shinchan_161018_top-2
  • インタビュー
  • |
  • 映画 クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃
  • ココだけ

興収20億円突破の大ヒット!『映画 クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃』ならはしみき×藤原啓治スペシャル対談全文掲載

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

芸人の劇団ひとりが脚本(髙橋渉監督との共同脚本)を担当。公開前から大きな注目を集めた映画「クレヨンしんちゃん」シリーズの第24作目となる『爆睡!ユメミーワールド大突撃』は、2016年4月に劇場公開され興行収入20億円を突破するなど大ヒットを記録した。そんな夢と感動が詰まったファンタジー大ケツ作が早くもBlu-ray&DVDでリリース決定! そこで今回は、日本の理想的なファミリー(?)の野原一家を代表して、みさえ役のならはしみきさんとひろし役の藤原啓治さんに、映画「クレヨンしんちゃん」シリーズの大人の楽しみ方を伺った。

パンツ丸見えで何をやってるのって、半分ヤケクソみたいな感じでしたね(笑)

──本作の台本を読まれた時に、どんな感想を抱きましたか?

藤原今回は明確な悪者がいない、いわゆる勧善懲悪的なお話ではないということで、内容が少し複雑化しているような、大人っぽい作品だなというのが第一印象でした。それでいてわかりにくくはなく、綺麗にまとまっていたので、子どもでもちゃんと楽しめそうだなと、収録前から思っていましたね。

ならはし私は、完全なハッピーエンドの物語じゃないな、っていう風に捉えていました。ゲストヒロインのサキちゃんが抱える問題が物語上で解決しても、抱えていた想いっていうのは残っちゃうし、失ったものは戻ってこないので、どこかシリアスなものが抜けきらないんですよね。そういうところは大人向けなテーマだなと。あと、最初はカスカベ防衛隊がメインになるって聞いていたので、いざ台本を開くと「うわぁ、みさえがいっぱい喋ってるじゃん!」っていう驚きはありましたね(笑)。

──アフレコで印象に残っていることはありますか?

ならはし私、実はみさえより遥かに沸点が低いので、彼女よりキレすぎちゃうことがあるんですよ(笑)。よく言われるのが、怖いとか、そこまで怒るなとか、マイクを引いて、とか(笑)。なので、あんまり怒っちゃダメだな、というのをいつも以上に意識しながら演じました。

藤原劇場版になりますと、ゲスト声優の方々も入られるので、レギュラーメンバーだとスムーズにいく部分でも、ちょっと交通整理が必要になって大変な部分があるんですよね。でも、今回は逆にみんなが団結して、いつも以上に現場をスムーズに動かせたのが印象的でした。それと、ひろしの台詞はそこまで多くなかったような気がします。いつもと比べてみなさんの収録を傍から見ていた時間が多かったような気がしたのも新鮮で面白かったですね。

──本作では、ひろしとみさえが童心に返って活躍するシーンが印象的でしたが、演じる側としてはいかがでしたか?

ならはしもう、絵面がね(笑)。パンツ丸見えで何をやってるのこの人は、と(笑)。半分ヤケクソみたいな感じでしたね(笑)。

藤原僕は、まぁ立派だなと思いました。

ならはし何それ(笑)。

藤原いや、あれだけ馬鹿になれるっていうのは大したもんだと(笑)。

親子愛っていうのは、自然とそこにあるものだと思っています

──本作で大きなテーマになっていた親子愛について感じたことは?

藤原僕はお芝居をする時に、子どもに対する愛情を意識して演じることはあまりないんですよね。傍から観た時に親子愛に見えればいい、というか。親子愛っていうのは、自然とそこにあるものだと思っていて、子どものために動くのは極々自然なことだという考えでいます。それを観た人が親子愛にあふれている、と思ってくれればベストですよね。なので、親子愛を強調するような台詞はあまり言いたくなかったりするんです(笑)。考えるより先に、当たり前のように子どもを助けに行ってほしいので。それが親子愛だと思っています。

ならはし私も、みさえの台詞に合わせて自然に喋っているところがあるので、「親子愛について考えながら演じている」という感じではないですね。それこそ藤原さんのように、当たり前に親子愛があればいいといいますか。25年の間に愛が刷り込まれちゃってるのかもしれないんですけど(笑)。

藤原あんまり説教臭いのって嫌なんですよね。受け取り手の自由な発想を狭めず、強調しすぎず、サラリと見せる方が素敵なんじゃないかなと思うんです。だから『クレヨンしんちゃん』は、TVシリーズでも映画でもどこに行っても変わらない親子をやってるのが好きなんですよね。

──映画ではひろしやみさえが活躍する場面も度々ありますが、藤原さんが思うみさえの魅力、ならはしさんが思うひろしの魅力を教えてください。

藤原みさえは、やっぱり映画になると母としての強さが目立ちますよね。映画では野原家に降りかかる危機の度合いが違うので。

ならはし話が大きくなるとどうしてもね(笑)。

藤原なので、決意の表情というか、キリっとした絵柄が浮かんでくるんですよね。子どものために捨て身になれるっていうのかな、タフな印象というか。日常を描くTVシリーズとの違いはそこですよね。魅力が余計に際立つというか。

ならはしひろしは映画になると、特にかっこいいですよね。でも普段から、みさえと比べて優しいですよね。作中に「優しくしてくれるパパばっかりに甘えるな!」っていう台詞があるんですけど、お父さんって会社にいって普段お家にいない分、子どもに甘くなっちゃうんだと思うんです。ひろしがゲンコツしてるところって滅多にないですよね?

藤原されることはあるけど(笑)。

ならはしだいたいみさえが、しんのすけとひろしにワン・ツーでやってますよね(笑)。普段から優しいから、ストレス溜らないのかなって思います(笑)。でも、理想のお父さんなんじゃないですかな。もし私がひろしだったら、ちゃぶ台返すわっていう場面でも、一回もやらないので、出来た人だな〜と思います。

──今の話を受けて、改めてお互いのキャラクターの魅力を教えてください。

ならはしやっぱり藤原さんが仰ったように、強いところ、めげないところですよね。どの作品を見ても、精神的にも肉体的にもタフなところ。

藤原いろんな作品で、宇宙を守ったり、地球を守ったり、地域を守ったりするヒーローはいますけど、ローンを抱えながら家庭を守るっていうのも立派なヒーローだぜ、って思いますよね。ひろし然り、お父さんは立派なヒーローなんだなと思います。

大人にしか分からない遊び心が映画では毎回どこかに入っているんです

──『ロボとーちゃん』『サボテン大襲撃』と映画の大ヒットが続き、さらにしんちゃんカフェや展示会なども大盛況! 第2 次しんちゃんブーム到来、という感じですが、25年間の歴史の中で変わったと感じることはありますか?

藤原監督やアニメーターなどこれまでには多くのスタッフさんたちが関わっていて、設定や絵柄も作品ごとに変化がありますから、僕は確固たる「こうあるべき」というひろし像を作ってないんですよ。変化に対して柔軟に受け入れられるように心がけています。なかなかこういった作品に出会えることもないので、感謝の気持ちが大きいですね。

ならはし最初の頃って、ファミリーアニメっていうのはお子さんと一緒に観てくださる作品だと思っていたんですよ。変な話、ちょっと年齢の高い方々はそんなに観てなかったんじゃないかなと思うんです。でも今はそれが変わってきて、例えばカップルで観てくださったりしてますもんね。子どもに観せたくないアニメから、家族で観たいアニメに変わっていくところも、子どもの頃に観ていた世代が親になって、理解される部分が増えてきたんだろうなと思います。

──ズバリ! 大人も楽しめる理由は何だと思いますか?

ならはし時々、すごいマニアックなことをするじゃないですか。例えば『映画クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦』なら、ゴジラのマーチが流れるシーンがあって、ファンなら絶対反応するぞ、みたいなマニアックな部分とか。そういう遊び心が映画では毎回どこかに入っているんですよね。

藤原アフレコの時にも、これ子どもは分かるのかなー、とか思ってますけどね(笑)。試写会なんか見てると、大人たちが笑ってるところで、子どもたちは理解が追いついてなかったり(笑)、逆に大人には分からないところで、子どもが笑っていたり。

ならはし本作でもそういうシーンだけは温度差がありますよね(笑)。

藤原だから作り手も大変なんだなって。子どもだけじゃなくって、引率のお父さんお母さんも楽しませないといけないから(笑)。大人も共感できるテーマ、親子愛もそうですけど、そういったものが、きっと子供が喜ぶギャグの中に、散りばめられているから楽しめるのかなと。

──ひろし&みさえ流、子育ての極意は何ですか?

藤原ひろしは、子どもと目線が同じところですよね。子どもはこうするものだ、っていうおしつけがなく、同じ目線に立って物事を考えて、一緒に楽しんでいるというのを感じます。

ならはし私が思うのは、みさえがいつも子どもと一緒にいてあげることかなと。どこに行くにしても、何をやるにしても、「あーあ」って言いながらも一緒にいてあげるんですよね。しんちゃんが自分の意思で友達と遊ぶ時以外は、基本的に構ってあげてるじゃないですか。それがすごくいいと思うんです。

変に肩の凝るアニメではないので、気楽に観続けて欲しいですね

──今回の作品は親子愛ともう一つ、夢もテーマなんですが、お二人の子どもの頃の夢を教えてください。

ならはし声優に近いといえば近いんですよね。人前で何かをやる人になりたかったんですよ。小学校の頃から、演劇部に入ったり、軽音楽部に入ったり、聖歌隊に入ってたり。人前で何かをやることばかりしていました。演じることが好きだったので。

藤原僕はありきたりですけど、お医者さんとか。

ならはしちゃんとしてるな〜(笑)。

藤原あとは、飛行機のパイロットとかね(笑)。でも、人前で何かをやることが好きだったわけでもなく、むしろ引っこんでいたい、裏方でいたい方なので、普通の仕事に就くんだろうなと思っていて。今の職業になるなんて想像もしてなかったですね。

──今現在の夢はありますか?

藤原当たり前のように仕事をさせてもらっているので、この幸せが続くようにと。今のままでいられたらいいなと思います。演じることには興味が尽きないので、それが上手くいけばいいなと。

ならはし私はもともと舞台の学校に行ったり、小劇団もやっていたので、劇関係のことをやりたいです。また舞台に立ちたいなと。

──最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。

藤原そのままのみなさんでいてくださいね。

ならはし一言(笑)。

藤原あまり押しつけがましいことを言う気はさっぱりないので(笑)。変に肩の凝るアニメではないので、気楽に観続けて欲しいですね。ずっとずっと、気負わずに。

ならはし25年やってきた作品なので、振り向けばしんのすけ、みたいな感じで、ずっとこんな日常が続いていくんだなと思ってくれればいいなと。1回見逃したら話についていけないってことはなくて、いつ観ても話がわかるので、これからもゆるゆると楽しんでください。

の付いたインタビューはV-STORAGE online限定の記事です。

PROFILE

ならはしみき
1月25日生まれ、東京都出身。アーツビジョン所属。『ちびまる子ちゃん』みぎわ花子役や、『勇者王ガオガイガー』シリーズではスワン・ホワイトを演じている。アニメの他に洋画の吹き替えや、ゲーム『太鼓の達人』シリーズで主人公・和田どん(2代目)を演じるなど、多方面で活躍。

PROFILE

藤原啓治(ふじわらけいじ)
10月5日生まれ、東京都出身。AIR AGENCY代表取締役。幅広い演技力から、高い知名度を誇る人気声優。代表作に『鋼の錬金術師』マース・ヒューズ役、『機動戦士ガンダムOO』アリー・アル・サーシェス役、『うたわれるもの 偽りの仮面』ハク役などがある。


<Blu-ray&DVD発売情報>
映画 クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃
2016年11月4日発売
Blu-ray:¥4,800(税抜)
DVD:¥3,800(税抜)

映画 クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃 公式サイト

続きを読む

こちらの記事もいかがですか?

「クレヨンしんちゃん」関連記事一覧

もっと見る

その他おすすめの注目記事

ARCHIVE