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『ガールズ&パンツァー 劇場版』常盤良彦×杉山潔スペシャル対談全文掲載

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ガルパンギャラリーは「みんなの熱い想いの結晶」なんです(杉山)

――まず最初に、今回インタビューさせて頂く場所である「大洗ガルパンギャラリー」ですが、毎月どのくらいのファンの方が足を運んでいるのでしょうか?[V-STORAGE online 限定]

常盤良彦(以下、常盤) オープンしたのが今年の5月2日なんですけど、入場者数をカウントしてないので、ハッキリした数字は分からないんです。でも、土日はもちろん、イベントがある日は本当に多くのお客様に足を運んで頂いていますね。本当に感謝の言葉しかありません。

――どのようにして「大洗ガルパンギャラリー」を作り上げていったのでしょうか?

常盤 元々は僕の会社の社員だった人がいて、その彼が中心となって簡単な内装なども含めて、ほとんど手作りで作っています。ここに飾られている鹿島臨海鉄道のヘッドマークだったり、大洗で出しているノベルティグッズだったりは、彼や、お手伝いしてくれるみなさんが手分けして一つずつ集めてきたものなんです。

杉山 潔(以下、杉山) こういうギャラリーみたいなものを作りたいという話は、実は初めの頃からあったんですけど、忙しくてなかなか実現できなかったんです。だけど、スタッフからもギャラリーみたいなものを作れたら良いよねっていう話があって、“やっぱりそうだよな”って思い始めたのが、去年の秋くらい?だったかな。

常盤 正確な時期については僕も覚えてないんですけど、杉山さんと会う度にそういう話はしてましたね。ただ、それをいつからやるのとか、お金はどこが出すのとか、細かいことは一切決まっていませんでした。

杉山 あの時は愚駄話で夢を語っていただけだからね。

常盤 ちょうどそのタイミングで、僕が大洗町の友好都市物産館を仕切ることになって、それをやっているうちに町の方も「どうせなんだから常盤さんが以前言っていた愚駄話を実現させてみたら?」ということになって、それで一気に話が進んでいったんです。

杉山 真面目な話をすると、ファンの人が大洗の町の中を歩いてくださるようになって、お店ごとに何となくコミニティーができあがったりというのはあったんですけど、それはローカルなものだったんです。こんなに多くの人が町に来てくださって町の人にも盛り上げて頂いていたので、ここに来れば『ガルパン』のことが分かる拠点のような場所を作るべきなのかなと思ったんです。でも、まさかここまで大規模なものになるとは思ってなかったですけどね(笑)。常盤さんをはじめ、多くの人たちの協力を得て、事業として目処が立ったんです。そうは言っても潤沢な予算がある訳ではなくて、できることは自分たちでやりましょうと。ラッピングバスにしても、ラッピング列車にしても、ラッピングシートを自分たちで貼りましょうというスタンスでやってきて、その時にできたのが「勝手にガルパン応援団(以下KGO)」というボランティア組織なんです。そこには地元の人で塗装業をやっている人だったり、宮大工をやっている人だったり、色んな職業の人がいて、そういう人たちがそれぞれの得意分野で力を発揮してくれているんです。それこそ自分たちの仕事が終わった後に、夜ここに集まって地道に少しずつ作業を続けてくれたからこそ今があるんだと思います。格好良く言うと「みんなの熱い想いの結晶」みたいな(笑)。言い出しっぺが夢だけ語っていたものを、周りの人たちが形を作っていってくれたんです。感謝してもしきれないですよね。


僕が最初にお願いしたのは、
町の中に戦車を走らせてぶっ壊させて欲しいと…(杉山)

──今も多くのファンが大洗を訪れていますが、ここまでの盛り上がりというのは企画当初から想定されていたのでしょうか?

杉山 当初は『ガルパン』が町にこういう形で受け入れられるなんて誰も思っていなかったですね。そもそも「作品がヒットすれば、もしかするとファンが町に来てくれることがあるかもしれませんね」っていう程度のものだったし、こんな風に町を巻き込んで盛り上がるなんて考えてなかったです。これは僕の持論なんですけど、深夜アニメが放送されたからといって、町が盛り上がったり、町が復興したり、それほどの力はアニメそのものにはないと思っているんです。よく『ガルパン』が大洗を救っただとか、地域活性化の成功例みたいな形でもてはやされたり、そういう文脈で書かれることがあるんですが、そうではないんです。一番最初に企画を説明するために大洗へ来た時も、一緒に町を盛り上げましょうなんて話は何もしてないですからね。

常盤 杉山さんと一番最初に会った時のことは今でも覚えているんですが、2011年10月11日なんです。震災のあった直後で、その時は本当に忙しくて。とんかつ屋でホールに立っていなくてはならなかったし、大洗まいわい市場が震災で4ヵ月休んだ後オープンしてから間もない頃で、風評被害なんて当たり前のようにあった時だったんです。売り上げもガクンと下がって、どうやって立て直そうか考えていた時に、私が師と仰ぐ商工会の会長で田山(東湖)さんという方がいらっしゃるんですけど、その方が杉山さんを連れてきたんです。それも連れてくるちょっと前に電話があって、「おい常盤、今度アニメ手伝ってくれ」って(笑)。でも、会長の言うことに対して僕の答えは“YESかハイ”なので(笑)。とりあえず、話を聞くだけ聞こうと思ったんです。実はその前に会長から「しらすや鰯のお土産を確立させてくれ」というプロジェクトを頼まれていたんですけど、震災後紆余曲折あって結局そのプロジェクトは途中で頓挫してしまったんです。それで『ガルパン』のプロジェクトに参加することになったんです。

杉山 僕が最初にお願いしたのは、アニメで町の中に戦車を走らせてぶっ壊させて欲しいというものだったんです。町を盛り上げようとか活性化させよう云々じゃなく、町を使わせて欲しいという「お願い」で、どこか壊してもいい場所や店はありませんかと。でも、僕らだけではどうすればいいか分からないので、その仲介をしてくれませんかと、田山会長にお願いして紹介されたのが常盤さんだったんです。


どこか壊していいか打診された時に
最初に思い浮かんだのが「肴屋本店」だった(常盤)

──本編で戦車に突っ込まれ壊されたのは割烹旅館「肴屋本店」でしたが、あれは常盤さんから肴屋本店の方に壊させて欲しいとお願いしたのですか?[V-STORAGE online 限定]

常盤 どこか壊していいですかと打診された時に最初に思い浮かんだのが「肴屋本店」だったんです。あそこの前って、道路がクランクになっていて、車で突っ込まれたことが昔あったんです。その話を聞いたからという訳ではないんですけど、僕の頭の中ではあそこしかなかったですね(笑)。

杉山 あとは言いやすかったんでしょ。

常盤 そうね。そこのご主人は大里(明)というんですけど、実は僕の後輩なんですよ。だから、アニメの本編で壊すことになるのは事後報告でいいかなって。それで実際に監督さんやスタッフの方にロケハンへ来て頂いて「ここ、良いですね」となってから彼のところへ挨拶に行ったんです(笑)。

――常盤さんが『ガルパン』の企画に参加しようと決断した一番の理由は何だったのでしょうか?[V-STORAGE online 限定]

常盤 新しいことに果敢にチャレンジしてそれを成し遂げようっていう強い気持ちが見える人を、僕らは応援したくなるんです。杉山さんにもその強い気持ちが見えたんです。例えば、今も継続的にやっている復興イベントの中に占いのイベントがあって、それで茨城県を元気にしようというオバサン、いやお姉さまがいるんですけど、その人が100名くらいの占い師を呼んで近隣の人たちを癒そうという“癒しの祭典”を開催しているんです。正直、僕らは占いのことなんて分からないんですけど、そのお姉さまが熱く語ってくる訳ですよ。“大開運”っていうのが口癖のお姉さまなんですが、僕の手相をみて「常盤さん、このイベントやらなきゃ駄目って出てるわ」って(笑)。あとはプロレス団体などがありますね。震災の前日に立ち上げた「ごじゃっぺプロレス」というプロレス団体があって、直後震災にあったので、イベント開催がかなり難しかったみたいなんです。彼らとは、あるお笑い芸人との付き合いがきかっけで出会ったんですが、プロレスの力で大洗を元気にしていこう!と意気投合し、オーアライダーという商工会公認のプロレスラーを作って色々仕掛けていくことになったんです。僕らの会社には大洗を新しく創造していこうという想いがあって、そんな時に杉山さんたちと出会い、杉山さんから全く新しいアニメにチャレンジしようという熱意が感じられたんです。なので、一番の決め手となったのは、とにかく一生懸命さが伝わってきたからかな。でも、その時は大洗でも地上波で観られる予定と聞いていたんですけどね(笑)。

──アニメが大ヒットして大洗の町も変わったと思いますが、常盤さんご自身を取り巻く環境にも変化があったのではないでしょうか?[V-STORAGE online 限定]

常盤 劇的な変化はなかったですけど、今まで話したことのなかった商店主の人と話すようになりましたね。僕が『ガルパン』の人気を目の当たりにしたのは、TVシリーズの放送中に開催された「大洗あんこう祭」の時だったんです。本当に多くの人が来てくれたんですけど、でも、その時はこれが継続するか分からなかったんです。自分の気持ちとしては一時的なもので、すぐ落ち着くんじゃないかって思っていたんです。だけど、商店街の人から「どうなってるの?」っていう問い合わせを受けるようになって、実はこういうアニメがあって大洗を舞台にしてるんですよって、その時に初めて町の人にそういう話をしたんです。もちろん、ポスターは町の中に貼っていたんですけど、そこに大洗という文字は入っていなかったですから(笑)。

杉山 我々もあえて最初の頃は大洗という言葉を積極的には使わないようにしていたんです。もちろん、アニメの中に大洗女子学園という名称が出てくるのですぐに大洗と分かるんですけどね。アニメの内容が面白くて人気が出れば、もしかしたらファンの方が来てくれるかなとは思っていたのですが、それを最初から前面に押し出していくのはやめましょうとなったんです。


沢山の人の協力があって実現できた。
そういう意味で『ガルパン』はラッキーだった(杉山)

──イベントなどには多くのファンが駆けつけ、最初から盛り上がっていたんですか?[V-STORAGE online 限定]

常盤 いきなり盛り上がった訳ではないですね。あんこう祭が終わった後、すぐに多くの人が来てくれたかというと実はそうでもないんです。私たちは元来手作りなイベントが好きで、ガルパンで何かできないかなと思って最初に始めたのが、スタンプラリーだったんですね。そうしたら、ファンの人が楽しんでくれて、商店街にも来てくれていると喜びの声を頂いたり。どうすれば、もっとファンと商店街の人を盛り上げていけるかなって話をしていた時に、杉山さんに相談したのが、キャラクター全員のパネルを作らせて欲しいというものだったんです。有り難いことにパネル作成の許可を頂いて、「大洗・海楽(かいらく)フェスタ」というイベントでお披露目したんです。等身大パネル作成にあたって、僕が考えていたのは、ファンの方に喜んで欲しいのと同時に、商店街の人に『ガルパン』のことを知ってもらうためのツールのつもりだったんです。

杉山 この人考えていることは変わっているんだけど、的を射ているんですよね(笑)。あんこう祭の時だって、事前にどれくらいのファンの方が来てくださるか分からなかったんです。ラッピングバスやラッピング列車の作業をしていた時にそういう話になって、「1000人も来てくれたら泣いちゃうよね」っていう話をしていたんです。本当にそんな感じだったんです。だから、イベント当日にあれだけのファンの方が来てくださって凄く嬉しかったんですけど、あまりに多すぎて却って僕らには現実感はなかったですね。グッズだってその時は2、3種類しかなくて300個くらい作っとけば大丈夫でしょって。そうしたら、あっという間に無くなってしまって、あの時は大変だったですね(笑)。本当に予算がなくて、ラッピングバスやラッピング列車にしても広告媒体なので、本来はお金を払って貼らせてもらうものなんですけど、広告スペースである車輌をタイアップで提供してもらって。車輌に貼るラッピングシートは住友3Mさんに無償提供してもらい、シートを出力してくれる業者などに無理を承知でお願いして通常では考えられない値段で引き受けてもらったんです。

常盤 ラッピングバスのことでいうと、茨城交通の社長さんにアポイントを取ってお会いして企画の説明をさせて頂いたんですけど、それまで一切面識がなかったんです。ちょっと顔が恐い方で最初は少しビビっていたんですけど(笑)、何回か会って話をしているうちに「常盤さんの言ってること何だか面白そうだから、バス一輌提供するよ」って仰ってくださったんです。それで杉山さんに来てもらい詳細を説明してもらったんですけど、通常ならばかなりの金額がかかるんですけど、それを無料にしてくれたんです。

杉山 本当に沢山の人の協力があって実現できたことなんです。そういう意味で、『ガルパン』はラッキーだったと思うし、常盤さんのような変わっている人がいてくれたからこそだと思うんですよね(笑)。

常盤 実はですね、大洗には3つの被害者団体の会がありまして、1つは杉山被害者の会、あと大里被害者の会、そしてもう1つが常盤被害者の会。この3つの被害者団体によって成り立っているんです(笑)。それが『ガルパン』を作り上げた町の真相ですね(笑)。


おそらく杉山さんが歴代大使の中で、
一番大使らしいことをしているような気が…(常盤)

──企画当初は大変なことも多かったのではないかと思いますが、どんなことに苦労されましたか?[V-STORAGE online 限定]

常盤 色んな苦労がありましたけど、放送前にKGOが飛び込みでカラオケ店やゲームセンターなどに一軒一軒ポスターを貼ってくださいってお願いに行った時に、怪しまれてしまったんです(笑)。あの時は名刺とかもなかったんで…それで組織を作らなくちゃ駄目だねって話になって「勝手にガルパン応援団」を作ったんです。

杉山 KGOメンバーは一人ひとりの能力が高いんですね。イベントをやると、キャストの警護とかも含めて彼らが中心になってやってくれて、何でもこなしてしまうんです。自分たちの行動スケジュールを記載したイベントマニュアルだって、その辺のイベント会社が舌を巻くくらいのものを作ってしまう。

常盤 キャストの警護をしていても彼らはキャストの方に話しかけたりはしないので、各キャストのマネージャーの方たちも安心感があるみたいなんです。

杉山 彼らが凄いのは、例えば、写真を撮ってはいけない時に撮っている人がいれば必ず注意してくれるんです。でも、そういうことをしていると目立ってしまうんです。ファンの大部分の方は彼らがそういうボランティアでやっていることを理解してくれていると思うんですけど、“あいつら裏で良い思いしているんじゃないの?”って勘ぐる人たちも中にはいる訳ですよ。これは彼らの名誉のために言いますけど、そういうことは一切ないです。我々からキャストの方に声を掛けないでくださいとか、サインをねだらないでくださいなんて言ったことはないんですけど、彼らは最初から自分たちでそういうことをしないと決めていたんです。それは本当に凄いことだと思うんですよね。普段なかなか真面目には言えていませんが、この場を借りて感謝の気持ちを伝えさせてもらいます。

──変化という意味では杉山さんご自身も大洗大使に任命されましたが、いかがですか?[V-STORAGE online 限定]

杉山 プロデューサーって本来ならば裏方なんですよ。だから、最初の頃はどこまで出るべきか引くべきか手探りの状態だったんです。僕は作品のためなら何でもやるっていう感じでやってしまうんですけど、そこを許してもらえるというか、面白がってもらえているというのは有り難いことですよね。普通の人が得難い経験をさせてもらっていると思うので…。でも、その一方で現場で手を動かしてくれる人がいて、監督以下大勢のスタッフが、寝る間も惜しんで仕事をして面白い作品を作ってくれている訳です。僕自身は『ガルパン』の顔みたいな感じで今はやっていますけど、彼らの苦労を考えると心のどこかに少し後ろめたさがあるのが正直な気持ちですね。

常盤 僕も詳しくは分かりませんけど、おそらく杉山さんが歴代大使の中で、一番大使らしいことをしているような気がしますね(笑)。大洗町以外で開催されるイベントとかで、『ガルパン』以外の話で必ず、大洗の美味しい食べ物の話とかをしてくれるんです。大洗の自慢のものを紹介するのが本来の大使の仕事だと思うんですけど、それが自然とできているので純粋に凄いなとは思いますね。


劇場版を観て頂ければ“なるほど”と
思ってもらえるものになっていると思う(杉山)

──いよいよ公開が迫っている劇場版のこともお聞きしますが、今回の劇場版で初登場する大洗の場所などはあるのでしょうか?

杉山 劇場版のために改めてロケハンもしましたし、もちろん初登場の場所がたくさんあります。すでに公開されている特報で観られるところ以外にも、新たな場所が壊されたり。誰もが「えっ!」って驚くものまで壊れますので楽しみにしていてください。

常盤 ところがなんですが、僕が許諾を全部頂いてないまま制作が進んでいるので、もう事後報告ですね。でも、今まで問題になったことはないので今回もたぶん大丈夫なはずです(笑)。

杉山 作る側もどこまでやっていいか、最初はおっかなびっくりだったんですよ。でも、今なら許してくれるかなって(笑)。

常盤 この前なんて、アニメーション制作を担当しているアクタスさんから僕の方に「常盤さん、申し訳ないんですけど、こことここの写真を撮ってもらっていいですか」って直接連絡があったんですよ。大丈夫ですかって聞くから「大丈夫です」って。何が大丈夫なのか分からないですけどね(笑)。

杉山 でも、嬉しいですよね。制作現場の人たちも大洗の人たちを信頼してくれている訳ですからね。

──劇場版のビジュアルは、今までのイメージとは一線を画すものだと思いますが、あのようなシリアスなビジュアルになった理由を教えてください。[V-STORAGE online 限定]

杉山 それは見てのお楽しみです(笑)。ちなみにキャッチコピーが「取り戻せ──」となっていますが、嘘は言っておりません。劇場版を観て頂ければ“なるほど”って思ってもらえるものになっていると思います。

──制作の進行状況はいかがですか?[V-STORAGE online 限定]

杉山 今回の劇場版は本当に大作で、最初90分の予定だったものが120分になったんです。実際に作っていると、欲が出てくるというか、色んなことを盛り込みたくなってしまうんですよ。ただ、一つ言えるのは時間がかかっている分、作り込みは半端ないです。一例を挙げると、戦車のモデリングは劇場版用にやり直しています。リベットなんかも変更しています。実はテレビシリーズの時は六角形のボルトが五角形になっているんです。それは何でかというと、面を一つ減らすことでレンダリング速度を上げることができるからです。今回の劇場版では、それが全部六角形に戻っていたり、とある戦車が史実通りに正しく作り直されていたり、損得勘定抜きと思えるほどこだわって作っています。ファンの方にはお待たせしてしまって本当に申し訳ないんですけど、間違いなく面白くて見応えのあるものになっていると思います。

──新キャラクターについて教えてください。[V-STORAGE online 限定]

杉山 現時点で名前が公開されているのは知波単学園の西(絹代)だけですけど、その他にも沢山登場するので、そこは楽しみにしていてください。もちろん、新しい戦車も登場しますよ。


僕には想像もつかないような交流が生まれているんです(常盤)

──劇場版の公開に合わせて、また大洗でのイベントや面白い企画なども予定されているのでしょうか?[V-STORAGE online 限定]

常盤 まだ何も決まっておりません(笑)。

杉山 これまでも基本は大洗の町の祭りやイベントに『ガルパン』が参加させて頂いている感じなんですけど、それが良かったと思うんです。我々としては町の人にも「ガルパン」を知って欲しいし、楽しんで頂きたいですしね。町の人と接点のないイベントを積極的にやってもあまり意味がないと思っているんです。

常盤 商店街などの小さめのイベントは幾つかあると思いますけど、大きなものではやっぱり11月15日に開催される「大洗あんこう祭」になると思います。ぜひ足を運んで頂ければと思います。今回もあんこうチームのキャスト5名勢揃いでトークショーも行いますよ!と聞いています…。(編集部:注)※インタビュー後にイベントへの参加が正式に決定。)

──では最後に、『ガールズ&パンツァー』と大洗が大好きなファンへメッセージをお願いします。

杉山 この作品って本当に色々なことを乗り越えてきたんです。例えば放送が延期されたことだって普通だったら、ファンに見捨てられていてもおかしくなかったと思うんですけど、文句も言わず待っていてくださるファンに、まずはお礼を言いたいですね。また、最初は町の人とファンが上手く交流できるのかなっていう懸念もあったんですが町の人からとにかくファンのみなさんのマナーが良いという、お褒めの言葉を頂きます。大きなイベントの後にゴミ拾いをしようと思ったら、ゴミがほとんど落ちていないってすごいことですよね。作品だけでなく、大洗という町への配慮という意味でもファンの方には本当に感謝しています。そういうファンに対して、我々が恩返しをできるとしたら、良い作品を届けることだと思いますので公開に向けて全力を尽くします。

常盤 我々はイベント好きが集まっているんですけど、手作りゆえ、そんなにクオリティの高いものはないんです。実はこの「ガルパンギャラリー」もまだまだ発展途上ですし、これから色々なものが増えていくと思います。そういう未完成な部分も含めて、ファンの方が楽しんでくれているのならば本当に嬉しいです。話はそれますが、先日大洗町商工会青年部のメンバーと『ガルパン』ファンの有志でフットサルの試合をやったんです。僕には想像もつかないような交流が生まれていて、その姿を見て恥ずかしながらも感動してしまったんです。大洗と『ガルパン』という作品が紡いだ絆に、心から感謝したいですね。


さらに、今回は特別版として、大洗レポートもお届け!

 編集後記


V-STORAGE Vol.3全ページ公開中

PROFILE

常盤良彦(ときわよしひこ)
株式会社Oaraiクリエイティブマネジメント代表取締役。大洗リゾートアウトレット内で「大洗まいわい市場」を経営。また、水戸市内で「とんかつレストランクックファン」を経営している。『ガルパン』関連イベントを始め、大洗で開催される様々なイベントに精力的に取り組んでいる。

杉山 潔(すぎやまきよし)
バンダイビジュアル所属のプロデューサー。生粋の航空機マニアかつ自衛隊マニアとしても知られている。主な担当作品に『青の6号』、『戦闘妖精雪風』、『ストラトス・フォー』、『タイドライン・ブルー』、『よみがえる空 –RESCUE WINGS-』、『ガールズ&パンツァー』などがある。

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