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インセンシティブ青春コメディ『田中くんはいつもけだるげ』川面真也×面出明美スタッフインタビュー全文掲載

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シリーズ累計120万部突破、スクウェア・エニックスのWEB雑誌「ガンガンONLINE」連載中の大人気コミックが待望のTVアニメ化! どんな手を使ってもダラダラしたいダラ活男子・田中のけだるい日常を描く、にぶにぶなインセンシティブ青春コメディ『田中くんはいつもけだるげ』が、いよいよ2016年4月より放送スタート。そこで今回は、監督を務める川面真也さんとシリーズ構成を務める面出明美さんにインタビューを敢行。二人が語る田中の魅力とは?

脚本を書いて感じたのは、田中って意外と喋るんだなって(笑)

──まずは本作『田中くんはいつもけだるげ』に携わることになった経緯から教えてください。

川面 本作のアニメーション制作を担当しているシルバーリンクのプロデューサーの方から「まったりした作品があるんですけど、どうですか?」と言われたのが最初ですね。自分が前にやっていた作品が、まったりしている作品だったので、その流れで声を掛けてくださったのかなって。それで原作を読ませて頂いて、これは面白いと思って、引き受けさせて頂きました。あと、これは本気か冗談か分からないですけど、そのプロデューサーの方に「川面さんいつもだるそうだし…」みたいなことは言われましたね(笑)。

面出 私は川面監督から「やりませんか?」ってオファーされたので、二つ返事で「やります!」と答えさせて頂きました。

──お二人はこれまでも一緒に仕事をされていますが、お互いの印象は?

川面 面出さんはバランス感覚が非常に優れている方なんです。アニメーションを制作する際って、色んな意味でバランスを取らなければいけない局面が必ず出てくるんです。それは作品の内容であったり、原作とオリジナルのバランスであったりするんですけど、そのバランス感覚が素晴らしいんです。

面出 川面監督の印象は、いつも本当にだるそうだなって(笑)。でも、その割にはすごくこだわるところはこだわるっていう感じの方ですね。

川面 よく周りの方からだるそうって言われるんですけど、全然そんなことないんです。猫背というか姿勢が悪いからそう思われてしまうんですかね(笑)。

──原作コミックをご覧になった印象や感想を教えてください。

川面 けだるがっているだけで成り立つ主人公って他にいないと思うんです。大体みんな頑張らなければいけないものなんですけど、もちろん田中なりに頑張ってはいると思うんです。でも、その目的が楽をしたいということなので、なかなか変わった主人公ですよね。それでいて、田中の周りには人が集まってくるんです。だけど、現実にはけだるがっているだけの人間に近寄ってくる人はそういないですよ。友達がいて女の子にも好かれている田中は本当に幸せ者だと思いますね。羨ましいの一言です(笑)。

面出 田中って意外と喋るんだなって(笑)。それは自分で脚本を書いていても感じたんですけど、田中のセリフって結構多いんです。田中の周りにはいつも人がいるので、けだるがっている割にはちゃんと会話をしているんです。

田中の魅力は何を言われてもブレないところ

──原作のある作品の監督やシリーズ構成を担当される際、一番意識されることは何ですか?

川面 当たり前のことですけど、原作の良さを引き出そうとは常に思っています。漫画とアニメーションでは同じ作品であっても印象って変わると思うんです。その時に原作の良さを音や映像に置き換えて上手く引き出せればと思っています。その際に、自分一人だけだと偏った印象になってしまうので、なるべく多くの人から色んな意見を聞いて、原作を読んだ時の印象と変わらない印象を持って頂けるよう努力しています。

面出 私も基本的には川面監督と同じですね。原作の印象を壊してしまわないよう常に気をつけています。ただ、アニメーションの場合、どうしても繋ぎの部分が必要になってくるので、オリジナルを入れるところもあるんですけど、そこはキャラクターが言いそうなセリフを考えるようにしています。それこそ「田中ならこういうこと言いそうかな」って。ただ、今回は原作者のウダ先生にチェックして頂いているので、原作ファンの方が観ても違和感のないものになっていると思いますので、ご安心ください。

──キャラクターのセリフチェックの際、ウダ先生から言われたことは何かありますか?

面出 これと言って特になかったんですけど、とりあえず田中のセリフの語尾には“…”を入れておいてくださいという要望はありましたね。なので、こんなに打ったことがないっていうくらい台本には“…”が入っているんです(笑)。

──本作の主人公である田中は常にけだるく頑張らない感じですが、そんな田中の魅力はどこにあると思いますか?

川面 やっぱりブレないところですね。普通は周りの人に何か言われたり、注意されたら直さなくちゃって考えると思うんです。例えば、「計画性ないね」って言われれば計画表を作ってみたり、「体力ないね」って言われればジムに通って身体を鍛えてみたり。やっては挫折、やっては挫折の繰り返しが普通のことだと思うんですけど、田中は何を言われても「やってみよう」というところにすら行かないというか、けだるく過ごすためだけに頑張るという、そのブレなさがすごいと思いますし、田中の魅力なのかなって思いますね。

面出 私が思う田中のすごいところは友達がそこそこいて、あれだけ自分のためだけに行動しているにも関わらず、誰にも迷惑を掛けていないというところですね。あと、やらなくちゃいけないことはとりあえずやるっていうのが田中の良いところですね。面倒だと思ってもちゃんと学校には来ていますし、体育の授業も出ていますし、そういうところはしっかりしているので、結構周りから好かれるタイプなのかなって思います。

──お気に入りのキャラクターがいれば教えてください。

川面 僕は白石が好きですね。自分を偽るじゃないですけど、白石が抱えているものって一番リアルというか、共感しやすいのかなって思えるので、ああいう苦労している人を見ると応援したくなっちゃいますね。

面出 やっぱり田中が見ていて一番和むので好きですね。自分で主役になりたくないって言えちゃう、こういう主人公がいても面白いかなって思います。

エピソードの順番や組み合わせ方に苦労しました

──ここまで作業されてきた中で大変だったことや苦労されたことは何ですか? お二人の中で印象に残っているやりとりなどがあれば教えてください。

川面 やっぱり第一話の絵コンテ作業ですね。その後も細かい作業がたくさんあって大変なんですけど、最大の山場は第一話の絵コンテだと思います。でも、それは本作だからということではなく、どの作品の時でもそうなんです。第一話の絵コンテを見て、他のスタッフさんの作業が始まることが多いので、全ての基になるというか、そういう意味でも第一話の絵コンテは作品の設計図みたいなものですね。

面出 第一話の脚本を書く際に、あえてエピソードを詰め込んでいるんですけど、川面監督から「いくらなんでも詰め込みすぎじゃない」って突っ込まれたんです。それに対して「いや大丈夫です、入ります」っていう攻防が川面監督と私の中でありました。そのやりとりが私の中では印象に残っています。

川面 最終的には面出さんを信じてやってみようと。入れたいものはとりあえず入れといた方が良いのかなって。ただ、長い時は短くしないといけないので、それはそれで大変なんですけどね。

──面出さんが担当された作業の中で大変だったことや苦労されたことは何ですか?

面出 一番大変だったのは、どのエピソードを何話に入れるのか振り分ける作業ですね。最初に全話の構成を考えてしまうので、エピソードの順番だったり、組み合わせ方だったりっていうのはとても苦労しました。

──アフレコが始まり、実際にキャストさんの声が入って動いている田中たちをご覧になった感想は?

川面 ちょっとホッとしましたね。ちゃんと田中と太田になっているなって。とにかく田中はバランスが非常に難しくて、ギャグよりなのか、リアルよりなのか、テンポを上げた方がいいのか、まったりした方がいいのか、それがどっちもあるし、どっちもないような作品だと思うんです。そんな中で、田中を演じた小野(賢章)さんと太田を演じた細谷(佳正)さんが絶妙なバランスでやってくれていて、本当にちょうどいい感じになっているんです。

面出 声のトーンだったり、喋り方だったり、小野さんと細谷さんが実際に演じられている姿を見て、お二人とも私のイメージにピッタリでした。

観た人が心地良いと感じて穏やかな気持ちになってくれたら嬉しいです

──本作をどんな作品にしていきたいとお考えですか? 目指している方向性みたいなものがあれば教えてください。

川面 アニメーションには映像と音がつく訳で、それを最大限に活かすことが大切かなって。例えば、心地良い音だったり、色だったりがあったとして、それを観た人はやっぱり癒されると思うんです。今、動画で薪を燃やし続けているだけの映像とか流行っていますけど、そういうのが僕は好きで、ずっと観ているんです。なぜそういうのを観るのかっていうと、別に好きだからとか楽しい訳ではなくて心地良いんです。炎が揺らいでいる姿だったり、色だったり、パチパチっていう音だったり、映像から伝わってくる温かさだったり、それで観てしまう訳です。僕もそういう作品を目指していて、この『田中くんはいつもけだるげ』を観た人が心地良いと感じて穏やかな気持ちになってくれたら嬉しいですね。

面出 あまり深く考えずに観て頂いて、何回かクスッと笑ってもらえればそれでいいのかなって私は思っています。観終わった後に、面白かったって言ってもらえたら嬉しいです。

──公式サイトでティザーPVが公開されていますが、こだわっている点などがあれば教えてください。

川面 僕的には心地良さを追求したつもりです。音楽だったり、窓から差し込んでくる光だったり、とても穏やかな気持ちになれる画面になっていると思います。教室のコンクリートの壁の色もグレーだとあまり癒されないので白っぽくしたり、色使いには気を配りましたね。それは音楽も同じで、なるべく観ている人の邪魔にならないようなものにしたつもりです。

面出 ティザーPVで田中はうとうとしていますが、実は本編で寝ているシーンってそんなに多くなくて割と起きているんです(笑)。そういう意味では貴重かもしれませんね。でも、休憩時間とかはあんな感じで寝ているんだと思います。

──日常生活を送っていて「けだるいな」と感じることは何かありますか?

川面 それは人間ならありますよ(笑)。休んでいたいのに身体を動かさなくちゃいけない時だったり、朝起きる時なんかは特にそう感じますね。

面出 川面監督は朝とか関係なく、いつもけだるい感じですよ(笑)。

川面 違いますって(笑)。緊張しているだけなんです。それなのに、いつも周りからこうやって「だるそうですね」って言われて。なぜか周りには僕の緊張感が伝わらないんです。

面出 私は川面監督と真逆で、ちゃきちゃき動く人なので、けだるいと感じたことってあまりないんです。ただ、脚本などを書いている際に何も思い浮かばない時は、3時間くらい何にもしないで、ただダラダラすることはたまにあります。

──では最後に、放送を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

川面 家に疲れて帰ってきた時に息抜きできる一服の清涼剤になるような作品を目指していますので、放送を楽しみに待っていてください。

面出 とてもファンが多い作品なので、イメージを壊さないようになるべく原作のシーンを詰め込んでいますので、ぜひ楽しんで頂ければと思います。応援宜しくお願いします。

の付いたインタビューはV-STORAGE online限定の記事です。

PROFILE

川面真也(かわつらしんや)
大阪府出身。アニーメーション監督、演出家。ビィートレイン出身。『NOIR』で演出デビュー。監督作品に『のんのんびより』や『ココロコネクト』などがある。

PROFILE

面出明美(おもであけみ)
広島県出身。脚本家。エイケンで『サザエさん』の文芸と脚本を務めたのちフリーとなる。代表作に『テイルズ オブ ジ アビス』や『今日からマ王!』などがある。

<Blu-ray&DVD発売情報>
田中くんはいつもけだるげ 第1巻
2016年6月24日発売
Blu-ray特装限定版:¥5,000(税抜)
DVD特装限定版:¥4,000(税抜)

<放送情報>
2016年4月9日よりTOKYO MX、MBS他にてTVアニメ放送開始!
■TOKYO MX:2016年4月9日より毎週土曜22時〜
■MBS:2016年4月9日より毎週土曜25時58分〜
■広島テレビ:2016年4月10日より毎週日曜26時20分〜
■テレビ愛知:2016年4月10日より毎週日曜26時35分〜
■BS11:2016年4月10日より毎週日曜27時30分〜
※放送日時は予告なく変更になる場合がございます。

<先行上映情報>
TVアニメ「田中くんはいつもけだるげ」
毎週先行上映

TV放送に先駆けて、4月9日より毎週土曜日に、シネ・リーブル池袋にて先行上映限定おまけ映像付きの特別版最新話を上映します。
【日時】2016年4月9日より毎週土曜日
 ※毎週火曜…上映時間告知
  水曜…チケット販売開始
【場所】シネ・リーブル池袋
【料金】500円均一(税込)
【特典】
 ・先行上映限定おまけ映像つき
 ・半券コレクションシート(初回来場時)
 ・キャラクターデザイン飯塚晴子描き下ろしイラスト複製ミニ色紙
 (全4種、半券3つで1枚をランダムでプレゼント)
【物販】会場にて関連グッズ販売あり
【上映に関するお問い合わせ】シネ・リーブル池袋(TEL.03-3590-2126)

<Twitterアニメ情報>
Twitterアニメ『田中くんは今日もけだるげ』
メインキャラクターのちびキャラが登場するミニアニメをアニメ公式Twitterアカウントで連載します。
【日時】不定期掲載、近日連載開始
【掲載】TVアニメ「田中くんはいつもけだるげ」Twitter公式アカウント@tanaka_anime

<WEBラジオ情報>
WEBラジオ『田中くんはラジオもけだるげ』
TVアニメ「田中くんはいつもけだるげ」の魅力や最新情報をお届けするWEBラジオの配信が決定しました。
【日時】2016年4月8日より毎週金曜日配信
【パーソナリティー】高森奈津美、諏訪彩花
【配信ページ】http://hibiki-radio.jp/description/tanakakun/detail

田中くんはいつもけだるげ 公式サイト

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