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『コードギアス 亡国のアキト』河口佳高×湯川淳プロデューサーインタビュー全文掲載

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遂にクライマックスを迎えた『コードギアス 亡国のアキト』。そこで今回は、Blu-ray&DVDが10月28日に発売される第4章の注目シーンはもちろん、2016年2月6日に劇場上映が決定している最終章(第5章)のことまで河口佳高プロデューサーと湯川淳プロデューサーに話を伺った。さらに、お二人がプロデューサーを務めた『コードギアス 反逆のルルーシュ』の制作秘話など、ここでしか聞けないトーク満載でお届けする!

プロデューサーがお薦めする第4章の注目シーンは?

──冒頭の大型飛行艇ガリア・グランデでの戦闘シーンをはじめ、第4章はメカアクション満載でしたが、完成した映像を初めてご覧になった感想は?

河口佳高(以下、河口) やっとできた!(笑)。特に冒頭の戦闘シーンは素晴らしい仕上がりになっていると思います。これはCGの良いところだと思うんですが、光の照り返しがメカに映り込んでいたり、激しいアクションシーンであると同時に、非常に美しい映像になったんじゃないかなと。

湯川 淳(以下、湯川) さすが赤根(和樹)監督!という素晴らしいメカアクションで、ここまで待った甲斐があったなと思っています。今回のシリーズに関しては、メカアクションをCGならではの映像で魅せることをコンセプトにして欲しいと河口さんにお願いをしていたので、ある意味でその答えを頂いた内容になっていると思います。

河口 それと、アキトのアレクサンダがアシュレイを掴んで彼が苦しそうになるシーンは良かったですね。とても恐いシーンになったと思います。そういうシーンが第4章の最初と最後(アキトのアレクサンダがレイラをお姫様抱っこするシーン)に入って、アキトの変化を上手く対比した表現になっているのでそこも気に入っています。

湯川 ナイトメアのリアル感みたいなのものが、より増している感じですよね。

河口 ナイトメアは全長4.5mくらいの設定なんです。TVシリーズの時から人間とメカが絡むシーンは描いてはいるんですけど、そのサイズ感の表現はなかなか苦労しました。でも、第4章ではそのサイズ感がよくでていて、敵からすると恐いし、味方にすると頼もしいという実感が湧いてくるようなシーンが作れて良かったなと思います。

湯川 そうですね。3DCGと2Dの絵を馴染ませるのは今でもかなり難しいところではあるんですけど、それを逃げずに正面から描いて頂いているのが素晴らしいと思います。

──第4章がBlu-ray&DVDで発売されますが、改めて注目して欲しいシーンなどを教えてください。

河口 ジャンのミカエル騎士団の三剣豪への嫌み(笑)。あとは、シンのお化け屋敷めぐり(笑)。

湯川 シンのシーンは面白かったですね。絵コンテの時からすごく良いなって思っていました。

河口 物語の中で一つのスパイスになっていますよね。TVシリーズの時に谷口(悟朗)監督と「キャラが死んで幽霊になるような表現はやめよう」と話していたんです。なぜなら、死んでも幽霊で生きているのならば死というものの絶対性が無くなってしまうから。でも、今回は「死に魅入られた人物」というアイデアだったので、その考え方は取っ払っているんです。完成したものを観ると、あれは本当に幽霊なのか、異常な何かを持っているが故にシンに見えている何かなのか、そこはまだ明かされていませんが、そういう意味で『亡国のアキト』のコンセプトを表すシーンになっているかなと思います。

湯川 あと、配信されている映像などをよ〜くご覧になってBlu-ray&DVDの映像と比較して欲しいですね。そこの違いが、やはり一番の見どころじゃないかなと思います(笑)。


最終章は、楽しみにしているファンの期待を裏切らないように…

──第4章制作時の裏話や面白いエピソードなどがあれば教えてください。

河口 それはやっぱり“第5章問題”ですね(笑)。制作中に第5章まで作るという決断をしました。あとは、第3章までよりも第4章はストーリーの中身がギュッと詰まっています。それは赤根監督に毎回「(物語の展開のテンポを)もっと速く」とお願いしていたんですが、監督はキャラクターの心情を追って観ていくためには、詰め込み過ぎるとお客さんが付いて来れなくなっちゃうと。なので、そこは監督と話し合って落としどころを決めていました。ただ、第3章まででキャラクターを認識してもらえたので、もう詰め込んでも大丈夫だろうなって、段々と密度アップというか、ボリュームアップしているんです。お客さんには「いつもの調子で観ていたら前とは違う」と感じて欲しいし、監督もそこは意識してくれています。例えば、第3章までの主題歌「モアザンワーズ」が本編の途中で流れるのも、構造的にはレイラに感情移入させる面もあると同時に、お客さんに「お!?」と思わせたいという狙いもあったんです。

湯川 自分の方は本当に面白エピソードになるんですけど、第4章の音響作業のダビングの時にスタジオの前で音響監督の明田川(仁)さんとバッタリ会ったんですよ。いつもニコニコされている穏和な方なんですけど、その日はすごく険しい表情で「湯川さん、今回マジでヤバいです。間に合わなかったからどうしましょう?」って仰っていたんですが、それはなるようにしかならないので腹をくくるしかないと思っていました(笑)。ダビングは本当にギリギリの戦いでしたね。

──第4章上映後の予告編に登場したレイラのカットがとても印象的でした。ファンの間でも様々な憶測を呼んでいますが、その辺はいかがですか?

河口 第5章のイメージカットです。どうなりますかね(笑)。

湯川 あれは宣伝用のキービジュアルの方向性として、一つの見せ方になっているものなんです。

──現在は2016年2月6日の公開に向けて最終章を制作中だと思いますが、進行状況はいかがですか?

河口 スタッフみんなで頑張っている最中です。

湯川 僕は神様に祈っている状況です(笑)。

──最終章ではどんな物語が展開されていくのでしょうか? 見どころを教えてください。

河口 戦いが段々と激しさを増していく中で、どういった決着が着くのかに注目してください。そして最終的には「お客さんが良かったねと言ってもらえるようなラストにしてください」と赤根監督にはお願いしています。ハッピーエンドかどうかは観る人の受け取り方によって変わるものですが、観てくれたお客さんが安心してもらえるような最終章にしたいと思っています。

湯川 第1章から第4章まで観てくれたファンを「ガッカリさせないようにやりましょう」ということは河口さんとも話しています。今まで付き合って頂いたお客さんが観て良かったと思い、友達にも勧めたいってところまでいけば良いかなって思いますね。


大ヒット作『コードギアス 反逆のルルーシュ』誕生の秘密とは?

──お二人がプロデューサーとして出会うきっかけとなった作品を教えてください。

湯川 一番最初は『機動戦士ガンダム/第08MS小隊』だったと思います。その次が『オーバーマン キングゲイナー』で、その次が『プラネテス』かな?

──お二人は本当に長い付き合いなんですね。

湯川 何でも話せる関係ですね(笑)。

河口 そうですね。その頃の湯川さんは週4日はサンライズに来てましたからね。バンダイビジュアルにいるよりもサンライズにいる方が長いっていう(笑)。

湯川 あの頃は「サンライズの社員になってしまえ」って、同僚から冗談で言われてましたから(笑)。当時は「ガンダム」シリーズも担当していたので、サンライズにいる方が仕事がスムーズだったんです。

──TVシリーズ『コードギアス 反逆のルルーシュ』を立ち上げるきっかけとなったエピソードなどあれば教えてください。

湯川 僕が河口さんをそそのかしたんです(笑)。確か、その時もこの会議室(インタビューはサンライズ本社の会議室で行なわれた)だったと思います。

河口 あれは『プラネテス』の放送が1クール目を過ぎた辺りで、湯川さんから「次の企画はもっと売れるものを考えよう」って言われたんです。

湯川 確か「ヒット作を目指して何かやりませんか?」と河口さんに言ったんです。お互いに面白いものを作ろうというのは常に意識しているんですけど、“面白くてヒットする”というのを課題にしてやりましょうと。それで「勉強会をやろう」となって、この会議室に集まったんです。でも、プロデューサーだけじゃダメだから監督も呼ぼうとなって…。

河口 それで「スケジュールを切れ」って言われたんです。勉強会じゃなかったのかって(笑)。

──その勉強会から、既に谷口悟朗監督はいらしたんですか?

河口 最初は勉強会なので大河内(一楼)さんに参加してもらって、まずは近年のヒット作の傾向研究をする段階だったんです。それから谷口さんに参加してもらったんですけど、その時点では谷口さんが監督をやるとか具体的な話はありませんでした。でも、その後、「監督は知っている人がいい」と考えて、それならと谷口さんに改めてお願いしました。

──お互いの印象について教えてください。

河口 ずっとこんな感じでしたね。「やばい」「困った」とかの現場のトラブルを湯川さんに相談して「会社の方は何とか調整したから」と助けてもらっていましたね(笑)。

湯川 河口さんは面白さを追求するタイプで、僕もそういうタイプなのですごく波長が合うんです。あと、僕は割とオーソドックスな考えしかできないんですけど、河口さんは変化球的な考えや、意外な視点から物事を膨らませることができる方なんです。そういう意味で、メーカーと制作現場のパートナー関係を上手く築き上げることができる人かなと思いますね。


第4章のBlu-ray&DVD映像特典のピクチャードラマは必見!?

──プロデューサーとして作品に携わっていて一番の楽しみは何ですか?

河口 こんなことやったらお客さんが面白がってくれたり驚いてくれるかなとか、やったことないけどこんなことやってもいいのかなとか、そういうのを考えている時が楽しいですね。それはシナリオだったり、キャラクターデザインだったり、制作過程も含めた全てなんですけど。あとは、それの実現に向けてスタッフとやり取りしている時ですかね。

湯川 まずは面白いのものを作ると決めて企画して、自分が面白いと思った作品が完成して、それをお客さんが観てくれて面白いと思ってくれて、尚かつ、そのお客さんたちがBlu-rayもしくはDVDを買ってくれる時が一番楽しいですね(笑)。

──ファンの方へメッセージをお願いします。

河口 来年の2月にエンディングに辿り着きますので、もう暫くお待ちください。『反逆のルルーシュ』とはちょっと味わいを変えた作品ですけど、「コードギアス」という世界を共有していて、同じ世界に生きるキャラクターたちが活躍しています。その世界を実感してもらって、存分に楽しんでもらえたらなと思っております。第5章まで宜しくお願いします。

湯川 第4章のBlu-ray&DVDの映像特典の中にピクチャードラマがあります。これが男性ファンにとってはサービスたっぷりの内容になっておりますので、『亡国のアキト』シリーズに登場する女性キャラクターが好きな方はぜひご購入頂いて、しっかりと確認をして頂ければ嬉しいです。

の付いたインタビューはV-STORAGE online限定の記事です。


木村貴宏描き下ろしスリーブケース表面

木村貴宏描き下ろしスリーブケース裏面

『コードギアス 亡国のアキト 第4章』
Blu-ray&DVD 10.28 ON SALE

コードギアス 亡国のアキト 公式サイト

PROFILE

河口佳高(かわぐちよしたか)
サンライズ所属のプロデューサー。主な担当作品に『コードギアス』シリーズをはじめ、『劇場版∀ガンダム』、『オーバーマン キングゲイナー』、『プラネテス』などがある。


湯川 淳(ゆかわあつし)
バンダイビジュアル所属のプロデューサー。主な担当作品に『コードギアス』シリーズをはじめ、『プラネテス』、『トワノクオン』、『エウレカセブンAO』、『純潔のマリア』などがある。

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