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2016年も豪華ラインナップが目白押し!『黒子のバスケ』小野賢章キャストインタビュー全文掲載

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2012年から全3期(全75話)にわたって放送された大人気TVアニメシリーズ『黒子のバスケ』で、約3年にわたって主人公・黒子テツヤを演じてきた小野賢章さん。キャラクターとしての黒子の魅力はもちろん、印象に残っているセリフや試合など、TVアニメシリーズについて振り返りつつ、昨年9月に開催されたオフィシャルイベント「KUROBAS CUP 2015」の思い出や、間もなく公演を迎える舞台版や、劇場版への意気込みなども伺ったインタビューの模様をお届けする!

試合をしている黒子を演じるのは毎回違った楽しみがある

まずはTVアニメシリーズの話をお伺いします。約3年にわたって全3期が放送された訳ですが、改めて振り返ってみて『黒子のバスケ』という作品に参加された感想をお聞かせください。

小野 この『黒子のバスケ』という作品に参加していなかったら、今の自分がどうなっていたのか想像つかないですし、そう考えると本当に感謝の気持ちが一番大きいですね。あと、最後までやり切れたことが単純に嬉しかったです。原作があるもので、お話の最後までアニメ化されることって稀なことだと思うので、自分の中でやり切った感はありますね。

──小野さんが黒子テツヤを演じる際に一番意識していたことは何ですか? また、それは最初の頃と最後の頃では変わりましたか?

小野 すごく変わったと思います。最初の頃は、黒子の「影」という情報が前面に出ていたこともあって、あまり目立ちすぎないよう意識して演じていました。声を張ることもほとんどなかったですし、少し大きな声を出す時にも「黒子は影だしな…」と思って抑えていたんです。でも、作品がどんどん進んでいくうちに、黒子自身が成長していって、いろんな表情を見せてくれるようになって。それは僕自身にも言えることなんですけど、黒子の感情が表に出てくるようになったことで、それに合わせて僕の演技も変わっていきましたね。

──キャラクターに命を吹き込んだ小野さんだからこそ感じる黒子テツヤというキャラクターの魅力とは?

小野 自分が「光」になって周りの人たちを引っ張っていくのではなく、自分が「影」になって周りを支えていくというのが、今までの作品にはないタイプの主人公で、そこが黒子の魅力なのかなって思います。

──黒子テツヤの好きなところ、演じていて楽しかったところなどを教えてください。

小野 やっぱり芯がちゃんとあるところですね。普段は物静かで穏やかなんですけど、熱いものを内に秘めていて、自分の中で曲げられないものをしっかりと持っている、そういう気持ちの強いところが好きです。楽しかった部分で言うと、試合をしている黒子を演じるのは毎回違った楽しみがありましたね。

やっぱり男の子としてはリベンジマッチは燃えますよね(笑)

──試合で何度も奇跡を起こしてきた誠凛チームですが、小野さんが特に印象に残っている試合、または対戦チームを教えてください。

小野 霧崎第一との試合は印象に残っています。黒子の気持ちが前面に出た試合でしたし、先輩たちのエピソードが盛り込まれている試合でもあったので。先輩たちの悔しい思いを汲み取って後輩たちが頑張る。自分のためだけじゃなく、チームのために頑張る、というところがすごく強く出た試合だったので思い出に残っています。あと、桐皇とのリベンジマッチもすごく好きです。やっぱり男の子としてはリベンジマッチは燃えますよね(笑)。

──本編では数多くの名言が飛び出しましたが、全3期を通して、黒子のセリフの中で特に印象に残っているものは?

小野 本当にたくさんありすぎて迷ってしまうんですけど、試合に絡めて言えば、霧崎第一戦での「誠凛(みんな)の夢の邪魔をするな!」(第36Q「ふざけるな」より)ですね。原作で読んでいた頃から好きなセリフだったので、実際に黒子として言えた時は嬉しかったです。あとは、桐皇戦での「先のことはまたそのとき考えます」(第41Q「今勝つんだ」より)っていうセリフも好きです。

──洛山戦ラストプレイでの黒子のセリフ「ボクは影だ」(第75Q「何度でも」より)も最高ですよね。

小野 最後の最後であのセリフが出てくるっていうのが良いですよね。個人としてチームとして成長してきた中で、黒子が持ち続けている芯の部分はずっと変わらないんだなって、改めて確認することができたセリフだと思います。

──最終話のアフレコにはどんな気持ちで臨まれたのですか?

小野 事前に台本を読んで考えていたものは何となくあったと思いますけど、「こういう感じで演じてみよう」と自分が思っていても、現場の雰囲気だったり、その時の勢いだったりで全然違うものになっていくことが多いんです。細かいことを考える余裕もないくらい、自分の全てでぶつかっていた現場だったので、収録されたものが、その時のベストだったんだと思います。

キャラクターを演じる際に無意識に作っていた枠組を作らなくなりました

──黒子テツヤを演じたことによって、自分の中で物事に対する考え方や取り組み方など“今までと変わったかな”と思うところはありますか?

小野 普段のことでは変わらないと思うんですけど、お芝居の面で変わりましたね。“こういうキャラクターだからこうだろう”という枠組を自分の中で無意識に作っていたんですけど、それがなくなりました。黒子が叫んだり、気持ちを前面に出すシーンを経験して、普段は物静かな黒子でもずっと静かな訳じゃないんだなって。こういうキャラクターだからこう演じよう、というようなラインを自分の中で引かなくなりましたね。

──アフレコで思い出に残っているエピソードなどがあれば教えてください。

小野 最終話のアフレコは思い出に残っています。音響監督の三間(雅文)さんは、作品に対してすごく愛情を持って取り組まれる方で、スタッフやキャストが納得できるものが録れるまで、丁寧にテストを繰り返すことが多いんですけど、その三間さんが1回目のテストが終わった時に「悔しいけど何にも言うことがないから、本番いきます」って仰ったんです。本当はあったのかもしれないですけど、あのときの、みんなが最終話に向き合っていた雰囲気を大事にしてくださったのかな、と。そうだとしても、初めてのことだったので、最終話のアフレコは特に印象に残っています。

──本番前にそんなことがあったら泣きそうになりますね。

小野 そうですね。やっぱり最終話ということで、胸に込み上げてくるものがありました。実際に友樹さん(火神大我役)はちょっと泣いていたんじゃないかな(笑)。

──アフレコをずっとやってきて現場でのご自身のあり方などに変化はありましたか?

小野 最初の頃は緊張していましたね。アニメ作品のアフレコ自体、あまり経験していないところからのスタートだったので、共演するキャストの方もほとんどが初めてお会いする方ばかりでしたし、現場では控え目にしていたと思います。でも、今振り返ると、それが入り方としては正解だったのかな、と。黒子自身もあまり目立ちすぎず、一歩引いて相棒を支える役ですから。友樹さんが役柄的にもどんどん引っ張っていく感じだったので、それは友樹さんにお願いしようと(笑)。収録を重ねるにつれ、自分のポジションが決まっていった感じですね。

映画館の音と映像のクオリティで観られるかと思うと今から本当に楽しみです

──続いては昨年9月に開催された「KUROBAS CUP 2015」の話をお伺いします。イベントの思い出や楽しかったことなどを教えてください。

小野 江口さん(小金井慎二役)と井上さん(土田聡史役)が歌う「エンノシタ☆レギュラー」という曲があって、誠凛の2年生チームのキャストさんが全員ステージに参加して応援していたんです。その様子を昼公演の時に舞台袖で見ていて、何で僕と友樹さんは出ていないんだろうって思っちゃったんです(笑)。僕たちも一緒に盛り上げたいなと。無理を言ってしまいスタッフさんには本当に申し訳なかったんですけど、夜公演では一緒に舞台の上に立つことができて嬉しかったです。あとは「キセキの世代」キャストの皆さんと一緒に歌った「REGAL GENERATION」もすごく楽しかったですね。

──そんなイベントの模様を収録したBlu-ray&DVDが4月22日に発売されます。注目して欲しいポイントなどがあれば教えてください。

小野 イベントはTVシリーズが全部終わった後での開催だったので、より一層胸に響くものがありましたし、キャスト全員が心から楽しんでいたので、その姿を観て頂ければと思います。あと、特典にバックステージ映像が収録されているとのことなので、どんな風になっているのか僕自身もとても楽しみにしています。

──イベントの最後には劇場版制作決定の情報も告知されましたが、その発表を聞いた時の率直な感想は?

小野 これで終わりじゃなくて良かったって(笑)。ここまで色々なことがあって劇場版まで辿り着いたので、そこまで愛される作品になったんだって、しみじみ思いました。あとは、映画館の音と映像のクオリティで『黒子のバスケ』が観られるかと思うと今から本当に楽しみです。

僕も早く水色が似合う雰囲気を作っていきたいなと思います(笑)

──昨年末には『黒子のバスケ』の舞台化も発表されました。小野さんは舞台でも黒子テツヤを演じることになりましたが、その意気込みをお聞かせください。

小野 実は僕の中で、これが今一番不安なんです。ちゃんと身体が動くかなって(笑)。体力作りを始めようとジムに行こうかと思っています。黒子は線が細いから筋肉をつけすぎないよう気を付けたいですが、体力面は心配なので。お芝居の面では、今回のキャストの中では、間違いなく僕が一番『黒子のバスケ』に関わっていますし、知っていると思うんです。これまで僕が経験してきた『黒子のバスケ』の雰囲気だったり、作品の熱さだったりを他のキャストの方にしっかり伝えて、良い舞台にしていきたいと思っています。

舞台版のキービジュアルをご覧になった印象は?

小野 なんというか…どう見ても、僕にしか見えなくて(笑)。火神や青峰はすごくハマっているじゃないですか。僕も早く水色が似合う雰囲気を作っていきたいなと思います(笑)。でもその前にもちろん、身体作りとバスケの練習をしっかり頑張ります!

──小野さんはバスケットボールがお好きだとお伺いしたのですが?

小野 そうですね。学生時代はバスケットボール部に入っていました。でも、ほとんど幽霊部員でしたね(笑)。バスケ漫画が好きで、『黒子のバスケ』も「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載が始まった時から読んでいたんです。その時はまさか自分が黒子を演じることになるなんて、思ってもいませんでしたけど。

──マンガに始まり、アニメ、ゲーム、舞台、そして劇場版へと続いていく『黒子のバスケ』ですが、この作品が多くのファンに愛され続けている理由はどこにあると思いますか?

小野 ジャンプ作品の中では珍しいタイプの主人公ですけど、作品自体の熱量が高くて、登場人物みんながすごく“青春”していますよね。一つの目標に向かって頑張っていく高校生たちの姿がストレートに描かれていて、そこが愛される理由なのかなって思います。キャラクターたちもみんな格好良くて、チームの結束感や、バスケットボールの楽しさもしっかり伝わってくる感じが良いですよね。

──ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

小野 楽しみに待っていてくださるファンの皆さんの期待に応えられるように精一杯頑張っていきますので、こらからも『黒子のバスケ』を応援して頂ければと思います!

以前に掲載させて頂いた「ビー・ストレージ」のインタビューの際に、マイブームで挙げられていた暖炉型電気ヒーターとエアーフロスは今でも使用されているんですか?

小野 暖炉型電気ヒーターはもう使っていないですね(笑)。あれを使うと部屋の空気が乾燥しちゃうので、今はデロンギ・オイルヒーターを使っています。暖炉型ヒーターは役目を終えて、今では家のインテリアと化しています(笑)。もう一つのエアーフロスは今でもちゃんと使っていますよ。

現在のマイブームというか、最近ハマっているものはありますか?

小野 実は去年から猫を飼い始めまして、あまりの可愛さにまわりに自慢せずにいられないんです(笑)。すごくヤンチャな猫で、よく足とかに噛みついてくるんですけど、そこもまた可愛い(笑)。飼い始めた頃は小さかったので痛くなかったのが、今ではそこそこ大きくなってきて噛まれるとかなり痛くて、それが悩みの種なんですけど、最近はずっと猫に夢中です。

の付いたインタビューはV-STORAGE online限定の記事です。

PROFILE

小野賢章(おのけんしょう)
10月5日生まれ、福岡県出身。アニモプロデュース所属。出演作に『遊☆戯☆王ARC-V』榊遊矢役、『終わりのセラフ』百夜ミカエラ役、『ラクエンロジック』剣美親役などがある。俳優として舞台や映画、TVドラマにも出演している。

<Blu-ray&DVD発売情報>
KUROBAS CUP 2015
2016年4月22日発売
Blu-ray:¥8,800(税抜)
DVD:¥7,800(税抜)

<舞台情報>
舞台「黒子のバスケ」THE ENCOUNTER
公演日程:2016年4月8日(金)〜2016年4月24日(日)
会場:サンシャイン劇場(池袋)
チケット価格:¥7,800(税込/全席指定/前売当日共)※未就学児童入場不可
主催:舞台「黒子のバスケ」製作委員会

舞台「黒子のバスケ」THE ENCOUNTERのDVDが早くも発売決定!
舞台「黒子のバスケ」THE ENCOUNTER
2016年8月26日発売
DVD:¥7,800(税抜)

<劇場版>
劇場版プロジェクト、遂に始動!
2016年はウインターカップ総集編全3作を公開!
さらに、2017年には完全新作映画(「黒子のバスケ EXTRA GAME」をアニメ化)が公開決定!

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