レポート | 駆込み女と駆出し男

「駆込み女と駆出し男」初日舞台挨拶レポート

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大泉洋さん主演の映画『駆込み女と駆出し男』が、5月16日(土)に公開を迎え、東京・丸の内ピカデリー1にて初日舞台挨拶が開催された。 大泉さんを筆頭に豪華出演者による裏話満載の爆笑トークで会場は大盛り上がり!さらにサプライズな演出も飛び出し、めでたい初日に華を添えた。

左から、武田真治さん、内山理名さん、戸田恵梨香さん、大泉洋さん、満島ひかりさん、キムラ緑子さん、原田眞人監督

大泉さん、“雨男”ぶりを発揮!

舞台挨拶には、主演の大泉洋さんをはじめ、戸田恵梨香さん、満島ひかりさん、内山理名さん、キムラ緑子さん、武田真治さん、そして本作のメガホンを取った原田眞人監督が登壇。
大泉さんが「私の主演作の初日は雨が降る」というように、この日も午前中の天気は雨。相変わらずの“雨男”ぶりをアピールし、「素晴らしい映画の余韻に浸っているところ申し訳ない、その余韻を台無しにする私のトークが始まります!」と力強く挨拶。
続いて戸田さんが紹介されると、客席から「恵梨香~!」と歓声が飛び、それに反応した大泉さんが「どうもありがとう!俺の時も言ってくれてよかったんだぜ!」とつっこみ、会場中の笑いを誘った。

樹木さんからはビデオメッセージも!

登壇者全員が挨拶を済ませると、本作でベテラン離縁調停人・柏屋源兵衛役を務めた樹木希林さんからまさかのビデオメッセージが届いた。「(本作を)ハリウッドが作るとしたら製作費は15倍。出演者良し、製作者良し、お客様のお得感ありの“三方良し”でございます!」といった樹木さんの素晴らしいコメントに、大泉さんが「淀川長治さんを思わせますね!映画の解説者になるといいんじゃないですか?」とジョーク交じりに絶賛した。

“カットが遅い” 原田監督へのクレーム続出!

国民的作家・井上ひさしの時代小説「東慶寺花だより」を原案にした本作は、現代の2倍あったと言われる離婚がテーマで、江戸時代の縁切寺を舞台に、離縁調停人が男と女のもつれた愛の糸を解きほぐし、ワケあり女たちの人生再出発を手助けする、笑いと涙の人情エンターテインメント。“作中で印象に残っているシーン”についてそれぞれ語られた。
大泉さんは首をつられる場面を挙げ、「ぐっと上がるところでスタントさんと代わるはずが、監督のカットが遅くて本当につられちゃって」と恨み節でコメント。
それに続いて戸田さんが「(満島)ひかりちゃんを背負って石段を駆け上がるシーンで、足元がおぼつかない中『絶対離さないぞ!』と必至だった。監督のカットが遅くて『まだかよ』って思いながらやっていました」と吐露。

さらに暴力夫の役を演じた武田さんも、戸田さんへのバイオレンスシーンにおいて、段取りの説明もなく、体当たりで挑まなくてはならなかったことに「暴力の引き出しもないし、本当に大変だった」と嘆くなど、原田監督の粘りの撮影手法の暴露が続いた。
満島さんは、座敷寿司で裸の女性の背中に浮世絵を描いているシーンを挙げ、「大変美しくて感動しました。動く度に絵が揺れて本当に美しかった」とコメント。
内山さんは、樹木さんとの対話シーンが印象的だったと答え、「目をつぶって本当に寝ているようだった。私がもっと必死にならないと目を開けてくれないんじゃないかと思いながら、必死に演技した」と語った。
キムラさんは大泉さんとの掛け合いの場面で、「大泉さんに頼まれ本番前日に稽古をしたが、長かった(笑)」と振り返り、でも稽古のかいあって、とても満足のいく仕上がりになったと述べた。

江戸時代に発祥を持つ鏡開きで、大ヒット祈願!

舞台挨拶の締めとして初日恒例の鏡開きが行われ、大泉さんの「『駆込み女と駆出し男」大入り成就!」という合図で勢いよく鏡が開かれた。
最後に原田監督からの挨拶があり、「素晴らしいキャスト、スタッフ、全員が団結して作りました。名作に育つかどうかは皆さんの力が必要です。どんどん見て孫の代まで語り継がれるような名作にしていただきたい」と思いの丈をぶつけた。
トーク中、「続編のアイディアはある」とも語った原田監督。続編への期待も抱きながら、舞台挨拶は大盛況のうちに終了した。

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