インタビュー

l&l_iv_bnr
  • インタビュー
  • |
  • ラクエンロジック
  • ココだけ

異世界SF美少女バトルアクション『ラクエンロジック』高橋悠也スタッフインタビュー全文掲載

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

大人気のトレーディングカードゲーム(TCG)と連動して展開されるオリジナルTVアニメーション『ラクエンロジック』が2016年1月より放送スタート。TCGを手掛けるのは『ヴァイスシュヴァルツ』など様々な大ヒット作を生み出してきたTCGカンパニー・ブシロード。豪華キャストと気鋭のスタッフが集い、放送前から大きな注目を集める話題作だ。そこで今回は、原案・シリーズ構成を務める高橋悠也さんに、作品制作の経緯や本作で描きたいテーマなどについて話を伺った。

カードゲームと人生──“選択の連続”という共通点

──まず、本作が生まれたきっかけというのは?

高橋 ブシロードさんが主体となり、ハイエンド向けオリジナルTVアニメと、トレーディングカードゲーム(以下、TCG)等のメディア連動型の企画を作るということでスタートしました。実は僕が参加する前から企画自体は動いていたんですが、その頃はまだ形になる前の、いろいろな方向性を模索していた状態でした。僕は物語を構築する役割として途中から参加させて頂きました。物語の核になる部分もまだ無く、キャラクターも含めて草案の段階だったので、最初は僕が提案しながらスタッフの皆さんと一緒に進めていきました。

──“人間と神が合体する”設定は初期の段階で考案を?

高橋 そうなるに至ったのは、アニメの他にもTCGでの展開の場合、膨大な種類のカードを、それこそ何百種類と作らないといけない為、キャラクターの数が必要だった事にも関係してます。さらに、TCGは1度作ったら終わりじゃなく、第2弾、第3弾と、ヒットする限り続いていきますよね。ですので、世界観の広がりや、応用できる可能性を持たせる事が企画のコンセプトにあったので、そこから生まれました。また、タイトルの『ラクエンロジック』はLuck and Logicに由来していて、“運”と“論理”がテーマに挙げられます。それはTCGにおいても、カードを引く“ラック”とプレイングの“ロジック”という要素も指し示しています。そのタイトルからどんな物語が想像できるかと考えた時に、いわゆる神様や悪魔って、人間が勝手に作った空想上の存在ですが、それらが実在しているという作品世界は興味深いなと思いまして。“人間”という種族だけだとアニメ作品としても、TCGとしても奥行が狭まってしまいますから、キャラクターに幅を持たせる意味でも有効かなと。いろんなビジュアルが登場し得る、空想上の生き物も実は存在するという、“新しいロジックが発見された”という世界観をスタッフの皆さんとアイデアを出し合いながら構築していきました。ただ人間が神や悪魔と戦うだけだと主人公側のキャラクター性としては弱いなということで、人間が“ヒトならざる者”たちと協力して戦っていく物語にしたら、ビジュアル面も含めて面白くなるんじゃないかということもあり、人間と神の“バディもの”。主には可愛いらしい女神たちと人間たちが、お互い協力して凶悪な敵と戦っていく、という構想が生まれました。

──さまざまな女神が登場しますが、神話を参考に?

高橋 実在の神話や伝承をそのまま物語に使うと、ただの焼き増し、既存の物語をなぞっただけのストーリーになってしまうので、それは面白くないなと。ですので、あくまでもモチーフとして神々の名前やビジュアル、キャラクター性に反映させたりしています。それ以上のキャラクターの構築はオリジナルで作っています。

──女神だけでなく人間も含めてキャラクター数が非常に多いですよね。

高橋 だからキャラクター原案の島崎(麻里)さんは凄く大変だったんじゃないかなって(笑)。キャラクターリストを見させていただいても100点くらいありまして。人間と神だけじゃなくて、その“合体”したものがあったりして、さらにその合体した姿も複数あったりと…。TCGにおいては様々なビジュアルの露出があるので、多様なパターンのキャラクターが出しやすいってメリットはあるんですが、TVアニメとしては大変な設定を思いついちゃったなと(笑)。

──登場人物も多いため、そこまで設定を作り込むのは時間を要したのでは?

高橋 設定だけで1年位かかったんじゃないですかね。実際にストーリーを作っていくまでの段階と言いますか。今思いだしてみると、2014年の2月ぐらいに合流したんですけど、そこから1 年程度かけて設定、構成をもんで、ストーリーを書き始めて、今年の6月ごろにシナリオを書き終えましたから、アニメだけではないTCGもがっちりと絡んで時間をかけ築きあげたプロジェクトですね(笑)。映像でどこまで表現されるかは分からないですけれども、各キャラクターごとに好きな食べ物やマイブームといった詳細なステータスは作ってありますね。何らかの形でお披露目できればと思います。ストーリーに関しても、王道の物語がやり尽くされていく中で、例えば、その隙間を狙って奇を衒った設定やドラマを描くとか、色々とアプローチがあると思いますが、僕の中では、その“王道”に正面から挑戦することが、大きな目標としてありました。ストーリー展開にキャラクターが巻き込まれていくといった、“展開重視”の作り方と、“キャラクター”重視の作り方とがあると思いますが、本作に関してはキャラクターが愛されることを目指して、“キャラクターを描く”ということに注力して、ストーリーを構築していきました。

──キャラクター描写が活かされるシチュエーションを多く?

高橋 そうですね。そうしてキャラクターが愛されていけばいいなと。ドラマのためのキャラクターか、キャラクターのためのドラマか、脚本の立場として、その2つの作り方が自分の中にはありますが、本作では“キャラクターのためのドラマ”、それが活きるための物語をすごく意識したつもりです。

使命を抱える者たちの熱いドラマは見応え抜群

──作品名は初期に決定を?

高橋 そうですね。メディア連動における重要なキーワードでしたから。

──アクション×美少女アニメというジャンルは高橋さんにとって珍しいコンテンツかと思いますが、物語を考えるうえでいかがでしたか?

高橋 僕にとっては初めてのジャンルだったので、逆に“美少女アニメである”ということを意識して取り組まないようにしました。ジャンルに求められるニーズに迎合するだけの作品ではなく、あくまで王道のヒーローものとしてストーリーを構築していき、そのドラマの中で、キャラクターに愛着を持っていって頂ければいいなと。…もちろんサービスカットを描いたりはしましたけど(笑)。美少女アニメを作る時って、他の類似した作品も意識して作られていると思うんですけど、この作品においてイチャイチャしているだけの展開だと「お前らそんなことやってる暇があったら世界守れよ」って、つっこまれるじゃないですか(笑)。そこはやっぱり使命を抱えているキャラクター達ですので、みんなが一生懸命な、熱い物語を主軸に置く事を意識していました。

──本作のテーマは何ですか?

高橋 主にロジカリスト、人間の少年少女たちの成長が各話におけるテーマになっています。“人生は選択の連続”ということを企画当初からテーマに据えてまして。TCGを意識した形ではあるんですが、重要な局面に差し掛かったときに、Aのカードを使うのか、Bのカードを使うのか、考えて悩みながら進んでいく、というのは人生の縮図だと思います。左右どちらの道に進むのかで自分の人生が全く違う方向に進むという中で、どちらの道を選ぶのか。一方を選択したキャラクターたちがどういう成長を遂げるのか、もしくは現状維持なのか。様々な結末が見えるストーリーにしています。

──高橋さんご自身はカードゲームは?

高橋 10代〜20代の頃に『マジックザギャザリング』っていうTCGをやってた時期がありました。だから本作の話が来た時、美少女ものなら僕よりも優れている人がいるんじゃないですか?みたいな思いもあったんですけど、TCGとも連動した企画だって聞いて、一時期ハマっていた大好きなものだということもあり、それならぜひやってみたいと。

──最後に、読者へのメッセージをお願いします。

高橋 TVアニメーションとTCGを始め、様々なメディアが連動して立ちあがったプロジェクトということもあって、アニメファンはもちろんのことですけど、TCGは好きだけどアニメは観ない人、いろんなジャンルの人たちがいると思うんですが、この作品をきっかけに、アニメやTCGで描かれる作品そのものに興味を持っていただけるような作品になっていればいいなと思います。世界がどんどん広がっていくプロジェクトとして、様々な形の物語や世界をお届けできますので、末永く応援していただければと思います。

の付いたインタビューはV-STORAGE online限定の記事です。

PROFILE

高橋悠也(たかはしゆうや)
東京都出身。劇団UNIBIRD主宰。TVアニメ『TIGER & BUNNY』、『ルパン三世 Part.IV』、映画『エイトレンジャー』、TVドラマ『エンジェル・ハート』などの脚本を担当。

<放送情報>
■TOKYO MX:2016年1月9日より毎週土曜22時30分〜
■サンテレビ:2016年1月9日より毎週土曜22時30分〜
■KBS京都:2016年1月9日より毎週土曜22時30分〜
■テレビ愛知:2016年1月12日より毎週火曜27時5分〜
■BS11:2016年1月13日より毎週水曜24時30分〜
■TVQ九州放送:2016年1月14日より毎週木曜27時〜
■テレビせとうち:2016年1月15日より毎週金曜27時14分〜
■AT-X:2016年1月16日より毎週土曜23時30分〜(リピート放送:毎週日曜17時30分〜/毎週火曜15時30分〜/毎週金曜7時30分〜)
※放送日時は都合により変更になる場合がございます。

<特番放送情報>
■TOKYO MX、BS11:2015年12月31日(木)19時〜20時30分

TVアニメ「ラクエンロジック」公式サイト
TCG「ラクエンロジック」公式サイト

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

その他おすすめの注目記事

ARCHIVE