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全世界のファンタジーファン待望の冒険サーガ!『チェインクロニクル 〜ヘクセイタスの閃〜』石田彰インタビュー全文掲載

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総ダウンロード数500万人を超える大人気スマホRPG『チェインクロニクル』が満を持してアニメ化! 現在放送中のTVシリーズ『チェインクロニクル 〜ヘクセイタスの閃〜』では、義勇軍と黒の軍勢との最終決戦へ突入! そこで今回は、義勇軍のリーダーとして黒の王に戦いを挑む主人公の青年ユーリを演じる石田彰さんを直撃。ユーリへの想いはもちろん、新キャラクターのアラムの印象についてなど様々な話を伺った。

ユーリの魅力、それはおそらく正義感に突き動かされる彼の行動に説得力があったから

──大人気スマホRPG『チェインクロニクル』が遂にアニメ化された訳ですが、アニメ本編をご覧になられた感想をお聞かせください。

石田収録段階で台本も読んでいますし、未完成ながらもアフレコ時に映像を観てはいますが、その後の過程を飛ばして完成版を観ると、やっぱりすごいですね。こういう感じになるのかなと、こちらが考えていたものより遥かに上をいっています。作品の完成形だけをご覧になる視聴者の方にとっては気づく術もないことなのですが、実はとてもブラッシュアップされた作品になっているので、できればそこも伝わればいいなと思いますね。

──アニメになったことで、より作品が魅力的に感じられるようになった部分があれば教えてください。

石田アニメーションにするためにゲームで語られたストーリーをそのままなぞるのではなく、「ゲーム世界の中のこのタイミングでこういう出来事があった」ということが分かるようなストーリーを作って頂けました。そのために必要な新しいキャラクターも登場したことで、ゲームをやっていた方に対しても新鮮な展開を観て頂くことができたと思います。ゲームをやっていた人が「こういうことだったのか」と理解を深められるような描写もたくさんあります。また、アニメーション独自の展開が今度はゲームにも反映され、両方の世界に良い影響を与えながら膨らませ合うことで、より素晴らしい作品になったのかなと思います。

──義勇軍のリーダーとして黒の軍勢と戦うユーリの周りには多くの仲間たちがいます。演じられている石田さんから見て、ユーリの魅力はどこにあると思いますか?

石田アニメーションでは、既に仲間たちが揃っているところから物語は始まります。ユーリのここに惹かれてだとか、こういう経緯があったから仲間になったという具体的な描き方はされていません。なので、アニメーション版のユーリの魅力を語るには想像で補完するほかないのですが、僕が思うに、それはおそらく正義感に突き動かされる彼の行動に説得力があったからだと思います。口先だけじゃなく、やっていることと言っていることの正しさが、見ている人、関わる人の心を打つものがあったからこそ、みんなが彼のもとに集まって、一緒に戦おうって言ってくれたんだと思います。また、戦いの中でユーリの心が折れて闇に堕ちてしまった時でさえも、彼を信じ続けて「ユーリを取り戻すんだ」っていう同じ想いでみんなが行動してくれるのは、やっぱり信頼みたいなものがあるからだと思いますし、そう感じさせる空気を漂わせていたのかなと思いますね。

──ゲームの時に演じられたユーリを、改めてアニメで演じられてみていかがでしたか?

石田ユーリが将来的に闇堕ちして黒騎士に繋がっていくキャラクターだということは最初から情報として知っていたのですが、それがどういう経緯でそうなっていくのかというのは、実はキャラクターに声を入れる段階では具体的なことは分からなかったんです。それをアニメーションで演じられたというのがすごく大きいですね。

アラムはユーリが在り続けたかった姿を未だに映してくれる幻の鏡みたいな存在

──新キャラクターであるアラムについて、どんな印象をお持ちですか?

石田彼はとにかく一言で言うと「若い」。その若さが無鉄砲さに繋がっているけど、そこから生まれるエネルギーも持っています。良いことも悪いことも含めて、若さを漲らせているキャラクターですね。アニメーションは、ユーリたち義勇軍が黒の軍勢に敗れて敗走するシーンから始まるので、負けて心が折れてしまっているユーリと、負けることを知らず、自信に満ち溢れているアラムとを対比して、ご覧になった方は表裏みたいなものを感じて頂けたのではないかと思います。ユーリが燻(くすぶ)らせてしまったものや欠いてしまったものを、アラムは全部持って登場するので、ユーリにとってアラムは自分が昔立ち上がった頃を思い出させてくれる基準でもあり、自分が在り続けたかった姿を未だに映してくれる幻の鏡みたいな存在ですね。

──本作には魅力的なキャラクターが数多く登場しますが、気になっているキャラクターがいれば教えてください。

石田シュザは今回のアニメーションの中で非常に大きなポジションを占めるキャラクターとして登場します。もちろん、ラスボスという大きな存在としての黒の王がいて、そして、ユーリが辿ってしまう道の先には黒騎士がいるのですが、それらとは違うルートから出てきたシュザは、物言いなども含めて、ゲーム版のように一領主に収まる存在ではないなと思っています。

──好きなシーンや印象に残っているセリフなどがあれば教えてください。

石田ユーリは自分の握った剣を振るって敵や障害に立ち向かっていく訳ですが、第6話で自分に見えている真実を振り払おうとして仲間を傷つけてしまうシーンがあるんです。フィーナを庇ったカインに剣を突き刺してしまうのですが、そんな時でもカインは彼のことを信じてくれているんです。でも、それがきっかけとなり、ユーリは闇に堕ちてしまいます。そういったいきさつを経て、最終話にもう一度、ユーリが何者かを突き刺すシーンがあるのですが、そこがカインの時の状況との対比で、果たして今度はどうなるのかという、その後の展開も含めてすごく印象的でした。


ある意味、表のユーリも黒ユーリもどちらも真実を語っているんです

──本作の見どころの一つに大迫力の戦闘シーンが挙げられますが、ご覧になられた感想はいかがですか?

石田スタッフの方たちは本当に大変だと思いますよ(笑)。昔みたいに全て手描きでやるしかなかった頃に比べれば、CGを使って動きをシミュレーションできたり、技術が進歩して楽になったところもあるんでしょうが、その分可能性が広がって増えてしまった作業も山のようにあると思うんです。自分も観る側としては、スピード感があって動きもより滑らかでかつ複雑なものを観たいと思ってしまいますが、でも、これを作るのはきっと大変なんだろうなって(笑)。義勇軍と黒の軍勢の最終決戦になってくると、色んな場所で色んな人たちがそれぞれの戦いをすることになるので、とても見応えがあります。ゲームに根差したキャラクターたちの戦闘の特徴もきちんと描いてくださっているので、ゲームをやっている身としても嬉しいですし、そういう楽しみのある戦いを観させて頂いているなと思います。

──実際に画に動きがある中で戦闘シーンを演じられてみていかがですか?

石田実はアフレコの時にはまだ画が完成してないんです。線画のようなものが付いている段階で収録しています。なので、こういうタイミングでこういうセリフを言いながら戦っていることはなんとなく分かるんですけど、実際にどのタイミングで打ち込んでいるのか、打ち込んだ後に次の一歩を踏み出すタイミングはどこなのか、セリフのどこにその力点が来るのか、そういった細かい部分は分からないことが多いので想像しながら演じています。完成したものを観て答え合わせをして、「よし、自分の思っていた通り」と思うところもあれば、逆に「こうなるんだったら、こうした方が…」という部分も正直に言うとあります。そこがアニメーションの怖さだと思いますが、そこは出演者一同、想像力を逞しくして全力で取り組んだ結果ですし、だからと言って変だなと思われるレベルではないと自負しています。僕らはそういうジレンマを抱えながらアフレコに臨んでいます(笑)。

──石田さんはもう一人のユーリ(黒ユーリ)も演じられていますが、演じる際に意識されていることは何かありますか?

石田他人と接する時の言動というのは、その人が思っていること全てを表している訳では決してないと思うんです。みんなを引っ張ってきた頼れる存在であるユーリは、自分の中に自分でも認められない部分が頭をもたげてしまった時、それを強く抑え込んでいます。その時点で彼が抱えている真実は、抑え込んでいる側の方なので、表に出ている部分に対して否定的で、「本当の俺はこういうはずなのに」と、すごく葛藤しているんだろうなと理解しています。アニメーションの表現方法として、ちょっと悪い感じを足した方が伝わりやすいと判断して、みなさんがご覧頂いているような黒ユーリが登場しているんです。ある意味、表のユーリも黒ユーリもどちらも真実を語っているんですよ。こうあらねばならないという理想と、でも俺は今こう思っているという現実。人の行動原理は、こうありたいという想いからくると思うので、理想が嘘という訳でもない。表のユーリと黒ユーリは、自身の中でそれぞれの主張をぶつけ合っていますが、彼らの言っていることが両方とも分からなくはない、というようなスタンスで演じていました。

──現在放送中のTVシリーズはクライマックスを迎えています。今後の展開を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

石田みなさんが気になっていることがどんどん明らかになって、回収されていきます。ゲームでは全てが語られていなかったエピソードが、ここにきてこんな形で本線に復帰してくるのかというポイントが幾つもあります。ご覧頂ければすごく満足してもらえる内容になっていると思いますので、ぜひ最終回に向けてご期待ください。

の付いたインタビューはV-STORAGE online限定の記事です。

PROFILE

石田 彰(いしだあきら)
11月2日生まれ、愛知県出身。ピアレスガーベラ所属。声優。主な代表作として『新世紀エヴァンゲリオン』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』渚カヲル役をはじめ、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのアスラン・ザラ役、『昭和元禄落語心中』有楽亭八雲/菊比古役などがある。


<放送情報>
ABC朝日放送、TOKYO MX他にて放送中!
遂に最終話放送!
■ABC朝日放送:3月25日(土)26時58分~
■TOKYO MX:3月26日(日)22時30分~
※放送日時は都合により変更になる場合がございます。


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