インタビューココだけ | 翠星のガルガンティア

水瀬いのり『翠星のガルガンティア〜めぐる航路、遥か〜』リーマ役に挑む全文掲載

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

前後編で描かれた新作OVA『翠星のガルガンティア 〜めぐる航路、遥か〜』で謎めいた少女リーマを演じた水瀬いのりさん。インタビューでは演じた役のことからプライベートなことまで、様々な話を伺った。

妹分的な立場から
どう変わっていくかを見て下さい

―― OVA後編が劇場上映された『〜めぐる航路、遥か〜』では、新キャラクターの少女リーマを演じられていますが、彼女の印象は?

リーマは本当に機械いじりやメカが大好きな女の子なんです。前編をご覧になった方は、前編のラストで意味深なシーンがあったので、何か裏があって謎の多いキャラクターのように思われるかもしれませんが、決して悪者という悪者ではないと私自身は感じています。リーマにはある目的があって行動しているんですが、そこには彼女なりの心の葛藤があるんです。前編ではマイペースで可愛らしいエイミーたちの妹分的な女の子だったんですが、後編では前編にはなかった様々な表情を見せてくれていると思います。そういった意味では、前編よりも後編の方がお芝居的には色々と考えながら演じさせて頂きました。

[V-STORAGE online 限定]―― アフレコの感想は? 思い出に残っているエピソードはありますか?

TVアニメの放送時からキャストの皆さんが作ってきたアフレコ現場の雰囲気だったり、スタッフの方との絆だったりを凄く感じていたので、そこに自分が参加させて頂くということで、前編のアフレコの時はとても緊張していました。しかも、私が演じるリーマがOVAの鍵を握るキャラクターだったこともあり、そのプレッシャーもありましたね。実際に共演させて頂くのが初めてだった役者さんも多く、そういった中でキャストの皆さんに自分がリーマとしてどれだけ印象を残せるか、また作品を愛する気持ちと同じように、皆さんにリーマのことも愛してらえるよう演じたいと思っていたんです。前編のアフレコが終わった際に、スタッフの方から「後編ではさらにアグレッシブなお芝居をお願いするかもしれません」と言われていて、後編のアフレコの収録日が近づいてくるのが実は少し恐かったんです(笑)。ただ、今回は早い段階から台本と映像を頂いていたので、じっくり練習する時間もあり、自分の考えていた通りのお芝居をすることができました。

―― OVA後編の見どころを教えてください。

TVシリーズの時と比べ、OVAではレドとエイミーの絆が凄く強く描かれているように思います。少年から大人の間というか、レドに少し男らしさが出てきていて、エイミーもただ守られているだけでなく、自分もレドのためだったり、みんなのために何かしたいと思っていて、見た目はそんなに変わってないんですけど、キャラクターたちが精神面で本当に成長しているんです。そんなレドとエイミーたちにリーマがどう関わっていくのか、そこが見どころです。


『天体のメソッド』のノエルは、
演じてみたかったキャラクター

―― 昨年12月に放送が終了したTVシリーズ『天体のメソッド』では、リーマとタイプの違う少女ノエルを演じられましたが、最初の頃と放送が終わってからで印象に変化はありましたか?

オーディション用に資料を頂いた時に、演じるのが難しいキャラクターだなと思ったのが『天体のメソッド』[商品紹介]のノエルの最初の印象でした。普通の中学生の女の子たちがいる中に、一人だけ容姿も雰囲気もちょっと違う女の子で、謎を秘めつつ、とても可愛くて天真爛漫に、というのが自分の中で難しかったんです。でも、一番演じてみたい、挑戦してみたいと思っていたキャラクターでもあったんです。その後、オーディションに合格することができて、実際に第1話のアフレコが始まり、そこで初めて他のキャストの方と一緒にお芝居をすることになったんですが、他のキャラクターも私が想像していた通りの声で。それが自分の自信にもなって、ノエルに身を任せてお芝居をしてみようと思ったんです。最初の頃は難しかったんですけど、仲良くなれたのが凄く早いキャラクターで、最後の頃はお芝居をしていても迷うことがなかったですね。

[V-STORAGE online 限定]―― それぞれの作品でラジオのパーソナリティを担当されていますが、収録を重ねてご自身で成長したと感じたことや、思い出に残っているエピソードはありますか?

私自身は普段から元気一杯というキャラではないんですけど、ラジオの収録やイベントに参加する回数も増えて、アドリブだったり、ムチャ振り的なものに対する恐怖心が薄れていったように思います。自分に求められるものが何となく分かってきたというか、空気を読めるようになってきたというか(笑)、そういう部分で少しは成長したのかなって思います。『天体のメソッド』のラジオは、夏川椎菜さん(古宮乃々香役)と一緒に二人でやっていて、年齢も近く、等身大の自分で話すことができたラジオ番組でしたね。一方、『ガルガンティア』のラジオは、石川界人さん(レド役)が優しいお兄さんといった感じで、いつも話しかけてくれるので緊張することもなく楽しくできました。デビューした時は自分がラジオのパーソナリティをできるなんて想像してなかったので、とても勉強になりましたし、本当に楽しかったです。


いつもと違う声色を使って、
小さい男の子役に挑戦したい

―― そもそも声優を目指したきっかけは?

昔からアニメが好きで、アニメの世界に入るにはどうすればいいんだろうって思っていた時に、母が声優という仕事があることを教えてくれたんです。今考えると本当に恥ずかしいんですけど、小さい頃は本当にアニメの中のキャラクターが生きていると思っていたんです(笑)。だから、クラスに転校生が来ると「あのキャラクターだったらどうしよう?」ってドキドキしたり。もちろん、そんなことあるはずもなくガッカリしちゃうんですけど(笑)。そんな時に、母が声優のことを教えてくれて、自分が声優になればキャラクターたちと会話ができるんだと思って、そこから声優を目指すようになったんです。

―― 幼い頃に観ていたアニメや、好きだったアニメは?

本当にアニメが好きで、色んな作品を観ていたんですが、『犬夜叉』や『名探偵コナン』だったり、リアルタイムではないんですけど『美少女戦士セーラームーン』も大好きでした。毎週レンタルビデオ屋さんに行くのが凄く楽しみで、全話を借りて観たんです。あとは女の子が変身して戦うアニメに興味があったので『ふたりはプリキュア』などを観てましたね。

―― 今後挑戦してみたい役柄はありますか?

今は可愛らしい女の子の役が多くて、それはそれでとても嬉しいんですけど、個人的には小さい男の子の役が好きなので、そういう役をやってみたいですね。『ガルガンティア』で言うと、エイミーの弟のベベル君ですかね。実際に少年役が自分に合っているのかは分からないですけど、いつもと違う声色を使って挑戦してみたいです。あと、二面性のあるキャラクターも演じてみたいですね。

盛り上がるスイッチの入り方が変な、面倒くさいタイプ

―― 普段の水瀬さんはどんな人ですか? 自己分析をお願いします。

割とすぐ表情に出てしまうタイプかもしれませんね。トランプのババ抜きをやっていても顔にすぐ出ちゃったり、人狼ゲームをやっていても最初から少し笑ってしまったり、表情を隠すのが苦手なんです。あと、友達と話をしていても自分が興味のない話だったりすると、目が斜め下を見ているらしく「この話、全く興味ないでしょ」って言われたり…。楽しい時は凄くハイテンションなんですけど、そのスイッチの入り方が変というか、人が盛り上がっていると私はそうでもなく、逆に人が静かだと一人だけ盛り上がっているという面倒臭いタイプなんです(笑)。

[V-STORAGE online 限定]―― 学生時代に所属していた部活は?

学生時代はずっと演劇部に所属していました。あと、小学生の頃はクラブ活動があって、その時は演劇クラブがなかったので、パソコンクラブに入っていて、自分の名刺を作ったり、学校のホームページのレイアウトをデザインしたりしてましたね。中学では体を動かそうと思って、演劇部の他にテニス部にも入ったんですけど、素振りばかりで飽きてしまい、すぐに辞めてしまったんです。

―― 最近ハマっていることは何ですか?

より深い睡眠に入る方法だったり、夢占いに最近ハマっています。一時期、山から落ちる夢を毎日のように見ていたんですけど、調べてみたら精神的に危ない夢だったらしく、そういう夢を見ないためにはリラックスして眠ることが大事だと知って、眠る前にピローミストを部屋に振りまいてみたり、色々なことを試しています。あと、私は枕にタオルを巻いて眠るんですけど、そのタオルにもこだわりがあって、寝返りを打った時に頬とタオルがあたる感触が気持ち良い物を選ぶようにしています。

―― 読者へメッセージをお願いします。

私が演じているキャラクターのことは知っていても、私のことは知らないという人が多いと思うので、今回のインタビューを通して、プラスかマイナスかは分からないですけど(笑)、私の人となりを少しでも多くの方に知って頂いて興味を持ってもらえたらとても嬉しいです。これからも多くのキャラクターと出会い、作品を通して皆さんにお会いすることができればと思っています。応援宜しくお願いします!

水瀬いのり PROFILE

東京都出身。幼い頃から声優に憧れ、2010年に『世紀末オカルト学院』ゲストヒロインの岡本あかり役で声優デビュー。今後も主役やメインキャストとして出演する作品が目白押しの注目株。

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

インタビュー

© Bandai Namco Filmworks Inc. All Rights Reserved.