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『ストラトス・フォー』 Blu-ray BOX発売記念 スペシャル対談

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『ストラトス・フォー』のBlu-ray BOX発売を記念し、去る10月11日(日)にシネマート新宿にて『ストラトス・フォー』上映会&トークショーが開催された。そこで、本作のメインヒロイン・本庄美風を演じた声優・かかずゆみさんと、本作のプロデューサーであるバンダイビジュアル杉山潔プロデューサーをお迎えして、お話を伺うことに。イベントに登壇して久々にファンと交流したお二人に、当時の思い出や作品への愛について存分に語って頂いた。

――かかずさんは、今回のイベントには急きょ参加が決まったそうですね。

かかず そうなんです。最初にBlu-ray BOXが出ることを知って、杉山さんのツイッターをチェックしたら今回トークショーがあることが分かって、「何で声を掛けてくれないんだろう、行きたい!」と思ってメンバーを見たら……濃いスタッフの皆さんばかりで(笑)ただ、私の中では親しみのある方ばかりだったので、やっぱりどうしても参加したいという想いがあって。

杉山 トークイベントのテーマを「濃いスタッフでマニアックなトーク」にしようと思っていたので、お声掛けするのも却って失礼かなと思いまして(笑)。でも「どうしても出たいです!」とおっしゃって頂けたので、「だったらちょっと甘えてしまおうかな」と(笑)。

かかず こちらこそ、無理を言ってすみませんでした(笑)。

――かかずさんは、スタッフの皆さんとは久しぶりだったのですか?

かかず 本当に久しぶりで、特に軍事評論家の岡部(いさく)さんやモデラーの二宮(茂幸)さんとお会いするのは、打ち上げ以来でしたね。

杉山 OVAの打ち上げが最後だとすると、約9年ぶりですね。

かかず キャストとスタッフって、打ち上げの場で初めてお会いして「お疲れさまでした」みたいなことも多いんですけど、もり監督はスタッフとキャストの距離を縮めて下さる方なので、監督の作品ではキャスト・スタッフ間の一体感がすごいという印象がありますね。

――今回集まったファンの皆さんも非常に温かい方ばかりで、本来裏方であるスタッフのことも熟知している感じでした。

かかず 本人役でアニメに登場したスタッフの方もいますからね(笑)。

杉山 ファンだけでなく、キャストの皆さんも作品に愛着の強い方が多いんです。ファンディスク用のロケで宮古島や浜松の航空自衛隊浜松広報館へ一緒に行ったときも、楽しんで頂けて嬉しかったですね。そういう部分が垣間見えるから、ファンの方にも親しみを持ってもらえたのかなという気がします。

かかず だってキャストとスタッフが揃って聖地へ行くなんて、しかも仕事として連れて行ってもらえるなんて、なかなかないことですよ。聖地ロケもそうですけど、作品やスタッフの方と密に関わる機会を作って頂いたので、自分の中ではすごく印象深いですね。

――物語の舞台にモデルがある、聖地巡礼ができるというのも、当時としては珍しかったですね。

杉山 物語の舞台になった下地島って、今は宮古島と橋で繋がりましたけど当時はフェリーしかないし、とにかく遠いじゃないですか? にも関わらずオンエア中から訪ねてくれた熱心なファンの方もいて、中には本編と同じアングルの写真を撮って、旅行記をネットにアップしてくれたりする方もいたりして……あれも嬉しかったですね。

かかず 作中に出て来る中華料理店・広陳のモデルになったお店やサシバ像もちゃんとあるから、ファンなら絶対楽しいですよね。

――航空機だけでなく、全てに渡ってリアルに作った成果ですね。

杉山 そうですね、やるならキチンとやりたいですし。一部サシバ像の形を変えたりもしていますが、「ちゃんとロケハンしてやるからには、活かさないと」という部分はありますね。

――リアルな描写がウリの『ストラトス・フォー』ですが、専門用語には苦労しましたか?

かかず 「天体危機管理機構下地島迎撃基地」は、最初は言うのが怖かったですね。

杉山 もう早口言葉のレベルですからね。

かかず 教官役の(大原)さやかさんは普段から滑舌の良い方なので、同じセリフを言うときはすごくプレッシャーがありました。あまり滑舌良く言ってはいけないし、言えなくてもダメですし。

杉山 美風のキャラ的には、あまり上手過ぎてもダメですしね。

かかず 美風だったら、多分あんなに滑らかには言えないと思うんですよ。まだ子供だし、見習いパイロットですから。

杉山 プロのパイロットの方は、喋り方もあまり抑揚がないんですよね。普通に、何でもないことのように言う。

かかず すごく冷静に、抑揚なく「テイクオフ」って言いますよね(笑)。

杉山 アニメだとロボット作品の必殺技みたいに叫んで言いがちなんですけど、我々からは「プロはこうですから」と色々と演技に注文されて、他の作品にはない苦労もあったと思います。

かかず いえ、よりリアルに近付けた方が私たちも嬉しいので。最初の頃は美風を演じるとつい力んでいたと思うんですけど、最後の方は難しい単語にも慣れて来て落ち着いてセリフを言えるようになって、美風のパイロットとしての成長ともシンクロしていたと思います。そういう意味でも、一緒に成長できたキャラクターだと思いますね。

――『ストラトス・フォー』で、個人的に印象的だったことは?

かかず 猫の鳴き声にテロップが付いていたのはすごく斬新だと思いました。「テートク」と「ショーグン」という2匹の猫が出て来るんですけど、「テートク」を演じていた浅野まゆみさんは、当時実際に猫を飼われていて、あの鳴き声は愛猫を参考にされていたという話を聞きました。だから猫の欠伸とかもすごくリアルで、本当に魂を込めて演じられていたのを覚えています。ある回で突然「テロップ!?」って驚きましたが、浅野さんの熱演した「テートク」達の気持ちが分りやすく伝わるし、とにかく斬新で印象的でしたね(笑)。

――では最後に、Blu-ray BOXを楽しみにしておられるファンへのメッセージをお願いします。

かかず 最新技術で綺麗になった映像で、『ストラトス・フォー』の世界をぜひ楽しんで頂きたいと思います。そして観てないという方にも、この機会にぜひ観て頂きたいです。飛行機好きな方はもちろん、ローアングル好きの方も……まさにハイもローも楽しめるので(笑)。

杉山 ローの方も割と健全ですから(笑)、親子でも楽しめる作品だと思います。

かかず 私も子供たちと一緒に観たんですよ! 二人ともまだ小学生ですし飛行機マニアではないんですけど(笑)、私と一緒に天体望遠鏡を覗いたりはしているので、「宇宙への憧れ」みたいな部分で楽しんでくれていましたね。
 ホントにお友だちにも教えて頂いて、より多くの方に『ストラトス・フォー』を知って頂けたらと思います。ぜひ観て下さい!


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