koukaku_aisatsu_bnr
  • イベントレポート
  • |
  • 攻殻機動隊 新劇場版

豪華スタッフ&キャストが駆けつけた『攻殻機動隊 新劇場版』初日舞台挨拶レポート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1989年、SF漫画家・士郎正宗さんが原作マンガ『攻殻機動隊』を発表。記念すべき生誕25周年を迎えたファン待望のシリーズ最新作『攻殻機動隊 新劇場版』が劇場公開され、6月20日、東京・新宿バルト9にて初日舞台挨拶が盛大に行われた。

今回の『新劇場版』のテーマの一つは“青春”!?

舞台挨拶には、ヒロイン草薙素子役の声優を務めた坂本真綾さんを始め、黄瀬和哉さん(総監督&キャラクターデザイン)、冲方丁さん(脚本)、コーネリアスの小山田圭吾さん(音楽)、野村和也さん(監督)、石川光久さん(製作総指揮)という蒼々たる面々が会場に駆け付けた。本作『新劇場版』は『攻殻機動隊ARISE』シリーズの続編で、草薙素子の過去や攻殻機動隊誕生の知られざる真実などが描かれる。総監督&キャラクターデザインを務めた黄瀬さんの「本当に多くの方にご来場頂いて嬉しい限りです」という、この日を迎えることができた感謝と喜びのコメントで舞台挨拶は幕を明けた。

『攻殻機動隊ARISE border:1』の舞台挨拶では、前日寝付けずにスタッフと共に朝方4時まで飲み明かしたという脚本の冲方さんは「(昨晩も)まったく眠れなかったですね、ずっと飲んでました(笑)」と、世界が待ち望む本作ならではの期待と重圧を感じている心境を覗かせた。過去に行われてきた攻殻機動隊イベント(完成披露上映会、前夜祭イベント)のテーマについて明かす石川さんは「“本番”とも言える本日(初日舞台挨拶)のテーマは、『坂本真綾、25歳、青春』です」と発表。さらに「このテーマの説明は、冲方丁が説明しますので…(笑)」と予想外のムチャ振りに「なんで俺がやるんだよ〜」と思わず嘆く冲方さんの姿に会場は爆笑に包まれた。ストーリーの中でも青春が描かれていることについて監督の野村さんは「『機械の草薙素子から人間の草薙素子に卒業する』という、一種の青春をテーマにした面もあった気がします」と、近未来SFと青春という一見相反するような作品テーマを的確かつ丁寧に語っていた。

写真左から黄瀬和哉さん、冲方丁さん、コーネリアスの小山田圭吾さん、
坂本真綾さん、野村和也さん、石川光久さん

前夜祭での押井さんの発言に冲方さんもビックリ!

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の監督を務めた押井守さんが冲方さんの脚本を褒めていたという前夜祭でのエピソードについて、石川さんは「あの押井守が脚本を褒めているのを初めて聞きました」と発言。冲方さんも「どうしちゃったんだろうと思いましたよ。この人でも褒めることがあるんだって(笑)」と驚きを隠せなかった様子。一方、本作が完成するまでの当時の心境について聞かれた野村さんは「ずっと苦しみ抜いたという状況でした」とプレッシャーとの闘いを語りながらも、「スタッフが一番の支えになりました」と苦しい状況を共に闘ったスタッフたちに心からの感謝を述べた。

『攻殻機動隊』との出会いと草薙素子について語る坂本さん

ヒロイン草薙素子役の声優を務めた坂本さんは「私が15歳の時、『攻殻機動隊』という作品に参加させてもらって、まさか自分が素子を演じるなんて、思ってもいませんでした」と振り返った。さらに、「当初は内容も難しく感じていて、ネットや電脳とかにあまりピンと来なかったけど、20年経った今、時代が“攻殻の世界”に近づいているから、当時とは違った観点で作品に取り組めたと思います」と、本作への向き合い方の心境の変化を明かした。また、自身が演じる草薙素子について坂本さんは「ファンとして見てきた草薙素子は完璧で強くて色気があって、自分とはだいぶかけ離れたミステリアスな魅力があるキャラクター」と語り、「でも、私が演じる(『ARISE』シリーズからの)素子は人間っぽくて、失敗したり未熟な一面もあったりして共感という観点からもより素子を好きになりました」と打ち明けた。

そして、話題は『攻殻機動隊』の音楽に。長編映画の音楽を初めて担当したコーネリアスの小山田さんは「アニメーションは実写に比べて情報量が少ないし、かといって音楽に情報を入れすぎるとセリフや効果音とぶつかってしまうので、バランスには注意しました」という音楽を付ける上でのエピソードを語った。さらに、本編の主題歌を歌った坂本さんは「難しい曲でしたが逆に燃えるというか、パズルを解くような感じで凄く楽しかったです」と熱く語った。さらに、小山田さんは「坂本さんは凄い綺麗な声で、クセが無くて好きですよ」と大絶賛するなど、確かな手応えを述べた。

石川さんが語る『攻殻機動隊』という作品の凄さとは!?

『攻殻機動隊』が本作で一区切りとなることについて石川さんは「原作者である士郎正宗さんが持つSF考証の深さと未来をリアルに描く先見性、これは日本の宝だと思う」とコメント。さらに、『ARISE』からこの『新劇場版』に至るまで、『攻殻機動隊』が誕生するまでを描くことを“ゴール”として目指してきました。そして今日を迎えて“新しい種”が生まれました。どうか、その種を皆さんと共に育てていきたいと思います」と、25年もの間、愛され続けてきた『攻殻機動隊』への思いを神妙な面持ちで語ってくれた。

最後に坂本さんは「この『新劇場版』で、私が“草薙素子役の…”と挨拶するのはもう最後なのかなと思います」と、本作のテーマを「卒業」としていたことを発表。そして「卒業は寂しいですが、とても良い気持ちで任務完了したと思います。本当にありがとうございました」と締めくくり、大きな拍手に包まれながら初日舞台挨拶は幕を閉じた。

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こちらの記事もいかがですか?

「攻殻機動隊シリーズ」関連記事一覧

もっと見る

その他おすすめの注目記事

ARCHIVE