レポート | 宇宙戦艦ヤマト2199

Blu-ray&DVD発売記念!『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』イベントレポート

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昨年12月に全国各地で劇場公開され大ヒットを記録した『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』。そのBlu-ray&DVDの発売を記念して、発売日前日の5月26日、東京・新宿ピカデリーにて「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 Blu-ray&DVD発売前夜マトーク」が開催された。

左から出渕裕さん、西井正典さん、中村繪里子さん

会場には老若男女、幅広い年代のファンが駆けつけた!

ちなみに「ヤマトーク」とは、『宇宙戦艦ヤマト2199』の劇場公開時などに開催されてきた不定期イベントで、スタッフ陣から物語のポイントや制作の裏話などが語られるという、ファンには堪らないイベントとなっている。

平日の20時からの上映(トークイベントは22時から)にも関わらず、会場は満席。仕事帰りであろうスーツ姿の方だけでなく、若い男女から年配の方まで、幅広い世代の人たちが足を運んでいた。これも生誕40周年を迎えた『宇宙戦艦ヤマト』ならではと言えるだろう。本編上映後、総監督・出渕裕さん、チーフメカニカルディレクター・西井正典さん、桐生美影役・中村繪里子さんがステージに登壇。観客からは大きな拍手と“敬礼”で迎えられるサプライズで熱いトークの幕が開かれた。

ヤマトークならではの裏話続出にファン大興奮!

まずは、アニメライター・小林治さんの進行で、今までの『宇宙戦艦ヤマト2199』関連のイベントを振り返ることに。スクリーンに映し出された資料によると、今回のイベントに参加している3人が偶然にも“イベント登壇回数トップ3”であることが判明した。その後、出渕総監督から直々に、制作当初の心境を聞かれた中村さんは「『宇宙戦艦ヤマト2199』の世界観を掴むのに必死でした。少女だけれど軍人としてヤマトに搭乗しているので、落ち着いた感じにして欲しいと言われて…」と、キャラクターを掴むまでの苦労が語られた。さらに、桐生美影を本作のキーパーソンにした理由を質問された出渕総監督は「偶然ではなく必然だけど(本作の制作が進んでいく中で)、結果としてピースがハマったのが美影だった」と当時の様子を振り返った。

また、本日上映された『星巡る方舟』Blu-ray&DVD版には、劇場公開版からリテイクを加えているカットがあることも明かされた。原画や作画を始め、細部にまで拘って変更したシーンの数々をあげる出渕総監督に、西井さんは思わず「その話をしても分かるかな?」と苦笑い。それに対し、出渕総監督は「見つけて欲しいから明かしている訳ではなく、映像を無意識下で見た時に、情報の厚みになればいいと思ったから」と明かし、「黒澤明監督の有名なエピソードで『タンスが出てきたら開けなくても服を入れておけ』があるように、映画は細部に宿るものだから」と本作への思いを熱く語っていた。

出渕総監督の口から飛び出した驚愕のエピソードとは?

そして、話題は音楽について。『星巡る方舟』の音楽について好きなシーンを聞かれた西井さんは「やっぱりガトランティスの音楽はDNAにこびり付いてますね。宮川彬良先生の新しいガトランティスが、ものの見事にハマっているんです」と熱く語っていた。一方、中村さんは「今年の2月末に開催された“宮川彬良Presents『宇宙戦艦ヤマト2199』コンサート2015”のオーケストラ演奏と同じくらいの大迫力を本作で感じました」と感想を語った。また、今回のBlu-ray&DVDと同じ日に発売されるサントラCD第3弾について出渕総監督は「庵野(秀明)が“いつCD出るんだ”って、うるさいんだよ」と驚きのエピソードを明かし、会場は爆笑に包まれた。

あっという間にイベントの終了時間が近づき、中村さんは「初めてお会いして一年ちょっとしか経っていないのに、こんなにも楽しい思いをさせて頂けて幸せです」と語った。西井さんも「今回が最後なのかもしれないし、またあるのかは神のみぞ知る、というところです(笑)。またこういう機会があれば嬉しいなと思っています」と、名残惜しい表情を浮かべながら再会を願った。そして最後に、出渕総監督は「僕ら制作側だけが旅をしていたわけではなくて、皆さんと一緒に旅をしている気持ちでした。本当にありがとうございました」と、長年続いてきたイベントと支えてきてくれたファンの方々に感謝を述べた。本イベントが事実上の一区切りとなり、ラストを迎えた「ヤマトーク」。ファンからもスタッフからも愛され続けてきた本イベントは、熱気と興奮が冷め止まぬ中、またの再会を祈りながら盛大にその幕を閉じた。

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