオン光線

──色密度、情報密度が高い印象を受けますね。

後藤基本的にウルトラマンのフォルムってシンプルなんです。極端に出っ張らせたり、尖らせたりということはしません。だから平面の中にデザインの情報を押し込めていくんです。いつも僕がデザインするウルトラマンは「シンプルじゃない、複雑すぎる」と評されることが多いんですけど、体型はものすごくシンプルにしてます。ただ、他のウルトラマンより色や線の情報量が多いので、そういう印象をもたれることが多いのかな。でも、なるべく情報を詰め込んでいかないと、これまでのウルトラマンとの差別化がはかれませんし、新しいことをやっていきたいという僕の意志にも反するので。要素を引いていくことは実は簡単なんです。逆に要素を足していった時にウルトラマンに見えるっていうデザインラインを崩さないよう意識しています。

──最後に読者にメッセージを。

後藤今回の『ウルトラマンオーブ』にはとにかくウルトラマンがいっぱい出ますから、自分の好みのウルトラマンを1体でも見つけてくれると嬉しいです。あと妄想してください。これとこれをフュージョンアップさせたら面白いかなとか。そういうイメージの遊びもできると思うので。作品的には今回かなりぶっ飛んだ内容になっています。「これもウルトラマンなのか」と思うくらいのふり幅で展開していきます。でも、ウルトラマンはウルトラマン。もちろんいい意味で、です(笑)。とにかく楽しんでいただければと思います。

の付いたインタビューはV-STORAGE online限定の記事です。

PROFILE

後藤正行(ごとうまさゆき)
●アニメーターを経て『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説THE MOVIE』(09)でウルトラマンゼロをデザイン。『ウルトラマンゼロ外伝〜』や『ウルトラマンギンガ』シリーズのキャラクターデザインも担当。


<放送情報>
毎週土曜あさ9時〜テレビ東京系にて放送中(※毎週火曜17時〜BSジャパンにて放送中)


<Blu-ray BOX発売情報>
ウルトラマンオーブ Blu-ray BOX I
2016年11月25日発売
Blu-ray BOX:¥22,000(税抜)
※Blu-ray BOX II(最終巻)は2017年2月24日発売

ウルトラマンオーブ 公式サイト

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