レポート | 機動戦士ガンダム THE ORIGIN

シャア・セイラ編閉幕!『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』最終上映舞台挨拶レポート

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累計発行部数1000万部を誇る大ヒットコミックス『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のアニメ化第4話「運命の前夜」が、2016年11月19日(土)より全国15館にて2週間限定でイベント上映された。その上映最終日となる12月2日(金)の新宿ピカデリーでの最終上映回終了後に舞台挨拶が行われた。舞台挨拶には漫画原作の著者でもある安彦良和総監督をはじめ、シャア・アズナブル役の池田秀一さん、キャスバル・レム・ダイクン役の田中真弓さん、セイラ・マス役の潘めぐみさんら豪華キャスト陣が登場した。

上映日ラストを締めくくる舞台挨拶がスタート!

ガンダムファンが集結した劇場で、“シャア・セイラ編”完結を飾る舞台挨拶が始まった。ステージに登壇したゲスト陣が各々挨拶をしていく。まず、安彦総監督は「第1話の上映から1年10ヵ月。そう言えば、あの頃は僕も若かったなという気がして感無量でした」と冗談も交えながら感慨深げに語った。続く池田さんは「最終日、最終回で舞台挨拶というのは、僕は初めての体験です。こういう貴重な時間をみなさんと共有できて嬉しく思います」とコメント。田中さんが「長年この仕事をしていますが、一番緊張する」とベテランらしからぬ発言をすると、潘さんも「そんな兄さんの緊張が伝わってきてか、私も今、足が震えております」と返し、会場のファンを笑わせていた。次に、第4話には出演していない田中さんと潘さんに感想を聞いてみると、まず田中さんは「第1話から観てきて、恐ろしい方にどんどん行っていて、戦争は本当に怖いなと思いました。そう思いながらも、少年時代にパンツ一丁で過ごしていたアムロを観られたことがちょっと嬉しかったです」とキャラクター愛を明かした。また、潘さんは「『ファーストガンダム』を観ていた時に、テムさんの父親姿はなかなか想像がつかなかったので、そんなパンツ一丁だったアムロを注意するテムさんが観られたのはすごくほっこりしました」と語っていた。

場面写1

言葉の端々から溢れるキャスト陣のガンダム愛!

第1話から第4話を振り返って、印象に残っている出来事を聞かれた安彦総監督は「あまり人前に出ることがないので、第1話上映前のプレミア上映会で、日比谷公会堂に出た時は死ぬかと思いました(笑)。もう一つは、第2話で池田さんの第一声を聞く時の緊張感。一声聞いて、安心しました」と語ると、池田さんは「ご心配をおかけしました」と返し、会場からは笑い声が起きていた。田中さんは「アフレコ現場は異様な緊張感でしたね。ガンダムという作品の神々しさ、スタジオがオーラを放っているような感じでした」と人気作品の重みを語った。一方、印象に残っているシーンを聞かれた潘さんは「総じて別れのシーンはすごく印象に残っています。色んな別れがあって、だけどその中でまた新たな出会いがある。それは私自身も経験していることなので、ガンダムがより近いものに感じた瞬間でもありました」と語った。田中さんは「第2話の馬に乗っている本当のシャア・アズナブルとの出会いのシーン。この人は池田さんに殺されちゃうんだなと思いながら観ていました」と語り、会場の笑いを誘った。池田さんは「第1話の冒頭のキャスバルの青い瞳のアップがすごく印象的でしたね。この青い瞳を赤く染めてしまうんだな」とシャアならではのコメント。安彦総監督は「一つの課題だったのは、第2話の終わりです。『ファーストガンダム』にも出てきたあの別れのシーンはとてもクサいんですが、絶対に入れなければならなかった。今回は誰もあの別れをクサいとはもう言わないだろうという自信があります」と熱い思いを語った。そして、今作で完結したシャア・セイラ編の続編であるルウム編の予告を観た感想を聞かれた潘さんは「セイラが銃を持っていたカットがあったので、いよいよ守られているばかりじゃいられない、私も戦いの中にいるんだなというのをすごく感じました」とコメント。安彦さんは「世界の半分を死に至らしめた“コロニー落とし”という悲惨なことがルウム編の中で起こります。非常に気が重いですが、逃げずに正面から描いたつもりです。戦争の不条理が詰まっているのがルウム編です。なるべく一気に観て欲しいという思いがありますので、そのインターバルは極限まで短くするつもりです」と制作サイドの想いを明かした。

キャスト各1

ルウム編に向けて決意を新たにし、舞台挨拶は終了!

ここで、本日12月2日が誕生日の池田さんと、12月9日が誕生日の安彦総監督をサプライズでお祝いすることに。田中さんと潘さんから池田さんと安彦総監督へ花束がプレゼントされた。そして会場のファンと一緒にバースデーソングを歌い、劇場内は祝福の拍手に包まれた。バースデーケーキの前で記念撮影を行い、最後は登壇者たちが一言ずつコメント。潘さんは「みんなに家族がいて大切な人がいて、それでも戦わなければいけない『ガンダム』の非情さを胸に、これからもみなさんと共に戦って生きていければいいなと思います」と熱く語った。田中さんは「私もファンとして楽しみに観続けたいと思います」と語った。池田さんは「シャアは再来年、赤い彗星として誕生します。今日を境に逆に若返ったつもりでまた演じていきたいと思います」と気を引き締め直していた。そして最後に、安彦総監督は「お母さんと別れる第1話のシーンで、アルテイシアが朝なんか来なければいいと言うのですが、今までの僕は、誕生日なんか来なければいいと思っていたけれど、今日は誕生日も良いなと思いました」と劇中のセリフを引用し、ファンを笑わせつつ、最終上映日の舞台挨拶は幕を閉じた。

場面写2▲ルウム編より

上映情報
<上映情報>
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦
2017年秋イベント上映

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星
2018年イベント上映

展開写真
<Blu-ray&DVD発売情報>
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